F1アブダビGP 決勝:ドライバーコメント(11位~DNF)
2020年のF1世界選手権 最終戦 F1アブダビGPの決勝で11位~DNFだったドライバーのコメント。

抜きにくいヤス・マリーナ・サーキットでは、序盤にセーフティカーが入って以降は、特に中盤にとってはDRSトレインのなかで過ごすレースとなった。最終戦ということもあり、今シーズン限りでチームを離れるドライバーにとっては感情的な週末となった。

11位:ダニール・クビアト (アルファタウリ・ホンダ)
「いい結果でシーズンを終えたいと思っていたので、今日はフラストレーションの溜まる展開だった。(セバスチャン・)ベッテルの後方に連なるDRSトレイン状態の中で大きくタイムロスしてしまった。今日のレースのカギは最初のスティントにあり、ソフトタイヤのデグラデーションがリアに出ると想定していたのに、フロントタイヤが終わってアンダーステアが出てしまい、停滞してしまった。バーチャルセーフティカーで後方の順位になってしまったけど、その前に結果を左右する位置にいたマシンの後ろへポジションを落としてしまっていた。ペースはあったので、ポイント圏外でフィニッシュするのは残念だけど、第1スティントから挽回するのは厳しかった。シーズン全体はとてもよく、いい結果を出せたレースもあったし、もっとポイントを獲得できたはずのレースもあった。ただ、どういうわけか、僕にそのチャンスは訪れなかった。こういう結果になるときもあるけど、激戦のシーズンをともに戦ってくれたチームのみんなに感謝したいと思う」

12位:キミ・ライコネン (アルファロメオ)
「ここ数週間に比べてペースが良く、ポジティブなレースだった。前のマシンにかなり接近していたけど、今夜はこれ以上引き出せるものがなかった。結果という意味では少し残念なシーズンを過ごしてきたので、こういう形で締めくくれることができて良かった。テストの後から難しいシーズンになることは分かっていたけど、チームはしっかりと挽回してくれたし、最終的には良いステップを果たすことができた。来年もこの調子を維持できることを願っているけど、まずは家に帰って家族と休息を楽しみたい」

13位:シャルル・ルクレール (フェラーリ)
「今日の僕たちには十分な速さがなかった。オーバーテイクに苦労したし、低速コーナーでもあまり良くなかった。自分たちをもっと良いポジションに置くために戦略で違ったことを試みた。残念ながら、それはうまくいかなかった。僕たちにとって難しいシーズンだったし、このような形で終えるのは残念だ。それでも、僕たちはここ数戦である程度の進歩を遂げたし、来年もっと強くなって戻ってこれるように冬の間もそれを続けられることを願っている。セブがチームに与えてくれたすべてのことに感謝したい。彼は素晴らしい人物であり、素晴らしいドライバーだ。彼は僕がもっと良いパフォーマンスを発揮し、改善するようプッシュしてくれた。過去2年間ガレージの反対側に彼がいたのは素晴らしいことだったし、今後の彼の活躍を願っている。来年、カルロスがチームに加わることもうれしく思っている。彼はドライバーとして非常に速く、堅実で、一貫性がある。僕にとって大きな挑戦になるだろうけど、すでに楽しみにしている」

14位:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「このレースを覚えていることはないだろう。でも、チームメンバー、メカニック、エンジニア、ケータリングの人たち全員の行為を忘れることはないだろう。今日は違ったエネルギーがあったと思う。それを感じることができたし、いつまでもそれを持ち歩こうと思う。シャルルのことも絶対に忘れない。もちろん、彼はあちこちで僕に頭痛を与えたし、僕たちは人生とキャリアの非常に異なるステージにいる。でも、彼がいいヤツなのは確かだし、彼はな長い道のりを歩んでいくと思う。彼は将来を背負って立つ男になるだろう。彼がふさわしいマシンを得られることを願っている。全体的に、来年はみんながもっと良いシーズンを過ごせることを願っている。明らかな理由でとても大変で疲れるシーズンだった。来年はすべてがマスクの後ろに隠されずに笑顔、怒り、悲しみを目にできることを願っている。それが僕が一番願っていることだ。新しい旅を始めるのを楽しみにしているけど、今は家に帰って充電できることを楽しみにしている」

15位:ジョージ・ラッセル (ウィリアムズ)
「ウィリアムズで成し遂げたシーズンを誇りに思っている。チームは今シーズン最大限を尽くすために全力で頑張った。大きな前進を遂げたし、そのことに感謝しなければならない。まだ望んでいるところには到達していないけど、マシンを改善するためにみんなが一生懸命にハードワークをしている。コース上でもコースの外でも感情的で激しいシーズンだったので、これでみんなが休暇を取ることができる。今日もそれを最大限を生かした。レースを最適化して、何台かの速いマシンを抑えて、ベストを尽くした」

16位:アントニオ・ジョビナッツィ (アルファロメオ)
「スタートの後はあまり多くのことは起こらず、簡単なレースではなかった。セーフティカーが出たときは、後から帳消しになる何かが起こることを期待してミディアムタイヤでステイアウトすることにしたけど、そういったことは起こらず、レースは妥協を強いられてしまった。厳しいなシーズンが終わって、今はできることはすべてやったと思っている。比較的短期間で良い進歩を遂げることができたけど、まだまだ改善の余地はたくさんある。2021年はもっと多くのことができ、もっと速いマシンで楽しくポイント争いができることを願っている。個人的には今シーズンの目標だったドライバーとしての向上ができたことに満足しているし、来年もこの調子で続けていきたい」

17位:ニコラス・ラティフィ (ウィリアムズ)
「とても難しいグランプリだった。チームとして今日はペースがなかったし、他のレースほどの競争力がなかった。第1スティントはマシンのバランスにかなり苦しんだけど、レースが進むにつれて落ち着いていった。最終スティントは新品のミディアムタイヤを履いて楽しかったし、最後まで全開でプッシュした。望んでいたようなシーズンの締めくくりではなくて残念だけど、今週末を迎えるにあたり、このトラックが僕たちのマシンに合っていないことは分かっていた。僕にとってF1での初めてのフルシーズンだったし、大きな学習の一年だった。来年をスタートするのが待ち切れない」

18位:ケビン・マグヌッセン (ハース)
「今日は複雑な感情だった。F1でレースをするチャンスがあったことには満足している。子供の頃からの夢だった。このような悪いパフォーマンスで去るのは悲しいことだ。でも、結局のところ、僕たちは今回のレースに期待はしていなかった。コース外では僕にとって素晴らしい週末だった。チーム全体の愛を本当に感じることができたし、いい雰囲気だった。舞台裏で僕たちは本当に良い方法で終えた。チームとの時間は本当に楽しかった。喜びだった。みんなに別れを告げるのは悲しいけど、次に起こることを楽しみにしている」

19位:ピエトロ・フィッティパルディ (ハース)
「非常に競争力があった予選からレースまでに自信がどんどん増していた。レースのスタートはクレイジーだったけど、はるかに良いレースができた。序盤にペースを掴み始めて、ケビン(マグヌッセン)をオーバーテイクすることができたし、レース前半は(ニコラス)ラティフィを追いかけていた。残念ながら、オーバーヒートの問題が発生したんだと思うけど、修正するためにピットストップを余儀なくされて、最終的にレースは台無しになった。でも、自分の進歩と序盤のペースには満足している。チームはこのような短期間に僕と素晴らしい仕事をしてくれた。彼はは僕が準備するために本当に手助けしてくれた。この機会にとても満足しているしとても感謝している」

DNF:セルジオ・ペレス (レーシングポイント)
「チームとの最後のレースがとても早く終わってしまって本当に悲しい。バーレーンでの問題が再発した。チームのみんなのために強力なレースで締めくくりたいと思っていた。今週末ではなく、サヒールGPで優勝したことを覚えていてほしい! もっと全体像を見れば、今日はコンストラクターズ選手権で3位を獲得するに2台でポイントを獲得する必要があった。マクラーレンを祝福したい。それでも、とても誇りに思えるシーズンだったと思う。僕たちはレースに勝ち、表彰台を獲得した。いくつか非常に不運な状況もあった。特に両方のドライバーがレースを欠場したりね。僕の側ではドライバーズ選手権で4位を獲得できたことをうれしく思う。今シーズンは本当に特別なシーズンだった。今は休暇を取る準備ができているし、将来をとても楽しみにしている」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1アブダビGP