エステバン・オコン F1ハンガリーGP決勝「後ろを抑えるのが精一杯だった」

14番グリッドからスタートしたオコンは、序盤の混戦をうまく乗り切り、ハードタイヤで55周という極限のロングスティントを選択。他車のピット戦略とは異なるアプローチを取ったものの、終盤は新しいタイヤを履いたライバルに次々と抜かれ、ポイント争いには加われなかった。
「今日は本当にタフな1日だった。特に終盤は厳しかった。後ろのクルマの方が新しいタイヤを履いていて明らかに速かった」とオコンはコメント。
「でも、前に出ていたことでチャンスをつくれたのはよかった。スタートは良かったけど、もっとクルマのコントロール性を改善して、レース全体でのペースを上げていく必要がある。」
「前半戦を振り返ると、ポジティブな点もあった。スプリントではスパでいい結果を出せたし、毎週そうなってはいないけど、チームは改善に取り組んでいるし、僕はこのチームを信じている。」
ハースのチーム代表である小松礼雄も、レース戦略の見直しが必要だと語った。
「エステバンに関しては、1ストップ戦略の判断が早すぎた可能性がある。我々のプロセスを再検証する必要がある。レース中はポジションを守る走りを見せてくれたが、タイヤの劣化を考えると2ストップの方が適していたかもしれない。クルマのスピードはあるし、ドライバーも力がある。夏休み中に態勢を立て直し、後半戦に向けてチーム一丸となって臨んでいく。」
オコンとしても、後半戦では安定したポイント争いに加わるためのレース展開とマシンパフォーマンスが求められることになる。

今日のレースはかなり厳しい展開になりました。いまどんな気持ちですか?
エステバン・オコン: うん、確かに今日はタフな一日だったね。別の戦略を試していたらどうだったかをこれからしっかり見直す必要がある。でも、今振り返ってみると、大きな違いはなかったかもしれない。
特にレース終盤は苦しかった。新しいタイヤを履いた後続のクルマを抑えるのが難しかったんだ。それでも僕らは一時的に前に出るチャンスを作れていたし、スタートも悪くなかった。だけど、その後のレース全体を通してもっとマシンをコントロールして、ペースを維持する力が必要だと感じたよ。
前半戦を終えて、どんな手応えと課題を感じていますか?
オコン: ポジティブな面は確かにあったよ。一定のポイントも取れたし、いい週末もいくつかあった。でも、毎回安定して好成績を出せていたかというと、まだそこが足りない。そこが一番の課題だと思う。
後半戦に向けての意気込みは?
オコン: うん、スパを見てもらえればわかると思うけど、あそこではすごく良いパフォーマンスを発揮できたし、本当にいい週末だった。だけど、それを毎週末やるのが僕たちの目標なんだ。
安定感を手に入れることが必要だし、そこに向けてチームも懸命に取り組んでいる。僕はチームを信頼しているし、シーズンはまだまだ終わっていない。これからが本当の勝負だと思ってるよ。
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