F1 ロシアGP 2018年
2018年 F1ロシアGPのフリー走行が9月28日(金)にソチ・オートドロームで行われた。

サーキットには薄い雲が覆ったが、心配された雨は降らずに2回のセッションが行われた。初日はルイス・ハミルトンが1分33秒385を記録してトップに立ち、バルテリ・ボッタスが0.119秒差で続き、メルセデスがタイムシートの1-2に名を連ねた。

3番手には0.442秒差でマックス・フェルスタッペン、4番手にはダニエル・リカルドとレッドブル勢。2台はエンジン交換によって後方からのスタートが決定している。フェラーリは、セバスチャン・ベッテルがトップから0.543秒差の5番手、キミ・ライコネンが6番手というタイム。ベッテルがロングラン中にスピンを喫するなど、やや精彩を欠いた初日となった。

1番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「ソチは過去に僕たちにとって苦手なサーキットのひとつだった。昨年は特にね。だから、バランスを理解して、どこを改善できるかを把握し、それを修正するために多くの作業を行った。今日はその意味では良い一日だった。僕たちは全てのレースからより多くのことを学んでいるし、特にここ数戦は週末をスタートさせるために必要な足取りを正確に測定するために本当に役立った。今週末、僕たちは多くのアップグレードを持ち込んでいる。ホームで進行している作業はたくさんあるし、レースに来て、アップグレードを得られるときは本当に励みになる。今シーズン後半にはすでに来年のクルマにも取り組んでいることも知っているしね。それは全てのものから最大限を引き出すためのモチベーションにもなっている。僕たちにとって良い一日だったし、明日もそれが続くことを願っている」

2番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「僕たちにとって良い一日だった。データ上では僕たちは競争力がありそうだけど、まだ金曜日にすぎない。クルマの初期の感触は良かった。でも、まだやらなければならない作業はある。このトラックはラップを通してバランスがかなり異なるので、各コーナーで完璧なセットアップを得るのがとても難しい。いくつか空力アップデートを持ち込んでいるし、うまく機能している。より多くのグリップが追加されている。それが週末にむけて十分かどうか見ていくつもりだ。フェラーリは全てを示していないように思うし、おそらく明日は強くなるだろう。とても拮抗すると思うし、プッシュし続けなければならない」

3番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「僕たちにとって良い金曜日だった。FP2で3番手は予想していたよりもいい。クルマは最初からうまく機能していたし、ロングランもいい感じだった。僕たちは良い状態にあると思う。総合的にクルマのパフォーマンスには満足している。とにかくタイヤをもっと良く理解して、レースの計画を立てていく必要がある。今日集めた情報はとても良かったし、夜に分析するための全てが揃っている。フェラーリと戦えたのは良いことだったし、今のところあまり不満はない。明日の予選での戦略がどのようなものになるかはわからないけど、たぶんフルにセッションを完了することはないだろう。フェラーリも今夜何かを見つけてくるだろうし、明日は接戦になるだろう。僕たちにとって最強のトラックではないのでここでペナルティを受けるのはそれほど悪いことではない。グリッド後方からのスタートは楽しいはずだ。前進してに抜いていくのは決して簡単ではないけど、どこまでやれるか見てみるつもりだ」

4番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)
「今日のクルマの感触は良かったし、本当にドライビングを楽しんでいた。実際、サーキットはとても楽しかったし、僕たちにはかなり良いペースがある。コーナーで追加のグリップを得ることができないけど、ハイパーソフトが必要なグリップを与えてくれてより楽しいものになっている。ロングランではトラフィックに見舞われたけど、レースがどのようなものになるかフィーリングを得ることができた。オーバーテイクが最も簡単なトラックではないけど、実際にはオーバーテイクはできるので、本当に面白いレースになると思う。タイヤデグラデーションには満足している。簡単な1ストップレースになれば、少し予想ができてしまうし、よりエキサイティグな2ストップレースになることを期待している。明日の予選はペナルティによってフルに使っても意味はないけど、FP3の後にどのように進めるべきか見てみて、何をすべきかを決定する予定だ。午後は多くの走行ができたし、そこから良いデータを得ることができた。FP3でまたロングランを行って、レースにむけて十分に準備していくことが重要だ。ロシアは決して僕たちにとって最強のサーキットではなかったけど、今日はいくつか良い兆候があった」

5番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「良い金曜日もあれば、そうでもないときもある。今回は僕たちにとってあまり良い金曜日ではなかった。まだ望んでいる位置にはいないし、キャッチアップしなければならないことがいくつかある。今日はラップをまとめるのが難しかったし、タイヤがあまりに早くになくなっていた。左フロントが特にね。速いラップと燃料を積んだ状態の両方で苦しんでいた。トラフィックも多かったし、当然それは役には立たない。これからやらなければならないことがある。理由を見つけて、もっと強くなって戻ってくる必要がある。でも、今のところはポジティブだ。明日と日曜日は良くなると思っているし、適切なものを見つけられるはずだ。明日は2台がフロントローを獲得できることを期待している。どうなるかはまだわからないけど、スタートするにはポールがベストな場所だし、ベストを尽くすつもりだ」

6番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)
「通常、金曜日はいつもタイヤはトリッキーだ。そのあと状況は改善していくし、サーキットが綺麗になって、よりグリップが多くなっていく。今日のコンディションはほぼ予想していた通りのものだった。通常、金曜日はラップタイムをあまり重視しない。多くのことを試し、そこから学んでいく。いくつか作業しなければならないのは確かだし、改善できることはある。でも、それは普通のことだ。全員が最大限でプッシュする明日の予選で何をもたらせるか見ていくつもりだ」

7番手:セルジオ・ペレス (フォースインディア)
「今日は午後に走ったけど、すぐにペースは競争力があるように見えた。僕たちは夏休み以降に示してきた形を維持できていると思うし、クルマの感触はいい。ここは予選が重要なので明日すべてをまとめることが課題だ。僕たちはここではクルマが速くてもオーバーテイクがいかに難しいかを見てきた。トラックがどのように進化していくかを把握するのは難しいけど、今夜正しい決断を下すためのデータと情報は揃っている」

8番手:ピエール・ガスリー (トロロッソ・ホンダ)
「今日は前向きな結果で終えられた一日だった。特にシンガポールではタフなレースウイークを過ごし、チームとしてペースを取り戻す“答え”を見つける必要があったのでなおさらだ。その答えを見つけることができ、今日テストを行った新しくアップグレードしたエンジンに対しても手応えを感じることができた。残り少ないシーズンに向けて、期待が高まったのではないだろうか。準備してくれたホンダには、本当に感謝している。パワーユニット交換によるペナルティーで日曜日の決勝は後方グリッドからスタートになってしまうので、今週末は予選よりも決勝を重視して進めていきたいと思っている」

9番手:エステバン・オコン (フォースインディア)
「両方のセッションをトップ10内で終えられた堅実な一日だったし、僕たちがこなした仕事には満足している。僕たちはまだ新しいパーツをテストしているところだ。シンガポールと比較すれば容易になっているし、フィーリングはポジティブなままだ。僕たちは間違いなく良い方向に進んでいる。残りの時間は通常のレース準備に集中し、異なるタイヤコンパウンドがロングランでどのように機能するかを学んだ。週末を良い状態で臨むための宿題の大部分は終えられたと思う」

10番手:マーカス・エリクソン (ザウバー)
「FP1を欠場するのは常に難しいことだけど、ソチ・オートドロームのことはよく知っているので、今日はFP2に飛び込む準備はできていた。セッション開始時からクルマの感触は良かったし、バランスにも満足できた。いつものようにこのサーキットではタイヤマネジメントが重要だし、今日はそれについて多くのことを学ぶことができた。全体的にポジティブな一日だったし、残りの週末を楽しみにしている」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1ロシアGP