F1 70周年記念GP 決勝:トップ10 ドライバーコメント
2020年のF1世界選手権 第5戦 70周年記念GPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。

レースはタイヤマネジメントが鍵を握る展開となった。マックス・フェルスタッペンはハードタイヤでスタートする戦略が奏功して、安定したペースで今季初勝利。一方、これまで圧倒的な速さを見せていたメルセデスは2台ともブリスターに苦しんでペースを発揮できず、2位と3位でレースを終えた。

優勝:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「チームとして最高の結果を出せ、素晴らしい一日になった。レース結果から見えるように、ハードタイヤで予選Q2を走る戦略が奏功したと思う。ミディアムタイヤはあまり持たないので、ハードタイヤでの最初のスティントをどんなペースで何周走るかが鍵だった。僕たちのマシンはライバルに比べるとタイヤに優しいようで、特にレースでは柔らかいタイヤの方がマシンのフィーリングがよかった。メルセデスのマシンをオーバーテイクし、引き離すことができたことに、大きな満足感を感じた。ここまでは圧倒的な強さを見せているが、今日のようなレースをまたシーズン残りのレースでもできればと思っているし、そのためにプッシュを続けていく。いいチームワークだし、リスクを恐れずに挑戦していく。まずは今日の勝利をゆっくりと噛みしめ、バルセロナでの次のレースに気持ちを切り替える」

2位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「今日は本当に難しいレースだった。マックスの勝利はフェアプレーであり、レッドブルは僕たちが見舞われたようなタイヤ問題を抱えていなかったように思う。僕としては、とにかく2位でマシンを持ち帰り、ポイントを獲得できたことに感謝している。僕たちが経験したほぼのブリスターに苦しむとは予想していなかった。第1ティントは難しかったし、第2スティントでは信じられないくらいタイヤをマネージングしていた。タイヤを労わるためにやれることはすべてやっていたけど、ブリスターに違いは生まれなかった。最後の数周はシャルルとバルテリを抜くために本当にハードにプッシュしたし、最後は半分のタイヤでレースをしているように感じた。他が僕たちと同じようにブリスターに苦しんでいたかどうかはわからないし、今日何が起こっていたのかを見てみなければならないけど、このチームがそれを解決してくれることはわかっている」

3位:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「今日は苛立たしいレースだった。ポールからスタートして3位でフィニッシュするのは決して素晴らしいことではない。マックスに対してトラックポジションを失った瞬間から僕たちはかなり後手に回ったと思う。僕たちはルイスがそうしたように、レース終盤にフレッシュなタイヤでプッシュできるように第2スティントをもっと長くできる可能性があった。マックスについていこうとしたが、最終スティントでプッシュし始めるとすぐにタイヤが駄目になった。今日はブリスターに本当に苦しんだ。ブリスターができるとすぐにグリップとパフォーマンスを失ってしまうものだし、とても厳しくなる。他チーム、特にレッドブルは同じ問題を抱えてはいなかったように思うし、僕たちはそれを調べて、問題の原因を突き止める必要がある。今日、僕隊には学ぶことがたくさんあったけど、いつものように前に進んで、もっと強くなって戻ってくる」

4位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「今日は勝利のように感じている。4位でフィニッシュしたときにそんなことは言いたくはないけどね。朝の時点ではスターティングポジションの8位でフィニッシュすると思っていたので、4位でフィニッシュできると言われたらすぐにサインしただろう。戦略に関して、先週起こったことを考えて、チームは1ストップというアプローチにいくつか懸念を持っていた。でも、ドライバーとしてデータでは見ることができない何かをマシンに感じることもある。だから、僕は1ストップを進めるためにプッシュした。うまくいくと信じていた。1ストップを実行してそれがうまくいったことを嬉しく思っている。去年、自分の弱点がタイヤマネジメントだったことはわかっていた。そこを改善するために非常に懸命に取り組んできたし、コース上で結果が出ているのは僕にとって大きな満足感だ。今日のデータを分析して、ペースを見つけた場所を理解することに興味がある。かなり印象的だったし、ポジティブな驚きだった。このような厳しい時期にはどんなチャンスでも掴み取らなければならないし、今日僕たちはそれをやってのけた。結果にとても満足している」

5位:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
「マシンの調子もよく、今日の結果に満足している。レース序盤のDRSを使用するマシンが続いていた状況下でのオーバーテイクは少し難しかったが、そこからはいい走りができた。今日のレースペースは想像以上によかったので、その原因をこれから分析していく。マシンにはポテンシャルがあるけど、それを引き出すのが難しい時がある。ただ、このような状況ではいい走りができることも分かってきたので、きちんと要因を解析していく。次のレースに向けて、今日の5位よりもさらにいいパフォーマンスができるようにしたい」

6位:ランス・ストロール(レーシングポイント)
「良いスタートを切って、蹴り出しでいくつか順位を上げることができた。それによって僕たち2台はレース序盤に素晴らしいポジションに置くことができた。ニコ(ヒュルケンベルグ)とのバトルは楽しかったし、ターン6の外側から彼を抜くことができたけど、少しロックアップしてしまい、彼に再び抜かれてしまった。そこからは4番手と5番手に落ち着いていたけど、ルクレールが1ストップ戦略を機能させられるのは明らかだったし、今日のレッドブル勢はとても速かった。僕たちは堅実な戦略で多くのポイントを獲得することができた。僕たちは常にもっと多くを望んでいるし、今日使われた様々な戦略をすべて調べて、そこから学んでいくつもりだ。ニコはまた良い仕事をした。チームにとって強力な結果だ」

7位:ニコ・ヒュルケンベルグ(レーシングポイント)
「チームのためにポイントを獲得できて満足している。7位は良い結果だ。9か月間レースをしていないときは特にね。簡単なレースではなかったし、身体的にも厳しかったけど、まず何よりも良いスタートを切って1周目を切り抜けられたことが重要だった。レースが落ち着いた後は自分の経験を生かしてタイヤを管理して、このようなF1カーをドライブすることができたからね。最初の数コーナーを抜けたあとはかなり安心したよ! 第2スティントではタイヤを管理するのが困難だった。バイブレーションが起こっていたので、残念ながら、再びピットインして、3ストップ戦略に移行しなければならなかった。僕たちは確実にフィニッシュできるようにする必要があった」

8位:エステバン・オコン(ルノー)
「僕たちにとって間違いなく非常に良い日曜日だった。堅実なスタートを切り、タイヤをうまく管理して、チームから良いコミニュケーションを受け、メカニックも素晴らしいピットストップをしてくれた。タイヤ的に非常に厳しいレースだったけど、僕たちはなんとかそれをまとめることができたし、最後はかなりペースがあった。できる限りタイヤを持たせて、後続を抑えることができたし、結果にはとても満足している。14番グリッドからこれ以上の結果を達成できたとは思わない。僕たちの目標はもっと予選をうまくやることだ。僕たちにはそれができるペースがある。そうすれば、僕たちはもっと多くのポイントを争えるはずだ」

9位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「タフなレースだった! 順位を1つ上げられたことは重要だったと思うけど、タフだった。レースで問題になるとは分かっていたけど、タイヤに本当に苦戦した。想像していたよりもかなり苦戦したし、僕にとってかなり困難だった。予選を見て分かるように、前にいるマシンはすべて僕たちよりも速かった。多くの人が僕たちと同じ状況だったと思う。コントロールするのがすごくトリッキーだった」

10位:ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
「今日はとても満足している。チームはすばらしい仕事をして、マシンのすべてを引き出すことができた。先週とは違って、あらゆるチャンスをものにすることができた。通常、日曜日は調子がいいが、土曜日の予選でもしっかりと結果を出し、よりよいポジションからスタートができれば、もっと頻繁にポイント争いに食い込むことができるだろう。それでも今日は、16番手スタートから10位でフィニッシュし、1ポイントを獲得できてよかった」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1イギリスGP