F1 シールド
F1の新たなコクピット保護デバイス『シールド』の予想画像を Autosport が公開した。

F1は2018年に何らかの頭部保護システムの導入を検討しており、昨年は“ハロー”、そして、レッドブルが発案した“エアロスクリーン”がテストされた。

先週末のF1中国GPでは、金曜日のブリーフィングでドライバーに『シールド』と呼ばれる新たなキャノピー型のソリューションが披露された。

Autosport は、F1の技術イラストレーターであるジョルジョ・ピオラは、上海でドライバーに公開さらた新世代のF1マシンに搭載されたシールドを画像で再現した。

シールドは、ハローやエアロスクリーンのようにコックピッドの先端に装着されるのではなく、さらに前方のノーズと一体化したソリューションとなる。

傾斜したシースルーのスクリーンは、ドライバーのヘルメットよりも高い位置となるが、コックピットを完全に覆ってはいない。

FIAは、上海でのブリーフィングで、シールドの初期テストの結果として、小さいデブリには効果的だが、タイヤなど大きなものが飛んできた場合にはそれほど効果を発揮しないととドライバーに説明したという。だが、ハローにはドライバーの4分の1から反対の声が挙がっており、シールドは、安全面と美学の間で最適な妥協点だとFIAは主張している。

だが、シールドに関してもF1ドライバーの意見は割れている。

2009年のF1ハンガリーGP予選で頭部に飛んできたスプリングが当たって重傷を負ったフェリペ・マッサは、最終的には美観よりも安全性を重視するべきだと考えている。

「正直、見た目は本当にいい感じだ。ハローと比較しても美しいと思う」とフェリペ・マッサは Autosportにコメント。

「でも、美しさを求めるのではなく、安全面でどれだけ優れているかを求める必要がある。僕たちからの彼らへの変更はそれだけだ。もっと優れた、素晴らしい、安全なものにできれば、実施される。

「この新しいシステムは僕の事故では問題なかったかもしれないけど、他の事故は防げないと思う。今のタイヤはかなり重くなっているし、タイヤが飛んできて当たった場合、これでは守れない。なので、僕は安全性を要求したい」

F1チームとFIAは、2018年にコクピット保護デバイスを導入することで合意しているが、どのコンセプトにするかはまだ決定していない。今月末までは多数決で決定することが可能だが、そうでない場合、FIAは全チームの同意が必要になり、実現は難しくなるかもしれない。

F1 Shield

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カテゴリー: F1 / F1マシン