F1スペインGP 金曜フリー走行:全ドライバーコメント(1)
F1スペインGPの金曜フリー走行の上位5チームのドライバーコメント。2020年のF1世界選手権 第6戦 F1スペインGPの2回のフリー走行が8月14日(金)にカタルニア・サーキットで行われた。

初めての8月開催となったF1スペインGPの金曜日は例外的に高い気温のなかでセッションが行われた。午前中はバルテリ・ボッタス、午後にはルイス・ハミルトンがそれぞれトップタイムをマークした。

メルセデス
ルイス・ハミルトン
「今日は間違いなくかなり大変だった。これだけ暑いときにスペインへ来たことはないと思う。天気はとてもいいけど、マシンにとってはトリッキーだし、タイヤにとってはかなりタフだ。風もかなり強いし、それによって難しさが増しているけど、いいチャレンジだ。ポジティブな1日だった。特に2回目のセッションはうまくいった。ブリスターは発生していないし、タイヤの感触も問題ない。ロングランも悪くなさそうだ。でも、先週の金曜日もブリスターが発生していたわけではないので、慎重にいかなければならない。今夜、報告会で自分たちの位置を確認しながら、どこを改善できるか考えていく。ロングランではレッドブルがかなり僕たちに接近しているので、ここでもも接戦になるはずだ」

バルテリ・ボッタス
「良い1日だったし、かなりの多くのことを学んだ。このトラックに戻ってこれて本当にうれしい。前回、プレシーズンテストでここに来たときからのマシンの改善を実感できる。マシンの感触はいいんけど、もちろん微調整は必要だ。今日は午後よりも午前のセッションの方が良かった。FP1の序盤はアンダーステアに苦戦していたけど、修正はとても簡単だったし、セッション終盤にはかなり良くなっていた。今日はすべてのタイヤコンパウンドを使ってロングランを走ったけど、ブリスターは発生していない。タイヤパフォーマンスを最大化するために調べて学ぶべきことはたくさんある。僕たちは強そうに見えるけど、重要なのはこういう気温の日曜日にタイヤを良いコンディションに保てるかどうかだ」

フェラーリ
セバスチャン・ベッテル
「今日は複雑な一日だった。午後はラップをまとめるのに少し苦労したけど、一発のペースに関してはそれなりに満足している。基本的にはマシンの感触も良くなっている。今日はいろいろなことを試したし、明日に使えることも学んだ。予選でどの位置につけられるか見てみよう。レースペースに関しては問題ないはずだけど、当然、やるべきことはまだたくさんある。高い温度が続くみたいなので、特にタイヤの管理が鍵になるだろう」

シャルル・ルクレール
「とても良い一日だったし、期待以上だったので、ポジティブだ。予選ペースはいい感じだ。改善するためにはまだやるべきことがいろいろとあるし、予選ではマシンから最大限を引き出せると確信している。好みのバランスに仕上げられることができたので、いい結果を残せることを期待している。レースシミュレーションもまずまずだった。このトラックについては冬季テストのデータがたくさんあるけど、これだけコンディションが違うと、今日集めたデータと比較するのはかなり難しい。暑さに関しては、コース上に出ている分には問題ない。少なくとも、いくらか空気があるからね。でも、ガレージにいるとまるでサウナだ!」

レッドブル・ホンダF1
マックス・フェルスタッペン
「マシンのパフォーマンスはまずまずの手応えで、総合的に今日はポジティブな初日になった。1周だけのタイムアタック時は明らかにメルセデスには届かないように見えるが、レースで重要なロングランではマシンの調子がよさそうに感じている。先週のレースウイークと違い、今週は一番硬いコンパウンドのタイヤを使用している。僕的にはもう少し柔らかめが好きだけど、今回はチョイスにないようだ。タイヤは扱いやすいが、ここは本当に暑くてたいへんだ! 予選もメルセデス勢が変わらずの速さを見せると思うけど、決勝はどうなるか誰も予想できないはずだ。今日の走行で手応えを感じることができたので、日曜日どのようなレースになるか今から楽しみだ」

アレクサンダー・アルボン
「FP1ではマシンにとてもいい手応えを感じることができたので、正しい方向に進めていると思う。FP2で試したことは思ったような結果にはならなかったが、何が有効で何が無効かを見定める、それがレースウイークの金曜日ではないだろうか。明日最大のパフォーマンスを発揮できるように、今夜データの解析をしていく。先週のシルバーストーンよりも、タイヤの摩耗度合いは幾分マシだった気がする。しかし48℃もある路面温度の中でのレースは、きっとタイヤマネージメントが重要なカギとなるだろう」

マクラーレン
カルロス・サインツ
「かなりノーマルな金曜日だった。いくつかテストアイテムを試し、主に先週ずっと僕のマシンに生じていたオーバーヒートの問題を理解することに努めた。残念ながら問題は解決していないし、ラップタイムに影響が出ているので、ベストな決断を下すために調査を続けていく。それ以外はパフォーマンスという点では今日のマシンは悪くなかった。明日に向けていくつか変更すべき点はあるけれど、明日の主な焦点はクーリングだ」

ランド・ノリス
「マシンについて理解するという意味でトリッキーな一日だったけど、正直、悪くはなかった。シルバーストンで苦戦したいくつかの点に焦点を置いているけど、新しいトラックで新しいスタートが切れた。自信を築いて、方向性も見えてきたけど、まだ完璧ではない。もっと全体的なグリップを見出だしたい。マシンの感触は悪くはないので、一晩かけていくつか変更すれば、競争力を高められる思う。全体的にクリーンで十分な走行ができたし、マシンを良く理解することができた。それが最も重要なことだ」

ルノー
ダニエル・リカルド
「まずまずの一日だったし、特に午後の走行は良かった。少なくともタイムシートではまずまずな金曜日だ。先週は3番手で今日は4番手なので、この調子を保てるよう頑張る。ロングランも競争力がありそうだ。午前中はマシンにあまり満足していなかったけど、午後は先週のシルバーストーン同様に良い進歩を果たせた。トリッキーなのはここの暑さだ。この場所ではもう長い間、暑い時に走っていないし、冬のテストの時とはまったく感触が違う。その違いを理解しようとしているけど、今日の午後にタイヤの状態が良くなるとうまくつかめるようになった。明日までにやるべき仕事が残っているけれど、良い結果を目指す」

エステバン・オコン
「簡単な一日ではなかったけど、今夜ハードワークをして解決策を見つけていく。とても暑いコンディションなので一筋縄ではいかない。現時点でやらなければならない仕事はいくつかあるし、特にマシンの挙動と一貫性を見つける必要がある。ドライブするのが少しチャレンジングだし、特にリアの安定性に関して、シルバーストン以降、まだ問題の核心に到達していない。ポジティブな点は、マシンに素晴らしいペースがあって、それをただアンロックすればいいことだ。肉体的にもこの暑さは厳しいけど、問題はないし、明日の準備はできている」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1スペインGP