F1
2019年にF1に導入される新しいフロントウイングは、F1ドライバーのドライビングスタイルに変化を強いることになるかもしれない。そう語るのは先のハンガリーテストで実際に2019年型のフロントウイングをテストしたオリバー・ローランドだ。

2019年のF1世界選手権では、オーバーテイクを促進させるためにフロントウイング、リアウイング、バージボードを含めた空力パッケージのF1レギュレーションに変更が加えられる。

フロントウイングは幅が1800mmから2000mmに拡大し、デザインを単純化。エンドプレートもシンプルなものになり、複雑フラップは禁止。現在は先行マシンからの気流に非常に敏感なタイヤの外側の“アウトウォッシュ”が重視されているが、2019年型フロントウイングは“アウトウォッシュ”を整流することはできなくなり、気流をアンダーボディに導く“インウォッシュ”型となる。

今月初旬に開催されたハンガリーテストでは、ウィリアムズ、フォース・インディア、レッドブル・レーシングの3チームが2019年の空力レギュレーションに対応したフロントウイングを持ち込んだ。

テストで2019年型フロントウイングを走らせたオリバー・ローランドは、ドライビングスタイルへの影響について「そうなるかもしれない」とコメント。

「クルマの残りの部分の関して少しアプローチを変えなければならなくなるかもしれないし、まず最初にその点をキャッチアップしていくことになるだろう」

オリバー・ローランドは、2019年型フロントウイングでアグレッシブな走りはしなかったものの、FW41に大量のフロービズを塗って複数周のアプトラップを走行した。

オリバー・ローランドは、気流への影響はあるものの、寸法の変化はそれほど大きな問題ではないと語る。

「あまり違いは感じなかった。バランスは少し異なってるかもしれないけど、そういうものだ。気流という点でクルマに依存することになると思う」

「見た目は少し違っているし、ある時点ではかなりカラフルだったけど、クルマにセンサーなどをつけているときは、あまり限界まで攻められないものだ。チームは来年にむけて何をするかを見据える必要がある。興味深い走行だった」

ウィリアムズ FW41をドライブしたのは5月のバルセロナテスト以来となるオリバー・ローランドは、ウィリアムズはまだ現行マシンの改良に取り組んでいると語る。

「ウィリアムズ側としては、シーズン全体にむけて完成されたパッケージではなかったし、そこは来年にむけて取り組む必要のある部分だと思うし、彼らもそれは承知している。オリジナルのフロントウイングでさえ、完璧ではない」

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カテゴリー: F1 / F1マシン