F1カタールGPの酷暑での問題は「体力がないだけ」とゲルハルト・ベルガー
F1レジェンドのゲルハルト・ベルガーは、酷暑の中でドライバーの健康を守るためにF1統括団体が介入する必要があるとの指摘を一蹴した。

カタールGPでは、複数のドライバーがヘルメットの中で嘔吐したり、極度の脱水症状や熱中症に見舞われるなど、終始苦戦を強いられた。ジョージ・ラッセルによると、ライバルの多くが「気絶寸前 」だったことを認めたという。

これに対し、FIA(国際自動車連盟)は責任の一端を認め、「エリートアスリート」であるにもかかわらず、「健康や安全が脅かされるような状況下で競争することを期待されるべきではない」と認めた。

近々開催されるFIAのメディカルコミッションの会議では、レーススケジュールの調整、「競技者へのガイダンス」、コックピットの換気改善など、さまざまなアイデアが話し合われる予定だ。

しかし、80年代から90年代にかけて長いF1キャリアの中で10勝を挙げたF1界のレジェンド、ゲルハルト・ベルガーはほとんど同情していない。

「それは我々にとっても同じだった」と元フェラーリとマクラーレンのF1ドライバーはServus TVに語った。

「今回、選手たちは限界まで頑張ったようだが、それは単純に体力の問題だ。体調が良ければ病気にはならない」

現在64歳のオーストリア人のベルガーは、マクラーレンのチームメイトだったアイルトン・セナが自分よりも健康だったことを認めている。

「それは体力の問題であり、循環器系の問題だ」と先週末のカタールでの酷暑に対する現在のドライバーたちの反応について聞かれた彼は答えた。

「フェルスタッペンやハミルトンに聞けば、彼らはあの気温でも体調を崩さない。勝ちたいのであれば、それはレーダーに映し出さなければならない要素だからね」

「私自身、特にキャリアの前半は、しばしば限界に達していた。特にキャリアの前半はね。アデレードの暑いレースでは、今のような状況に陥らないように、最後の数周でスピードを落とさなければならなかった。その結果、もちろん順位を落としてしまった」

「体力がなかったため、気分が悪くなることがよくあった」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー