F1アメリカGP 金曜フリー走行
2019年のF1世界選手権 第19戦 アメリカGPのフリー走行が11月1日(金)にオースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われた。

トップタイムを記録したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)と3番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に約3秒差をつけ、今週末のタイトル獲得にむけて好調なスタートを切った。

1番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「今日は路面がかなり冷えていたけど、少なくとも太陽は出てくれた。2020年のタイヤを試した最初のセッションは興味深かった。FP2はノーマルに近いセッションでかなりスムーズにいった。今年の路面はかなりバンピーだ。バンプはサーキットの特徴にもなり得るもので、僕は完全にスムーズなサーキットはそれほど好きではないけど、ここのバンプはとにかく大きい。ドライバーにとって問題なのは、サスペンションがそれほど効かないことだ。あまり大きく動くものではないので、フロアの上にそのまま座っているような感じで背骨がすごく圧縮される。FP1ではバンプがひどく感じられたけど、午後のセッションではそれを少し改善するように変更した。週末を楽しみにしている。このコースが大好きだし、クルマは今日悪くなかった。でも、まだやるべき仕事はたくさんある。今夜はデータを深く調べて明日は強さを見せたい」

2番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「全体的にポジティブな1日だったと思う。FP1では最速ラップタイムが抹消され、スロットルにトラブルがあったが、特に予選シミュレーションでのマシンの感触はよかった。トラックはバンピーで、F1ではやや珍しかったが、週末の間に適応できるだろう。レースペースを改善するためにやらなければならない仕事があるし、今日のライバルたちはレースペースでかなり強かったので、明日の順位を見て、そこから始めたい」

3番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「いい一日だったし、ショートランでのペースはとてもよかった。ルイス(ハミルトン)は、最速タイムを出したラップでトウ(スリップストリーム)を使っていたので、タイムは実力を反映したものではなく、実際の差はもっと近いかもしれません。ロングランでは少し差をあけられてしまったので、まだ完全に満足しているわけではないけど、今夜データを見返してみる。コースは年々バンプが増えており、ブレーキングエリアにあまり多くないのは幸いだけど、来年に向けては対策が必要かもしれない。僕はストリートサーキットでのバンプをそれほど気にしないけど、ここではいくつかひどい箇所やマシンがジャンプしてしまうような所などに出くわし、タイヤがきちんと接地しない場面もある。このコースはタイヤにもとても厳しいので、この状況できちんとコントロールできれば、かなりいい結果が見込めると思う」

4番手:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
「ここオースティンはいつも楽しい。バンプのためトラックは最適の状態ではない。でも、それが現実であり、そのために僕たちにとってやや特別になりでトリッキーな状況となっている。でも、今からそれを修正することはできないと思う。マシンはスタート地点としては良かったし、そこはポジティブだ。でも、いくつか試したものがあまりうまく機能しなかった。それでも何をする必要があるかはわかっているので、明日は1周のペースについて改善できるだろう。レーストリムではもっとするべきことがあると思う。自分たちの強みと弱みはわかっているし、予選トリムではその弱みを少しカバーすることができるけど、レーストリクではそれが難しい。それでも、マシンを改善できるという自信がある。そこに集中して、何ができるかやってみよう」

5番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「午前中は来年に向けた開発作業が全てだったので、ラップタイムはあまり関係なかった。僕たちは新しいタイヤでデータを収集することに集中していたし、かなり興味深かった。ラップタイムのことはあまり気にせずにとにかくプログラムを消化した。今朝はかなり寒くかった。クルマに乗っていれば暖かいし、汗をかくことだってあるくらいだけど、路面温度の低さはタイヤの温めをかなり難しくしていた。特定のエリアで路面はかなりバンピーだ。特にターン5とターン6はね。そこは高速セクションなので、クルマのリアエンドが十分に安定していないとバンプのせいでかなり厳しい。バンピーな路面でターン1に向けてブレーキングするのも簡単ではない。正確なブレーキングを調整しなければならない。トップにいるチームはかなりの僅差に見える。でも、僕は個人的にFP2で少し苦戦した。ストレートでややタイムをロスして、クルマがしっくりこなかった。そこについては今夜中に調べる必要がある」

6番手:アレクサンダー・アルボン(レッドブル)
「このコースでの初走行を楽しむことができた。とても面白かった。コース幅が広いので、どのラインを走るのかを把握する必要があった。また、路面にはバンプが多かったものの、実際に感じるよりもTV映像のほうがひどく見えていたように思うし、僕らのマシンは割といい感じでクリアできていた。マシンはいい挙動を示しているので、バンプをどれだけ避けられるかというところがポイントになると思う。FP1はそこそこによかったし、FP2もまずまずだったが、まだ向上できると思う。僕のベストタイムはトラックリミット違反によって取り消され、他のラップタイムも悪くはないものの、いくつかミスをしていたので、まだ僕のドライビングの伸びしろはあるし、タイヤの性能ももっと引き出せるはずだ。特にセクター1と低速コーナーの攻め方に課題があると感じているけど、初コースでの初日だから、こうしたことは珍しくはない」

7番手:ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
「4番手と7番手で終わることができて、とてもいい一日だった。マシンの感触が本当によくて、FP1からFP2にかけて行ったセットアップの方向性もいいと思う。望んでいたレベルにマシンを持っていけたので、満足している。明日はややコンディションが変わるはずなので、適切な変更を施して、予選、決勝でも今日と同じようなパフォーマンスを発揮し、同じくらいのポジションにいなければならない。このコースは最高速が高く、高速コーナーも多いので気に入っていて、ドライビングは本当に楽しい」

8番手:カルロス・サインツ(マクラーレン)
「来シーズンのタイヤコンパウンドが可能できたで、少し違った金曜日だった。残念ながら、このタイヤの第一印象はあまりポジティブではない。今週末の僕たちはクルマの適切なバランスを見つけるためにもう少し苦労していると思う。良い妥協点を見つけるためにさらに多くの周回を重ねることになったけど、最終的にある程度のベースラインを見つけることができた。でも、今週末は非常にタイトになりそうだし、トップ10に入るためには緊迫した戦いになるだろう。チャレンジングだけど、選択肢を最大化するために一生懸命努力するつもりだ」

9番手:ランス・ストロール(レーシングポイント)
「非常に堅実な1日だったし、すぐにリズムを掴むことができた。クルマのバランスはショートランでもロングランでも良かったし、明日何をもたらせるか見てみたい。かなりクリエイティブになれるトラックだ。とても幅が広くて、複数のラインが取れる。特にミドルセクターはね。ターン15のようなコーナーは早めに飛び込むこともできるし、進入でワイドなラインを取ることもできる。それはクルマ次第だし、もちろんドライバーの好みにもよる。それによってかなりエキサイティングになっていると思う。全体的かなりバンピーなトラックだし、クルマの挙動が乱れる大きなバンプが2~3個ある。でも、それは僕たち全員が対処しなければならない問題だ。レブに急激なスパイクが起きるので、エンジンにとっても良くない。コース上にスピードバンプがあるようなものだ! 今年のレース中に解決することはできないだろうけど、来年は改善してくれることを願っている。新しいスペックのタイヤを試せたのは良かった。でも、結論を出すのは早すぎるし、もっと多くのデータが必要だ」

10番手:アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
「10番手タイムで1日を終えたので、それほど悪くない。ソフトタイヤでのラップは良かったし、競争力があるという自信を与えてくれる。ここは僕にとって初めての場所だ。だから、トラックを理解するために数周必要だった。路面はとてもバンピーだし、それがチャレンジを加えているけど、すぐにリズムに乗ることができた。予選に必要なクルマを手に入れるために今夜やるべき仕事がまだあるけど、今日の仕事に満足することができる。明日を楽しみにしている」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1アメリカGP