F1 ベルギーグランプリ
2017年 F1世界選手権 第12戦 ベルギーGPの予選が26日(土)、スパ・フランコルシャンで行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がポールポジションを獲得。ミハエル・シューマッハの持つ最多ポールポジション記録に並んだ。

スペ・フランコルシャンでの50回目のグランプリ。ミハエル・シューマッハが初勝利を挙げてから25年目という年になる。今回の予選では、ルイス・ハミルトンは、そのシューマッハのポールポジション記録である68回のリーチをかけて予選に挑んだ。

ルイス・ハミルトンは、スパ・フランコルシャンのコースレコードとなる1分42秒553をマークして、今季7度目となるポールポジションを獲得。ミハエル・シューマッハの最多記録に並ぶ68回目のポールポジションを獲得した。

2番手には0.242秒差でセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、3番手にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が続いた。

1番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)

「本当にハッピーだし、感謝している。この数週間は素晴らしかったし、休暇から今週末にむけてポジティブなエネルギーを維持してきた。ラインを通過するまで自分がポールを獲り、ミハエルの記録に並んだかどうかはわからなかった。11歳だった1996年にミハエルを観にここに来た。そして、今、彼の記録に並んでいると思うと信じられない。今、彼と肩を並べることができたことを誇りに思うし、シーズン後半戦をこのような強さでスタートするのは素晴らしい気分だ。でも、明日は接戦になるだろう。昨日、フェラーリのレースペースは良さそうだったし、明日はもっと拮抗すると思う。ターン1までの距離は短いけど、それでもポールはスタートするには最高のポジションだ。明日それを生かすつもりだ」

2番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)

「Q1ですでにフィーリングはとても良かったQ2は突破することが一番のタスクだった。Q3では最初の走行をうまくやることが重要だったけど、ちょっと苦しんだ。でも、最後の走行は良かったと思う。今日の結果には満足している。僕たちがこのような結果を達成するとは予想していなかった人もいると思う。ペースはとても良かったし、明日を本当に楽しみにしている。多くの周回のある長いレースだし、だいたい全員が週末を通してタイヤに問題を抱えている。フェラーリとの契約延長に関してはとても嬉しく思っている。僕はこのチームが大好きだ。2年前、僕たちはトップに返り咲きたいと言っていたし、僕たちは正しい道を進んでいると思う。まだ望んでいる位置にはいないけど、僕たちはトップに向かって努力をしている。一緒に働き続けていくことをとても嬉しく思っている。フェラーリと一緒に多くのことを成し遂げていきたいし、彼らもそう思ってくれていると思う。赤でレースを続けていきたい!」

3番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)

「まずは68回目のポールを獲得したルイスにおめでとうと言いたい。物凄い偉業だと思う。残念ながら、今日はポールを争うペースが僕にはなかった。理由はわからないし、なぜもっと近づけなかったのかちょっと混乱している。データを調べてもう少し答えを探していく必要がある。クルマのバランスは良かったけど、グリップが不足していたし、特にセクター2の高速コーナーで苦労していた。重い燃料ではクルマはもっと快適だったので、明日は大丈夫だと思う。スパで2017年マシンを走らせるのは物凄い感覚だ。かなり速いし、こんな経験はしたことがない。僕たち2台はトップ3からスタートするので、チームとして1-2という目標を達成するために頑張っていく」

4番手:キミ・ライコネン (フェラーリ)

「厄介な予選だった。セッション中ずっとクルマにバイブレーションが出ていた。ラップタイムにどれくらい影響を及ぼしたかを知るのは難しいけど、助けにならなかったのは確かだ。ここまでの週末はとてもスムーズに進んでいたのでがっかりしている。僕たちにはうまくやるためのツールが揃っていると感じていた。クルマは良かったし、スピードもあった。最後の走行は出だしは良かったけど、そのあとタイヤ温度に苦しみ出し、ターン9ではみ出すというミスをしてしまった。それでほぼ終わりだった。4位は災害ではないけど、望んでいた結果からはほぼ遠い。残念ながら、間違ったタイミングで間違った場所にいた。でも、明日は明日だ。全員にとってタイヤはかなりトリッキーになるだろう。ストレートなレースをして、正しい決断を下せることを願っている」

5番手:マックス・フェルスタッペン (レッドブル)

「Q3での自分のラップには本当に満足している。正直、あれ以上は難しかったと思う。全てをまとめて、クルマからベストなパフォーマンスを引き出すことができたと感じている。5番手よりもいいラップだったと思っている。去年、僕は2番手だったけど、今年も同じくらい感触は良かったと思う。でも、いずれにしろ結果には満足しているし、完璧な予選だったと言っていいと思う。フェラーリにここまで近づけたのはポジティブな驚きだ。ルイスは頭ひとつ抜け出ていたけど、レースではもっと近づけると思うし、良い結果を出せるかもしれない。僕たちの強みはセクター2だし、もう少しそこで改善できるようにさらに懸命に作業していくけど、全体的にクルマのバランスは素晴らしいし、とても良い予選ラップを実施することができた。今日はクルマの感触は良かったけど、明日は特別ななにかをするにはちょっと運が必要だと思う。今のところ、ドライでのレースになりそうだし、一晩で変ってくれることを願おう。そうすれば、僕たちはきちんと戦えると思う。アタックラップではちょっと集中しすぎていたけど、インラップでオレンジの観客やファンのスモークが見えた。それを目にできたのは素晴らしい感覚だった。ピットレーンを離れたとき、オレンジ色を着たみんながウェーブをしてくれた。素晴らしかったよ」

6番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)

「Q1ではやや遅れていたけど、もっとタイムを出せることはわかっていたし、Q2では必要なペースに近づくことができた。残念ながら、実際にその全てを引き出さなければならないQ3ではあまり多くを得ることができなかった。トラックのある部分でプッシュすれば、他の部分が犠牲になるように感じていたし、100%のラップを完了するクルマだとはあまり感じられなかった。ちょっとバランスが制限させているように感じた。でも、楽観的でいくつもりだし、もしそうであれば、レースではより一貫したクルマを持っているということかもしれない。タイヤのピークを逃さなければ、他よりも長く比較的良いペースを維持できるかもしれないし、そこに賭けている」

7番手:ニコ・ヒュルケンベルグ (ルノー)

「予選にはとても満足している。望んでいセットアップは得られていなかったけど、それでも大事なときに7番手タイムを出すことができた。全てが最適に機能するスウィートスポットを見つけることができていなかったので、今日もセットアップに取り組んでいた。僕たちはまだベストな解決策を見い出せていないと思うけど、それでも、そこから7番手を搾り出すことができたのはとてもポジティブな驚きだった。チームの努力の賜物だ。明日は総力戦になるだろう。集中して、懸命にペダルを踏んでいくよ」

8番手:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)

「Q3での自分のラップにはちょっとがっかりしている。セクター1でライコネンの近くにいたけど、彼がセクター1でラップをアボートしたときに彼にあまりに近づきすぎていた。結果として、多くの空力を失ってしまい、コンマ数秒を失った。今日はルノーの前に出られるペースがあったと思うけど、それでも僕たちは明日にむけて良いポジションにいると思う。スパは何が起こるかわからない場所だし、トラブルを避けて、巡ってきた機会を生かすことが重要だ。1周目は本当に厄介なことになるだろう。ターン1だけでなく、レ・コームでも込み合うことになるだろう。明日、僕たちは強いと思うし、チームに相応しい結果を得られることを本当に期待している」

9番手:エステバン・オコン (フォース・インディア)

「今日はもっと良い結果を出せたと思っている。Q2以降、グリップを失っていったので、何が起こったのか分析して、理解する必要がある。Q3よりもQ2ラップの方がコンマ3秒速かったし、状況を最大化することができなかった。まったく満足はしていない。でも、レースには自信を持っている。クルマは機能しているし、僕たちのクルマは特に第1セクターと第3セクターで速い。良いレースを生むトラックだし、明日はチャンスがあると思う。接戦になるだろうね」

10番手:ジョリオン・パーマー (ルノー)

「RS17は週末を通して本当に良い位置にいた。シーズンでベストな状態だ。クルマに本当に自信を感じているし、本当にバランスがとれている。あまり多くの変更を施さなくてもよかったし、そこは今後のためにも良いことだ。Q3ではクラッチセンサーのいくつかの問題の後に発生した後、ギアボックス問題に見舞われた。それでも、予選でトップ10に入れたのはポジティブだ。僕たちが示していたペースがあれば、Q3の問題がなければ、7番手は狙えた。明日はポイントを獲得できることを願っている」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1ベルギーGP