F1 ベルギーGP 決勝
2018年のF1世界選手権 第13戦 ベルギーGPの決勝レースが8月26日(日)にスパ・フランコルシャンで行われ、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が優勝。トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが9位入賞を果たした。

レースはスタート直後の第1コーナーで多重クラッシュが発生し、序盤早々からセーフティカーが導入される波乱の幕開けとなった。

優勝はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。オープニングラップでトップに立ったベッテルは、その後一度もトップを譲ることなくレースをコントロール。今季5勝目を挙げた。通算52勝目となり、アラン・プロストの記録を抜いて単独歴代3位に浮上した。

2位にはルイス・ハミルトン(メルセデス)、3位にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が入って表彰台を獲得。4位には17番グリッドスタートのバルテリ・ボッタス。5位にはセルジオ・ペレス、6位にはエステバン・オコンが入り、新生フォースインディアが18ポイントを獲得。コンストラクターズ選手権9位に浮上するとともに8位のザウバーまで1ポイントに迫った。9位でフィニッシュしたトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは前戦ハンガリーに続いてポイントを獲得。高速コースのスパ・フランコルシャンで入賞を果たすとともに、トップと同一周回でフィニッシュした。

優勝:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「素晴らしいレースができたのでとても満足している。クルマはすべてのトラックで強健であることが証明されたし、今週末は新しいエンジンからさらに多くのパワーを得たし、それはストレートで役立った。スタートでルイスの近くにいて、ターン1をうまく立ち上がって、スリップストリームを生かして追い抜こうと思っていた。セーフティカーが退いたあとはその真逆の状況だったし、前に留まるためにターン1の立ち上がりに気を配っていた。第1スティントはとても拮抗していたし、僕たちの差はコンマ数秒しかなかった。でも、そのあとスタッフが素晴らしいピットストップをしてくれた。あんなに速くライトがグリーンに変わったのは信じられなかったし、それはライバルにチャンスを与えなかった。第2スティントはクルマとタイヤの両方を管理することが重要だった。これはチーム全体にとって大きな勝利だし、モンツァも同じ結果を得られることを願っている。でも、僕たちは常に戦い続けなければならない」

2位:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「今日は全力を尽くしたけど、とにかくフェラーリは僕たちよりも優れていた。彼らのタイムに匹敵するのは難しかった。1周目とセーフティカーのリスタートでレースを失ったと思う。それで終わりだったね。とにかく彼らの方がストレートで速かったし、どうすることもできなかった。僕たちはここにアップグレードを持ち込んだけど、残念ながら、フェラーリは僕たちに対抗してきたし、さらに速くなってさえいた。僕たちはもっと多くのパフォーマンスを見つけて、現在、彼らが僕たちよりも強いエリアを改善していかなければならない。でも、バトルは続いていくし、スポーツにとってそれは本当にエキサイティングなことだ。僕たちはプッシュしつづけていく」

3位:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「過去にスパではちょっと不運だったけど、ようやく表彰台に上がることができてとても嬉しい。1周目のバトルではちょっとしたカオスになっていたけど、僕たちはクリーンに切り抜けて、すぐに良いペースに落ち着かせることができた。そのあと丘の上りでなんとかグロージャンを追い抜いて、フォースインディア勢を追かけることに集中した。辛抱強くいなければならないことはわかっていたし、最終的に十分に近づくことができた。彼らのペースには驚いた。DRSがあれば簡単に抜くことできると思っていたけど、彼らはとても強かった。おかげでオーバーテイクを仕掛けるのが少し楽しくなった。その小さなバトルの後はかなり孤独なレースだった。クルマをプッシュして、そこから学ぶことができたのは良かったけど、あまり多くのアクションはなかった。今回もセブとルイスは僕たちにとってあまりに速かったけど、クルマのバランスという点では本当に良かった。表彰台に上がるのはいつだって嬉しいけど、多くのオランダのファンがいるここスパで上がるのは本当に特別なことだ。最終ラップはオレンジの観客を実感することができたし、楽しかった。モンツァは理論的に強くはないはずだけど、今日からもわかったように多くのことが起こり得る。ベストを尽くしてそこにいられるように努力していくし、何かが起これば、僕たちのクルマは戦いに絡めるだろう」

4位:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「今日はダメージリミテーションが僕たちの目標だったし、うまく挽回できたと思う。表彰台のチャンスを得られることを願っていたけど、ターン1の事故でフロントウイングにダメージを負ってしまった。その後は4位が僕たちが得られる最大限だったし、17番手スタートだったことを考えれば悪くないリザルトだ。実際、今日は多くのクルマをオーバーテイクすることができて本当に楽しかった。お気に入りの場面はオー・ルージュでの追い抜きかな。とても楽しかったよ。残念ながら、僕たちは今日のレースに勝つことはできなかったけど、フェラーリよりも多くのポイントを獲得できたし、そこはポジティブな部分だ。今週末の彼らは予選とレースの両方で本当に強かった。今週末、僕たちはエンジンで一歩前進したけど、まだフェラーリの方が速いので、プッシュし続ける必要がある」

5位:セルジオ・ペレス (フォースインディア)
「今日はチームによる素晴らしいパフォーマンスだったし、週末はほぼ完璧だったと思う。唯一の心残りは昨日だ。ポールポジションは手の届くところにあったと思っているからね。でも、僕たちは獲得したポイントに喜ぶことができるのは確かだ。ドライではトップ3チームを抑え続けることはできなかったので、僕の後ろでフィニッシュしたエステバンと一緒に“ベスト・オブ・ザ・レスト”になることは僕たちにできる最大の結果だった。スタートは本当に良かったし、最初の数コーナーで正しいポジションを取ることができた。その後、ペースは強かったし、一貫性があった。ギャップを広げて、自分のレースをコントロールすることができた。バルテリ(ボッタス)を抑えるためにやれることは何もなかった。自分の戦いをすることを選び、より大きな全体像で捉える必要があるときもある。僕たちが達成したことに満足している。僕たちはチームのために重要なポイントを獲得したし、今後数レースにむけて力強いメッセージを送ることができた。チームにとって新しい時代の素晴らしい始まりだ」

6位:エステバン・オコン (フォースインディア)
「今日のレースには満足しているし、僕たちのペースに相応しい位置でフィニッシュできたと思う。良いスタートを切ることができたし、1コーナーでセバスチャンのインサイドを突いた。彼の方がトラクションが良くかったけど、僕はストレートで速かったし、ケメルストレートでリードを奪おうと試みた。ベッテルとハミルトンの両方のスリップストリームを使って良い走りができていたし、インサイドを突こうとしたけど、最終的にセルジオに順位を奪われてしまった。でも、全てがフェアで楽しいレースだったね。チームの“新しい”人生の良いスタートだ。僕たちはチャンピオンシップへの復帰のために重要な多くのポイントを獲得した。僕たちは週末ずっと良いペースを示していたし、シーズン後半でこれを維持していけることを願っている」

7位:ロマン・グロージャン (ハース)
「今日はだいたい予想していた結果だった。フォースインインディア勢にい同じようなペースがあることはわかっていたし、少しでも速くなければ、彼らを留めるのは難しい。彼は直線で速かった。レースの内容にはかなり満足しているし、ケビンがそこにいたことも嬉しい。僕たちはベストを尽くしたと思う。2台が7位と8位で入賞できたことはコンストラクターズ選手権のために本当に良い結果だ。僕たちが多くのポイントを獲得して、他はゼロだったのは今回のレースのポジティブな点だ」

8位:ケビン・マグヌッセン (ハース)
「2台揃って入賞できだし、それが今日の目標だった。僕たちはできる限りのことをした。レースではピットストップで多くのタイムを失ってしまったし、そこは残念だったけど、それでも、フォースインディア勢と戦えていたことは思わない。たぶん僕のロマンの順位が入れ替わっていただけだろう。僕たちはルノーに追いついているし、それが目標だ。チームとして満足している。僕たちは今日の結果を喜べると思う。ルノーがポイントを獲得したなかった日に10ポイントを獲得した。それが重要だ」

9位:ピエール・ガスリー (トロロッソ・ホンダ)
「ポイントを獲得できて本当にうれしい! スパのようなサーキットでは僕たちにとって難しい週末になると覚悟していただけに、2ポイント獲得という結果で終われるのは非常にポジティブだ。今日は、僕にとっては比較的淡々としたレース展開とった。10番手からのスタートだったけど、ターン1でダニエル・リカルド(レッドブル)とキミ・ライコネン(フェラーリ)をオーバーテイクして8番手に上がった。その数ラップ後にバルテリ・ボッタス(メルセデス)に抜かれてしまったけど、これに関してはできることも多くなかったので、その後はとにかく全力でプッシュし続けた。最終的に9位でフィニッシュできたことに満足している。ホンダがすばらしい仕事をしてくれたし、マシンには週末を通していい感触があった。マシンのパッケージを最大限に活かすことができたと思う。来週に控えるモンツァも、データ上は僕たちのマシンが苦戦を強いられそうなトラックだけど、なんと言ってもチームのホームレースだし、少しでも上のリザルトを獲得できるよう、全力を尽くす」

10位:マーカス・エリクソン (ザウバー)
「かなりポジティブなレースだった。堅実なスタートが切れたし、トラブルを避けて、いくつか良い決断ができた。レースを通していくつか面白い戦いもできた。クルマの感触も良かったし、ポイントで週末を終えることができて嬉しい。チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、次のレースにむけて励みになっている。これから僕たちはアルファロメオのホームレースであるモンツァに向かう。あの場所で情熱的なファンに会うのはエキサイティグなことだし、またレースをするのが楽しみだ」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1ベルギーGP