バーニー・エクレストン
バーニー・エクレストンは、服役を避けるために罪を認める準備を始めているとの報道を否定した。

バーニー・エクレストンは、2006年に元銀行家のゲルハルト・グリブコウスキーに2,600万ポンド(約45億円)の賄賂を渡し、F1株を自分の希望するCVCキャピタル・パートナーズに売却させたという贈賄容疑をかけられており、4月24日(木)からドイツのミュンヘンで刑事裁判がスタートしている。

Times は、バーニー・エクレストンが、刑務所行きと引き換えに2億5,000万ポンド(約430億円)を支払う司法取引に応じる可能性を報じた。

しかし、ドイツからロンドンに戻ったバーニー・エクレストンは「いいや、そんなもの、まったくふざけている。くだらない」と Bild にコメント。

「自分の自由を金で買おうとは思わない。なぜ私がそんな取引をしたがるというのだい? 私は法廷で実際に起きた全ての真実を話す。その上でどうするかの判断は彼ら次第だ」

今回の裁判では、すでに賄賂を受領した罪で実刑判決を受けたゲルカルト・グリブコウスキーが証人として出廷するときが大きな局面となるとみられてる。

だが、バーニー・エクレストンは「グリブコウスキー氏はすでに3度、証言している。4度目に新たな事実が出てくるとは思わない」とコメント。

しかし、バーニー・エクレストンは自身が有罪判決を受ける場合、長らく権威を振るってきたF1での支配が終わることを自覚していることを認めている。

「私に有罪判決が下されれば、F1での仕事を続けていくのは難しいだろう。それが問題だ」

バーニー・エクレストンは、来週再びミュンヘンに向かうが、木曜日に始まった裁判について「くたくたの初日だった」と述べた。

「裁判官、検察官、私の弁護士、彼ら全員がドイツ語を話す。私には通訳がついていたが、発言をすべて正確に把握するのは非常に難しい」

だが、バーニー・エクレストンは、裁判官に婚姻状態に関して冗談を言うなど、いつも通りに軽口をたたくことも忘れなかった。

「別に構わないだろう? 裁判官も検察官も、皆がそれぞれの仕事を全うする素晴らしい人々だ」

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カテゴリー: F1 / バーニー・エクレストン