イタリアグランプリ F1
2017年のF1世界選手権 第13戦 イタリアグランプリの予選が2日(土)、モンツァ・サーキットで行われた。

予選開始時の天候は雨。気温13.9℃、路面温度17.1℃。雨でほぼ走行が行われなかったフリー走行3回目よりもコンディションは回復したが、路面は完全にウェットな状態でセッションは開始した。

しかし、スタート直後から雨脚は強まり、コンディションが悪化。残り13分31秒でロマン・グロージャン(ハース)がクラッシュ。赤旗中断となった。その後、何度もセーフティカーによるコースチェックが行われたが、最終的に2時間30分の延期の末にセッションは再開された。

ポールポジションを獲得したのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。1分35秒554を記録し、今シーズン8回目、最多記録を更新する通算69回目のポールポジションを記録した。

2番手にはマックス・フェルスタッペン、3番手にはダニエル・リカルドとレッドブル勢が続いたが、二人にはグリッドペナルティが決定している。そのため、4番手だったランス・ストロール(ウィリアムズ)が、F1キャリア初となるフロントローに並ぶことになった。

2列目にはエステバン・オコン(フォース・インディア)とバルテリ・ボッタス(メルセデス)、フェラーリ勢は3列目からのスタートとなる。

マクラーレン・ホンダは、ストフェル・バンドーンが今季4度目となるQ3進出を果たして10番手だった。

1番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)

「自分の気持ちを説明する言葉を見つけるのはとても難しいし、全てを理解しようとしているところだ。実感するには長い時間がかかあるだろう。素晴らしい一日だった。本当に恵まれていると感じている。今日、レッドブル勢がポールを獲るために僕に懸命な仕事をさせてくれたことに感謝している。天気は僕たち全員にとって信じられないくらいトリッキーだった。この美しい国で英国の天気、大きなチャレンジに直面するなんてなんて一日だ。状況を把握するのがとても難しかったし、いつもの雨のときと同じようにミスをしやすい状況だった。最後から2つのラップ目は序盤はOKだったけど、そのあと退いて、もう1周することを望んだ。赤旗や黄旗が出る可能性もあった。リクスは大きかったけど、全力を尽くした。全てを可能にしてくれたチームに心から感謝している。ここにいるスタッフ、ファクトリーにいるスタッフの全員が僕をサポートし続けてくれている。メルセデス・ベンツやペトロナスなど多くのスポンサーがいるし、彼らは長い間、僕たちを後援し、サポートしてくれている。そのことに本当に感謝している」

2番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)

「今日はポジティブな予選だったし、満足している。もちろん、2番手はとても嬉しいサプラズだし、僕はいつもウェットを楽しんでいる。Q1とQ2はタイヤ選択がちょっと難しかった。インターミディエリトはあまりうまく機能していなかったように思う。Q3では新品のエクストリームでグリップがなかったし、滑りまくっていた。あまり快適には感じられなかった。1周タイヤを冷やし、最後のラップは幸いにも悪くなかった。完璧ではなかったけど、2番手は僕たちにとっては良い結果だ。明日ペナルティを受けるのはずっとわかっていたことだし、良い予選ができたこと最後尾ではなく、15番手からスタートできる。オーバーテイクして、上位にポジションを上げられることを願おう。5位か6位が現実的な目標だと思っている」

3番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)

「もちろん、ここでこのようなペナルティを受けるのは腹立たし。何名か異なる名前が上位にいて、いつもと違った形が予想されるだけに、上位からスタートできたら素晴らしかっただろうね。長く上位にいるチャンスになったかもしれないけど、少なくとも予選でいい走りができたし、そのおかげで19番手ではなく18番手からレースをスタートできる。結局は良い仕事をしたから1つポジションを得られたわけだし、それは良かったと思っている。Q1もQ2もあまり楽しくなかったけどね。コンディションのせいではない。グリップがなくてとにかく遅かった。ちょっとパッセンジャーのように感じたよ。Q3が始まってすぐ、最初の2回のセッションでは得られなかったグリップがあると感じた。まだちょっとやり残したことがあるように感じているけど、全体的にはうまくリカバリーできたので満足している。明日の徹底的にレースは楽しんで、楽しい時間を過ごすつもりだ。18番手はかなり後ろだし、その位置でフィニッシュするつもりはない」

4番手:ランス・ストロール (ウィリアムズ)

「素晴らしい気分だ。今日はこのような結果は期待していなかった。でも、レースとはサプライズに満ちているものだし、何が起こるか決してわからない。難しコンディションだったけど、僕たちはチームとして本当にうまく対処できたし、それをやってのけた。自信を感じていたし、クルマの感触もよく、すべてをまとめることができた。レースは明日だし、そこが重要な場所だ。とにかく、いつのやっているように自分のレースをするつもりだ。少し違ったポジションからのスタートになるけど、何が起こるかわからないし、明日はとにかく力を出し切らなければならない。今週末、クルマは競争力があるようだ。ノーマルなコンディションじゃなかったことはわかっている。ストレートが多く、高速コーナーが少ないので、少し競争力があると思って今週末に望んでいたし、その通りになっているように思う」

5番手:エステバン・オコン (フォース・インディア)

「素晴らしい予選セッションだった。本当にチームのみんなに感謝している。今日は僕たちにとってチャンスだとわかっていたし、それを掴み取ることができて本当に嬉しい。いつもウェットでのドライビングを楽しんでいるし、今日のコンディションは本当にチャレンジングだった。クルマの感触は素晴らしかった。バランスは本当に素晴らしかったし、チーム全員のハードワークに心から感謝しなければならない。明日は周りにいるクルマは全て速いクルマなので懸命に戦う必要があるけど、僕たちは大量のポイントを獲得できると信じているし、表彰台を目指していく」

6番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)

「今日はタフな一日だった。最終的にウェットタイヤをうまく機能させることができなかった。新品セットに交換するためにピットに入り、もう1周走ろうとしたけど、まったくグリップを見つけることができなかった。最初は、全てがうまく機能している予選パートもいくつかあったけど、タイヤの温度は本当にギリギリだった。もっと雨が降っていれば、タイヤに十分に熱を入れることはできなかっただろう。でも、レッドブル勢のグリッドペナルティのおかげで4番手からスタートするし、それほど悪くはない。それに2台揃ってがフェラーリ勢の前にいるのも間違いなく良いことだ。明日は長いレースが待ち受けている。幸い、明日はドライになりそうだね」

7番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)

「今日はウェットコンディションで常にかなりトリッキーに感じていた。僕たちはタイヤを機能させることに苦労していたし、ほとんどの場所でグリップがなく、とても滑りやすかった。コーナーを抜けて、プッシュし、速く走るのが難しかった。スターティングポジションは理想的ではないけど、他のクルマのペナルティのおかげで少しは良いポジションからスタートできる。今は天候がどうなるかを待たなければならない。ドライコンディションであれば大きく異なるものになると思うし、僕たちのクルマはかなりうまく機能するはずだ」

8番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)

「僕たちが望んでいた結果ではない。もちろん、僕たちには十分なスピードがなかった。でも、明日は楽しめるはずだ。オーバーテイクが可能なトラックでの長いレースだし、何が起こるかはわからない。今日の結果を持たした原因が何かはわからないけど、理想的ではなかったし、グリップがなかった。これから何が起こったのかを理解して、そのあとはレースに集中するつもりだ。誰もこんなに雨が降るとは予想していなかったと思う。もちろん、僕たち全員がっかりしているけど、今は不満を言っても仕方がない。僕たちに強いクルマがあることはわかっているし、新たなチャンスがある。何が起こるかはわからない。今日はもっとうまくやれたかもしれないし、そうするために頑張ったけど、うまくはいかなかった。明日はもっと良いと確信している」

9番手:フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)

「チームにとって間違いなく素晴らしい予選だった。何年もの間、僕たちのクルマはウェットコンディションを苦手としていたけど、今日のクルマは素晴らしかったし、僕にとってそれは予選でとても重要だった。Q3に進出したことは満足だけど、自分のポジションには満足していない。ランスのポジションだったらもっとハッピーだっただろうからね。彼は素晴らしい仕事をしたし、驚くほどのラップと予選だった。彼がラップタイム面で達成したことを面するのはとても嬉しいことだ。彼のためにとても幸せだ。僕たちは2番手と7番手からスタートするし、明日のレースにむけて良いポジションにいる。2台で良いレースができるように頑張っていく」

10番手:ストフェル・バンドーン (マクラーレン・ホンダ)

「モンツァのようなサーキットで僕たちがQ3に進出したということは、かなりいい予選だったということだ。特に、今日はかなり難しいコンディションだったので、なおさらのことだ。今日の自分のパフォーマンスには、満足している。残念ながら、Q3ではラップタイムを更新するチャンスを失った。パワーユニットのパワーを失ったため、1回目よりも速いラップを中止しなければならなかった。今のところ、なにが問題だったのかは分かっていない。ポジションをさらに上げる可能性はあったと思うので、残念だ。不具合がなければ、コース上で走行を続けながら、限界を探ったり、さらにリスクを負うこともできたが、そのチャンスを失ってしまった。ほかのドライバーがペナルティーを受けるので、明日はトップ10圏内の8番手からのスタートになりそうだ。これまでドライコンディションでは、力強い走りをみせている。明日はドライコンディションになるはずなので、好スタートを切って、前の集団についていく必要がある。速いマシンが前にも後ろにもいるが、スタート後にそれぞれが各ポジションに落ち着いたら、自分のポジションをキープできるようにしたいと思っている。ポイントを確実に獲得できると思っているし、バトルが期待できるレースを楽しみにしている」

関連:【動画】 F1イタリアGP 予選 ダイジェスト

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1イタリアGP