F1 2018年のF1世界選手権 フェラーリ トロロッソ
2018年のF1バルセロナ合同テストが27日(火)に2日目を迎え、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップタイムを記録。トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは6番手タイムを記録した。

前日の降雪により、朝は氷点下となったカタロニア・サーキット。セッション終盤にはサーキットに雪が降るというF1では珍しいコンディションのなかでテストは実施。多くのドライバーがグリップに苦しみ、コースオフするシーンが見られた。

セバスチャン・ベッテルは98周を走行。ソフトタイヤで1分19秒673をマークした。2番手には0.303秒差でメルセデスのバルテリ・ボッタスがミディアムタイヤで続いた。3番手タイムのストフェル・バンドーン(マクラーレン)は、最も柔らかいハイパーソフトでベストタイムを記録している。

1番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「今日の重要なことはラップタイムではなく、このようなコンディションでも信頼性問題に見舞われることなくほぼ100周を走破できいたことだ。それが現時点で僕たちが集中していることであり、パフォーマンスを求めるのはその後だ。オペレーションという観点では全てがスムーズだし、クルマは機能していると言える。でも、今日のコンディションは普通はF1カーを走らせるものではない。気温が3~4℃、路面温度が8~9度で誰もがタイヤの温度を上げることに苦労していた。今日は天候が制限要因だった。去年よりもずっと寒かったし、路面は完全に再舗装されているので、比較するのは不可能だ。今のところ、僕たちは他が何をやっているかには目をくれず、自分たちのことに集中している。

2番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「今日の路面はかなり冷たかったし、F1でこのような寒いコンディションで走ったことはないと思う。このような気温でテストをするのはいつだって難しいし、タイヤはこのようなコンディションのために作られてはいない。でも、僕たちは一日を最大限に生かすことができたと思う。午前中は空力作業に集中して、クルマに異なる空力レーキをつけて様々なテストに取り組んだ。午後はロングランとセットアップにも取り組んだ。このようなう気温ではかなりトリッキーだけど、ある程度の作業はできたし、答えを見つけられたテスト項目もある。もちろん、天候は残念だけど、僕たちにはどうすることもできないことだし、全員にとってコンディションは同じだ。このようなコンディションのなかで、今日は良い一日だったと言える。天候が早く回復してくれることを願っている。明日と木曜日も楽しみにしている」

3番手:ストフェル・バンドーン (マクラーレン)
「冬休みを終えてクルマに戻れてとても嬉しかった。コックピットを離れていた気がしなかったし、そこはポジティブな部分だと思う。僕たちの妨げになったのは主に天候だった。とても気温が低かったし、サーキットも湿っていた。それによって全員が走行を開始するまでしばらく時間がかかっていた。僕たちはその時間をレーキの作業と空力データの収集にあてた。トラックがそれなりのコンディションになり、何度かきちんとした走行をすることができたし、今年のクルマをもう少し理解しようとした。第一印象はとてもポジティブだし、とても快適に感じている。サプライズはない。良い学習ができた。残念ながら、昼食直後にエキゾーストクリップに小さな問題が発生した。エキゾーストが外れて、ワイヤリングルームに多くの熱気が吹きかかった。そのワイヤリングルームのひとつはブレーキワイヤーだったため、チームは予備的なチェックを行った。もちろん、状況は予想していたよりも少し時間がかかってしまったけどね。全体的に多くのことを学べたポジティブな一日だったし、大きな問題ではなかった。雪が降るなんてシーズン中に遭遇するようなコンディションではないし、現段階でパフォーマンスを読むのはかなり難しい」

4番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)
「クルマの第一印象はポジティブだ。もちろん、まだ始まったばかりだけど、初期のフィーリングはいい感じだ。最終的に午前中にそれほど走行時間を失ったとは思っていない。路面はかなりコンディションが悪かったみたいだしね。理想的ではないけど、すべてをチェックしなければならなかったし、それには時間がかかるものだ。午後はやりたかったことができたし、いくつか試したいこともテストした。かなり寒くてタイヤにスイッチを入れるのが難しかった。基本的にはピットを出た後、温度をキープしてラップごとに速くするには全開にするしかなかった。それくらい寒かった。かなり難しかったけど、全体的にはポジティブだった」

5番手:カルロス・サインツ (ルノー)
「昨日よりさらに寒かったし、どうやって僕たちが多くのラップを完了できたのかよく分からないよ! マシン開発にはあまり有益なコンディションではなかったけど、65周を走り込んで首と体の良いトレーニングになったよ。今日の天候はグランプリの時とは大きくことなるものだったので、R.S.18の印象をつかむのが難しかった。来週はコンディションが良くなる予報なので、パフォーマンスの評価もできるだろう」

6番手:ピエール・ガスリー (トロロッソ)
「かなり厳しいコンディションだったので、予定よりも走り込むことはできなかった。午後には、初めてF1マシンを雪の中で走らせるというとても珍しい経験もした。ただ、いい走りをできたタイミングもあったし、マシンとエンジンに対する理解を深めることができている。いくつか興味深いテストもできて、全体的には満足のいく一日だった。初走行の感触としてはポジティブで、マシンは低速、中速、高速それぞれのコーナーで安定感がある。まだすべきことはたくさんあるが、いい方向へ向かっていると思う。これまで予選シミュレーションやプッシュしたラップを行っておらず、走行距離を伸ばすことを目指して取り組んでおり、天候によってプラン変更を強いられながらも、今のところ目的は果たせている。午前中はあまり走行できなかったが、全体的にはコース上で使える時間を最大限に活用し、このコンディションでのベストを尽くせたと思う」

7番手:ロバート・クビサ (ウィリアムズ)
「このような天候、路面温度の中でやれることは最大限にできいたと思う。クルマの感触を得ることができたし、難しいコンディションで何ができるかも確認できた。このような厳しい気象条件で新車に乗って、プッシュする自信を得るのは簡単なことではないけど、短いなかで重要な作業ができたと思っている。でも、それによって、僕たち、特に僕自身が将来的にクルマを改善できる部分に対応するためにどのように取り組んでいけばいいかについいてアイデアを得らることができた。このクルマにはかなりパワフルな領域もあるけど、解決しなければならない問題もある。それができればドライバビリティやドライバーの自信も上がるだろう」

8番手:セルゲイ・シロトキン (ウィリアムズ)
「今朝の天気は昨日ととても似ていたけど、正午頃には良くなった。開始時はとても寒かったし、意味のある走行をするには寒すぎたので、コンディションにあまり左右されない空力チェックなどの他のことに時間を費やした。正午ごろには気温が戻ってきたので、本格的な走行に移行したけど、それでもまだ理想的ではなかった。52周できたのは良かったと思うし、クルマの第一印象も得られたし、最初に注目すべきところもわかった。理想的ではないけど、それは誰にとっても同じことだ。僕たちは可能な限り最大限の力を発揮したし、この状況への対応については満足すべきだと思う」

9番手:エステバン・オコン (フォース・インディア)
「今日はとても寒かったし、とにかくコンディションを最大限に生かさなければならなかった。終盤にはバルセロナでテストをするときには予想もしない雪まで降ってきた。気温は低かったけど、クルマには良い感触を得ることができた。まだテスト2日目という序盤だし、道のりは長いけど、僕たちは進歩ているし、多くののことを学んでいる。Haloでフルに1日を走るのは始めてだったけど、すぐに慣れた。1日が終わる頃には走行しているときに考えることもなくなっていた。自分でも驚いたね」

10番手:シャルル・ルクレール (ザウバー)
「まず何より、長い冬休みを終えて戻ってくることができて最高の気分だ。僕にとってはかなりポジティブなテスト初日だった。気温が低く、午後には雪まで降ってきたので天候は理想的ではなかったけど、コース上でマシンがどのような挙動をするかについて理解を深めることができた。多くのラップを走ることができたし、空力作業やメカニカルテストもできた。C37にはポテンシャルがある。初回テストの2度目のドライブを楽しみにしている」

11番手:ケビン・マグヌッセン (ハース)
「僕たちにとっては難しい一日だった。ガレージでかなりの時間を過ごした。もっと多くのラップを走りたかった。序盤はクルマのバランスと感触を確認した。ほぼ0度に近かったし、タイヤは路面や気温が通常の状態の時ほど機能していないので、すべて鵜呑みにしてはいけない。だから、あまり得るものはなかったど、小さな問題を早めに見つけておくのはいいことだ。パフォーマンスのテストに関してはそれほど失ったとは思っていない」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー