F1アブダビGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント
2020年のF1世界選手権 最終戦 F1アブダビGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。

優勝はポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペン。好スタートを決めると、そこから全ラップをリードしてレースを支配。ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目、通算10勝目。レッドブルとして今季2勝目、ホンダF1エンジンとしては今季3回目の勝利となった。

最後のラップでダニエル・リカルド(ルノー)がファステストラップを記録しなければ、史上最年少グランドスラムというところだった。チームメイトのアレクサンダー・アルボンも堅実なレースで4位入賞を果たした。2位にはメルセデスのバルテリ・ボッタス、3位にはルイス・ハミルトンとメルセデス勢が続いた。MGU-Kに不安要素があったことでペースを上げることができず、ハミルトンは最後にアレクサンダー・アルボンまで1.572秒差まで迫られた。

1位:マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
「レースウイーク前はここまでの成果を予想していなかったので、この2日間はとても楽しめた。ポールポジションはうれしかったし、こんな完勝でシーズンを締めくくれるのも僕らにとってはいいことだ。タイヤマネージメントがよかったし、マシンバランスがとてもよくてドライビングが楽しかった。今日はタフな戦いを予想していたけどが、すべてがうまくいったと思うし、プレッシャーを感じる場面が全くなく、なかなかいい気分だった。こういう形でシーズンを終えるのはもちろんうれしい。そして、来シーズンはスタートから競争力を発揮できればと思う。チャンピオンシップ獲得を目指して戦いたいと思っているし、そのためには序盤から強さがなければなたない。そういう意味では、今日はいい位置にいると思う。チーム、そしてホンダの全員が、一年を通じて本当に懸命に取り組み、マシンを向上させてくれた。これからのオフシーズンに向けてとても励みになる結果だし、今夜はみんなそれぞれ祝福気分に浸ってほしいと思う」

2位:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「マックスとレッドブルの勝利を祝福したい。今日の彼らは速すぎたし、彼らについていくことができなかった。今日はレースレースはほぼ同じだと思っていたけど、彼らは実際にペースをコントロールしていたし、必要なときにギャップを築くことができていた。でも、僕としては、ミスもなく堅実なレースだったと思うし、パッケージからすべてを引き出せたと思う。なので、ある意味では良いレースだったし、チームメイトの前でフィニッシュして、表彰台に戻れたのはうれしい。チーム全体に感謝しているし、素晴らしいシーズンだった。ドライバーズ選手権を1位と2位でシーズンを終えられたことを本当に誇りに思っている。チームメンバーの一人一人が本当に素晴らしい仕事をしてくれたし、本当に感謝している。まだやるべきことはいくつかあるけど、それを終えたらクリスマスに少し休みをとって、素早くリセットして、トレーニングを行って、来年のためにまたゼロからスタートしたい。それを楽しみにしている」

3位:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「過去数週間のことを考えれば、週末、そして、表彰台でフィニッシュできたことに本当に満足している。もちろん、望んでいたほど良い結果ではなかったけど、マックスとレッドブルを祝福したい。彼らは今日とても速かったし、勝利にふさわしい。今週末、彼らは僕たちの手の届かないところにいたし、彼らのペースにしがみつくことできなかった。アレックス(アルボン)が僕たちとそこにいたのも素晴らしいことだ。僕としては、厳しいレースだったし、それが終わったことを間違いなくうれしく思っている。でも、明るい面では僕はレースをやり遂げることができた。先週末はここにいるとさえ思っていなかったからね。自分が健康であることに感謝しているし、冬の間に回復してトレーニングに戻り、身体を元に戻すのを楽しみにしている。最後になるけど、チームの継続的なサポートと努力に心から感謝している。彼らはシーズンを通して素晴らしい仕事をしてきた。2つの表彰台でシーズンを終えられたのは素晴らしいことだ」

4位:アレクサンダー・アルボン (レッドブル・ホンダ)
「今日の結果には満足しているし、あと数周レースが長ければルイス(ハミルトン)をパスして表彰台に立てたと思う。今日はスティントの最初からタイヤをマネージメントしたけど、レース終盤でみんなタイムが落ち始めても十分なタイヤライフが残っていたので、少し大事にいき過ぎたのかもしれない。今週末はマシンの感触がとてもよく、F1に来てから一番だったかもしれない。レース前には大きなプレッシャーを感じていたけど、自分のパフォーマンスに集中することのみが目標だったし、自分にできる最高の仕事をしようと思っていたので、その中でこのような結果を残せたことを誇りに思う。いろいろな外野の声をシャットアウトして成長を続け、自分の強さをみんなに証明できたのは、とてもいい気分だ。僕たちはチームとして決してあきらめなかった。ファクトリーの全員から大きなサポートを受けてきたし、エンジニアたちとマシンを向上させるために懸命に取り組んできた。今は、家に帰って家族とくつろぐのが楽しみだ」

5位:ランド・ノリス (マクラーレン)
「今日はほぼパーフェクトな日だった! 良いスタートが切れたし、僕たちはチームとして必要なことはすべてやった。セーフティカー、ピットストップを完璧に実行し、タイヤを本当にうまく管理することができた。チームとの3位は素晴らしい結果だし、今シーズンを締めくくるには完璧だ。これ以上満足なことはない! マクラーレンの全スタッフのシーズンを通してのハードワークに感謝している。一年中素晴らしい仕事をしてくれたし、この結果はみんなのものだ。最後のカルロスの今後の活躍を祈っている。来年もコース上、おそらくゴルフコースでも彼と戦うことを楽しみにしている」

6位:カルロス・サインツ (マクラーレン)
「チーム全体にとって素晴らしい日だ。最初から最後まで力強い週末をまとめることができたと思う。集中力と堅実さを維持し、全員で非常にうまくレースを戦って、チャンピオンシップでこの3位を持ち帰れることができた。僕としては、最もエキサイティングなレースではなかった。クリーンに保ち、レース中盤に数回仕掛けて、なんとか6位でフィニッシュできたのでとても満足している。マクラーレンで2回目となるチャンピオンシップ5位で終えられたことにも満足している。今年の最後の7~8戦は状況が僕たちに少し味方してくれたと思うし、シーズンを通してペースを示すことができたと思う。どんなことが起こったとしても、プッシュし続けて、自分のやっていることを信じる。それを示せたと思う。こんなに素晴らしい2年間を過ごすことができて、レーストラックとファクトリーのすべてのチームメンバーには感謝してもし切れない。最高の思い出ができた。チームをできる限り助け、マクラーレンを本来いるべき位置に近づけることができたことを光栄に思っている。来年、みんなと戦うのを楽しみにしている! 活躍を祈っている」

7位:ダニエル・リカルド (ルノー)
「11番手からスタートしたことを考えれば、今夜の7位には本当に満足している。序盤のハードタイヤでのスティントは本当に強かったし、マシンのフィーリングはずっといい感じだった。セーフティカーが状況を少し変えたけど、先行マシンを捕らえるために十分な速さで進むことができなかかった。コンストラクターズ選手権を3位で終えられなかったことは分かっているけど、全体的にチームとして強力なシーズンだったし、去年と比較すれば大きな前進だ。マシンでの最後のラップはコース上で最速だったし、そのために懸命にプッシュした。とても素晴らしい! チームの素晴らしい2年間にメルシーボークー(ありがとう)」

8位:ピエール・ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)
「今日の8位フィニッシュはとてもうれしい。激しいレースになり、かなりの数のバトルで、オーバーテイクも多くあった。全体的には、楽なレースウイークではなく、マシンの感触もよくなかったけど、レースではなんとかいい形にすることができた。シーズン最後の戦いでチームへさらなるポイントを持ち帰れて本当にうれしい。今季のチームみんなに心から感謝を伝えたい。全員と仕事ができたことが本当にうれしかったですし、全領域で大きな進歩を果たし、中団でしっかりと戦えるようになったと思う。これから少しだけ僕たちの初勝利や今季の成果を喜ぶ時間を過ごそうと思う。そして、来年に向けて、さらに強くなって戻れるようにバッテリーをフル充電したら、さらに力強いパフォーマンスができるように取り組んでいく」

9位:エステバン・オコン (ルノー)
「今日はチャレンジングなレースだったけど、最終ラップでランス(ストロール)をオーバーテイクして終われたことに満足している。僕たちは最後まで戦っていたし、それについては満足していいと思う。見直さなければならないことはいくつかあるし、第1スティントは簡単ではなかった。何台かのマシンに引っかかってしまった。でも、終盤にマシンは生き返ったし、とても楽しかった。実際、今日のレースは僕たちのシーズンのストーリーを物語っていると思う。それほど素晴らしいスタートを切ることはできなかったけど、とてもうまく終えることができた! 今シーズンのチーム、エンストンとヴィリーの全員のハードワークに心から感謝している。今年新しいチームメイトだったダニエルにも感謝している。彼が次の旅で活躍することを願っている」

10位:ランス・ストロール (レーシングポイント)
「今日は厳しいレースだったし、チェコが自分たちのせいではない理由でリタイアしなければならなくなり、僕たちは劣勢に立たされた。その後、セーフティカーが導入されたけど、それが正しい判断だったかどうかは完全にはわからない。そして、ピットレーンでサインツに抑えられるというインシデントがあった。それで時間が犠牲になったけど、それでもレースでは苦労していた。僕たちのペースが強い時間帯もあったけど、十分に一貫していなかった。最後はタイヤ寿命と温度も大幅に低下して、エステバン(オコン)にポジションを奪われてしまった。そうなってしまった理由を調べる必要がある。コンストラクターズ選手権で3位を獲得できなかったのは残念だ。チームの全員のハードワークはそれにふさわしかったと思うからね。今年はいくつか良い結果を出すことができたけど、逃したチャンスもあった。今後に向けて反省し、改善することはたくさんある。今はがっかりしているけど、チームには2021年にアストンマーティンF1としてエキサイティングな未来があるし、もっと良い日が来ることを覚えておく必要がある」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1アブダビGP