日本グランプリ 鈴鹿サーキット 2017年のF1世界選手権
2017年 F1日本GPの決勝が8日(日)に鈴鹿サーキットで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が今季8勝目を挙げた。

日曜日の鈴鹿サーキットは快晴。気温26.4℃、路面温度44.3℃のドライコンディションでレースはスタート。2017年の日本グランプリは序盤から激しいバトルが展開された。

4周目にはフロントローからスタートしたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がエンジントラブルでリタイアするという波乱があった。

優勝はポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン。タイトルを争うセバスチャン・ベッテルが序盤に姿を消したことで余裕のレース展開。通算61勝、鈴鹿では3勝目、今シーズン8勝目を挙げてチャンピオンシップでのリードを59ポイントまで広げた。早ければ次戦F1アメリカGPでワールドチャンピオンが確定する。

2位にはマックス・フェルスタッペン、3位にはダニエル・リカルドが続き、レッドブルがダブル表彰台を獲得。リカルドにとっては鈴鹿での初表彰台となった。

優勝:ルイス・ハミルトン (優勝)
「スタートは問題なかった。最初の蹴り出しは素晴らしく良いわけではなかったし、ちょっとホイールスピンしてしまったけどね。でも、その後は良いスタートが切れたし、そこからはレースをかなりコントロールすることができた。ペースをタイヤをコントロールしようとしていた。長い道のりだったし、トラックは週末で一番暑かったので、それが本当に重要だった。終盤のバーチャルセーフティカーによって、タイヤの温度をかなり失ってしまったし、うまく働かせるのは簡単ではなかった。トラフィックに引っかかって、かなりタイムを失ってしまったし、マックスのクルマがミラーでとても大きくなってきた。最後の数周はとても近づいていたけど、なんとか抑えることができた。今日は簡単なレースではなかったし、勝つためにとても懸命に仕事をしなければならなかった。マックスは素晴らしいレースをしていたし、彼とのレースは楽しかった。チャンピオンシップで僕たちがいる位置を考えると本当に信じられない。今日はセバスチャンとレースをすることを楽しみにしていたけど、彼はとても不運だった。まだ道のりは長いし、まだ100ポイントある。引き続き集中し続けていくし、このようなかたちを続けていけることを願っている。

2位:マックス・フェルスタッペン (2位)
「鈴鹿での2年連続の表彰台だ。日本は僕にとって良い場所のようだね! 僕たちのクルマはコーナーでとても競争力があったけど、その分ストレートではちょっと失っていたので、ストレートでは本格的に攻撃を仕掛けることはできんかかった。ソフトのデグラデーションはほんとにいい感じだったし、レースを通してバランスも良かった。力強くシーズンを終えるという点ではそれは本当にポジティブなことだ。ルイスは前にトラフィックがいたときに少し苦労していたけど、最終的に彼はそれをコントロールしていた。トラフィックは差を詰めるチャンスを与えてくれたし、彼を捕える可能性を与えてくれた。バックマーカーが関与したのはちょっと残念だけど、大きな違いはなかったと思う。ルイスがクリーンエアーに出れば、彼を抜くのに苦労していただろう。メルセデスは他のクルマについてくときに苦労しているようだ。いつも僕たちは予選よりもレスの方が競争力があるように思うし、オースティンを見据えて、この状態を維持して、また表彰台を獲得できることを願っている。2週間で2つの表彰台を獲得できたので、かなり満足してアジアを離れることができるし、アメリカでクルマに戻って、この好調を続けていくことを楽しみにしている」

3位:ダニエル・リカルド (3位)
「全体的に今日のレースは僕にとってOKだった。週末の初めに鈴鹿で表彰台を獲得したいと言っていたし、それを手に入れることができた。自分が言ったことを取り消して、もっと多くの望んでいると言い直すことはできないしね。でも、スタートと実際の蹴り出しを振り返る必要がある。そこでマックスとオコンにポジションを奪われてしまったからね。最初の100メートルは良かったけど、それ以外のレースは3番手でかなり寂しかった。このトラックで楽しいのは1周目なので、レースで多くのことをするのは難しいし、他のクルマについていくのはとても難しい。実際、最後にバルテリからプレッシャーをかけられて、フィニッシュまでずっと僕をプッシュし続けてくれたのは嬉しかった。終了間際は、クリーンな走りをして、エイペックスをすべて外さなければ、3位をキープできると自信を感じていた。僕はそれを成し遂げた。シャンパンを浴せることができて嬉しいよ。シーズンで9回目の表彰台し、僕にとって新記録だ。僕たちのいるポジションにはかなり満足している。またダブル表彰台を獲得できたことはチームにとって本当に励みになることだし、2台のクルマが確実にフィニッシュしただけでなく、僕たちは速かった。オースティンとメキシコでも良い戦いができるはずだし、この勢いを維持できれば、2018年はかなりいいシーズになるはずだ。今僕に言えることは、“アリガトーーーーーーーー、ジャパン”しかないね」

4位:バルテリ・ボッタス (4位)
「接戦だった。特に最後はダニエルに近づいていたけど、十分な時間はなかったし、バーチャルセーフティカーも助けにはならなかった。ペースは問題なかったように思うけど、今回のレースがオーバーテイクがトリッキーなことはわかっていた。今日の戦略は良かった。最後は良いチャンスを作り出したし、そうでなければ、近づくことは本当に難しかっただろう。レースは僕たちのゲームプランに近かったけど、表彰台に立てたら素晴らしかっただろうね。僕たちはレース前にあらゆるシナリオを想定していたし、ピットストップ後にルイスが僕に追いついたときには、もちろん、彼の勝利を助けようとした。今週末も多くのことを学ぶことができた。これから最後の集中して、それを最大限に生かして、今年、僕たちがどの位置で終えるか見てたい。オースティンを楽しみにしている。とても楽しいトラックだ。F1で初ポイントを獲得した場所だし、あの場所に戻るのはいつも本当に楽しみだ」

5位:キミ・ライコネン (5位)
「今日の僕たちのスターティングポジションは理想的ではなかった。ソフトタイヤでそれなりのスタートが切れたし、1周目でいくつかポジションを上げようと試みたけど、ルノーを抜こうとしたときに膨らんでしまい、いくつか順位を落としてしまった。なので、それを取り戻さなければならなかった。クルマのフィーリングはレースを通してずっと少しトリッキーだったし、最適なバランスとは言えなかった。問題ないラップもあったけど、それ以外は少し厳しかった。このトラックは他のクルマについていくのがかなり難しい。僕たちはかなり良い仕事をしてオーバーテイクができたけど、トップからはあまりに離されていた。明らかに最終リザルトはベストからは程遠いものだ。セバスチャンに関しては、何が起こったのか分らない。僕たちはこの数年でチームとして多くの改善を果たしてきたけど、何らかの理由で何もないところから、突然、技術的な問題が発生なかったように思う。ある意味、奇妙だ。僕たちのクルマは完璧に走っていて、突然、日曜日に誰も予期していなかった問題が発生している。その点ではやらなければならない作業がある。僕たちは最後のレースの最後のラップまでプッシュしていくつもりだし、どの位置で終わるか見るつもりだ」

6位:エステバン・オコン (6位)
「素晴らしいレースだった。特にスタートとオープニングラップは良かったし、僕はしばらく3番手を走行していた。僕たちにはまだ大物を抑え続けるだけのペースがちょっと足りないけど、上位で戦うのはとても楽しかった。リカルドとボッタスを抑えるためにベストを尽くしていたけど、とにかく彼らは速すぎたし、彼らを先に行かせて、自分のレースに集中しなければならなかった。今日のメインのチャレンジは自分のペースを管理することだった。1ストップ・レースだったし、最後に強さを発揮できるようにタイヤを労わることが重要だった。僕はチェコの前を走っていた。僕たちは前のクルマから得られるものはなかったし、後ろのクルマとは快適なマージンを築いていた。だから、完走して、大量ポイントを獲得することが優先事項だった。素晴らしい週末だったし、僕たちは最大限の結果を出せたと感じている。この結果がとても楽しいと言えるのはそれが理由だ。僕たちはクルマについても多くのことをマンだし、それはオースティンで僕たちをもっと強くしてくて、僕たちの前のチームとのギャップを縮められることを願っている」

7位:セルジオ・ペレス (7位)
「この素晴らしい結果を出せてチームのためにとても満足している。間違いなく、今日、僕たちが達成できた最大限の結果だ。比較的楽なレースだった。僕たちは力強い予選セッションができていたし、レースペースも良かったので、多くの自分たちの時間を過ごせた。第2スティントではエステバンよりも速いと感じていたし、最後のリスタートで彼をオーバーテイクする機会があったけど、僕たちはチームの指示に従った。このようなk-スがあることはわかっていたし、驚きではなかった。僕たちの順位を入れ替えてもチームにとってのポイントと言う点では違いはなかったし、僕はチームの視点を理解している。最終的にエステバンは週末全体で素晴らしい仕事をしていた。僕たちにとって過去2レースは本当に強かったし、僕たちが達成した結果にとても満足している。レース前の表彰台の“Fuerza Mexico”というメッセージは僕にとって大きな意味があったし、パフドックのみんなに“ありがとう”と言いたい。過去数週間で僕の母国が受けたサポートは信じられないくらいのものだし、特に今月末にはメキシコでのレースが待っているので、引き続き支援していけることを願っている」

8位:ケビン・マグヌッセン (8位)
「自分のレースを楽しんだ。僕たちはチームとしてのポテンシャルを最大限に発揮して、8位と9位でポイントを獲得した。これ以上は望めないと思うし、満足している。最近は良いレースができていたと感じているけど、とにかくポイントを獲得するために必要な運に恵まれていなかった。今日はうまくいった。これを続けていって、シーズンの最後のレースではもっと多くのポイントを獲得できることを願っている。今日のような結果は簡単に獲得できることではないのは確かだ。全てを正しくやっていく必要があるし、今日の僕たちはそれができたと思う。チームは本当によくやった」

9位:ロマン・グロージャン (9位)
「チームにとって2度目のダブル入賞だし、とても素晴らしいことだ。チームのためにとても嬉しく思っている。昨日、僕たちのクルマに素晴らしいペースがあることはわかっていた。ずっとケビンの後ろでレースをしていたのでそれを示すことはできなかったけど、クルマにはもっと多くのペースがあった。僕が前にいたら良かったんだけどね。フォース・インディア勢と戦えていたと思うし、それはかなり良いことだ。僕たちはタイヤの働かせ方をうまく理解できていた。そこが明らかな鍵だった。タイヤを機能させられれば、ずっと速くなる。それができないときは、本当に苦しむことになる。まだそこを改善する必要はあるけど、クルマはだいぶ良くなったと感じている。ブレーキにも満足していたし、すべてがうまくいった。これから僕たちにとって2回目のレースをするためにオースティンに向かう。素晴らしいものになるだろう。本当にクールなトラックだ。僕たちを歓迎してくれるファンのみんなに会うのを楽しみにしているし、オースティンでもポイントを獲得できることを願っている」

10位:フェリペ・マッサ (10位)
「今日は僕たちにとって非常に難しいレースだった。両方のセットでタイヤのデグラデーションに苦しんでいた。今日は他のクルマの方が僕たちよりもペースが良かったし、理由は理解できていない。最終的に2台のハースにポジションを奪われてしまった。ちょっとトリッキーな動きではあったけど、いずれにしろ彼らの方が僕よりも速かった。あそこで抜かれなくても、ペースの違いによって後で抜かれていたと思う。今日のペースには満足していないけど、僕たちが抱えていた問題を考えれば、それでも僕たちはルノーとトロ・ロッソの前でフィニッシュできたわけだし、何もないより1ポイントを獲得できたのはいいことだ」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1日本GP