F1
2017年 フォーミュラ1 第8戦 アゼルバイジャンGP 決勝が25日(日)にバクー・シティ・サーキットで行われた。

優勝はレッドブルのダニエル・リカルド。序盤にデブリを拾って緊急ピットインを強いられてことで大きく順位を落としたリカルドだが、上位勢に波乱が起こったレースで着実に順位を上げてトップでチェッカー。レッドブルに今シーズン初優勝をもたらした。

2位にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)。オープニングラップで接触し、後方に下がったものの、その後はファステストラップを連発し、最終ラップのチェッカー直前でオーバーテイクしての2位となった。3位は今年F1デビューを果たしたウィリアムズのランス・ストロールが入り、初表彰台を獲得した。マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが9位でフィニッシュして今シーズン初ポイントを獲得した。

優勝:ダニエル・リカルド (レッドブル)

「退屈な勝利など経験したことはないし、今日も確実にそんな勝利ではなかった。多くの混乱や赤旗の後、表彰台は手が届きそうだと感じていた。でも、ルイスがピットに入らなければならず、セブにぺナルティが科せられたことで、勝利は可能だとわかった。昨日、予選でミスして、10番手スタートになった後、今日はノーミスでレースにして、チャンスを最大に生かすつもりだと言ったけど、今日の僕たちはやれることを全てやれたと思う。レース序盤に予定外のピットストップをしなければならなくなったときは、表彰台や優勝の確立はかなり下がってしまったし、17番手まで後退していたと思う。その後、状況がかなりうまく進んだし、リスタート毎にポジションを上げられることができた。最後のリスタートが最も重要だった。ストロールとヒュルケンベルグ、マッサ、僕の4人全員がほぼフォーワイドになって、何とか3番手になれた。ある意味、あれが勝利の決め手になったと思う。ギャップを確認して、できる限りブレーキを遅らせられるように全力を尽くして、あのポジションを得ることができた。今日はマックスにとっては本当に残念だったけど、この勝利を手に入れられたことはチームの全員にとって素晴らしいことだ。僕たちにとって今週末は全体的に良かったと思うし、すぐに2人揃って表彰台に上れることを願っている。なんて日だ。クレイジーだ。だんだん実感が湧いてきているよ」

2位:バルテリ・ボッタス (メルセデス)

「今日はクレイジーなレースだった。僕にとって特にね。1周目のキミと接触してパンクしてしまった。周回遅れになってしまったし、セーフティカー中に集団を追い抜かなければならなかった。その後の2回目のセーフティカーには本当に助けられたし、そこからは徐々にポジションを上げていった。今日の一番の目標は勝利を争うことだったけど、1周目でその可能性はなくなってしまった。実際、一時は最後尾まで落ちていた。でも、集中して、全てを出し尽くして、全てのコーナーで本当に最大限を尽くそうと頑張った。勝利は手に入れられなかったけど、あの位置からの2位は素晴らしい気分だ。チームにとって重要なことは、フェラーリとのバトルでより多くのポイントを獲得したことだ。そして僕も自分のために多くのポイントを稼ぐことができた」

3位:ランス・ストロール (ウィリアムズ)

「今はとにかく言葉にならない。本当に忙しいレースだったし、多くのことが起こったけど、チームは無線で冷静さを保たせてくれたし、ペースは良かった。僕たちは最後までそれをやり遂げて、トラブルを避けることができた。まだ何が起こったのか信じられないよ。フィニッシュラインを通過するギリギリまでサイド・バイ・サイドの接戦になって最後の最後でバルテリに行かれてしまった。今週末は表彰台に立てるなんて考えてもいなかった。驚くべき気分だし、僕にとって夢が実現した。でも、今日実現できたのはチームの努力のおかげだし、これを実現してくれたみんなには感謝してもし切れない。フェリペと一緒に祝えなかったのは本当に残念だ。そうなっていたら最高だった。彼に問題が発生しなければ、僕と一緒にあの場所に立っていたと確信している」

4位:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)

「まず第一に、今日、クルマはとても良かったと思う。レースでのペースは強力だった。僕たちがあちことで少し失っているのを目にしたと思うけど、全体的には良いレースだった。スタートはとても忙しかったし、バルテリはとてもアグレッシブだった。セーフティカー後のリスタートで起こったことに関してだけど、自分がペナルティを受けて、ルイスが受けなかった理由がわからない。もっと良い結果を出せたはずなので残念だ。ルイスとは問題はないけど、彼がコース上でやったことはOKだとは思わない。もう決定したことだけど、このようなエピソードではペナルティを科すなら両方のドライバーに科すべきだと思っている」

5位:ルイス・ハミルトン (メルセデス)

「力強い週末を過ごしていたので、このような結果を受け入れるのは難しい。今日はフィニッシュまで全力で走った。全てを出し尽くした。チームがヘッドレストの問題についてショックを受けているのはわかっているけど、僕たちは今週末、素晴らしいパフォーマンスを示した。僕たち全員が痛みを感じている。でも、僕は自分の考えをまとめて、この逆境を通してチームをリードしなければいけない。僕たちは団結し、前進していく。自分のパフォーマンスを誇りに思うし、今週末僕たちが示したスピードを生かせることを願っている。僕はセバスチャンにブレーキテストなど絶対にしていない。僕はセーフティカーの後ろでペースをコントロールしていたし、他のリスタートと全く同じようにターン15のエントリーの同じ場所でスローダウンした。あの時点でペースをコントロールする権利は僕にあった。そして、後ろから衝撃を感じたんだ。でも、問題はそこではない。その後に何が起きたかはみんながはっきりと目にしたはずだ。他のシリーズの若い子たちがチャンピオンをお手本としている。あれは複数のチャンピオンを獲得している人がやるべき行為ではない。苦しい時こそ人の本性が現れるものだ。僕たちはこの数週間、良いプレッシャーをかけることができている。個人的に僕はコース上で自分を表現したいし、正しいやり方でこのチャンピオンシップに勝ちたい。今週末を終えて、できるという自信がさらに強まった」

6位:エステバン・オコン (フォース・インディア)

「こんなに忙しいレースの後で感情を要約するのは難しい。僕たちのパフォーマンスには満足してはいるけど、今日あったはずの可能性を実現できなかったことに失望もしている。チームメイトとの事故は決していいことではないし、それは僕たち二人に高くついた。二人とも多くのタイムとポジションを失った。幸いにも僕はリカバリーできたし、多くのクルマをオーバーテイクして、チームのために重要なポイントを獲得できた。内部的に状況を魏トンして、何が起こったのか見てみるつもりだけど、リスタートでお互いに接戦のときはあのようなことは起こるものだ。リスタート時にセルジオはターン1にとても深く入って、僕は彼のインサイドにいた。彼はターン1とターン2の間で絞ってきて、僕たちはターン2にいたイン側にいた。彼はコーナーのアウト側から抵抗しようとして僕たちは接触した。一緒に見直して、もっと理解を深める必要がある。今後二度と起こるべきではないことなのは確かだ」

7位:ケビン・マグヌッセン (ハース)

「セーフティカー、赤旗など、クレイジーなレースだった。本当に多くのことが起こった。僕はトラブルを避けることができたし、クルマのバランスも良かった。クルマのハンドリングは週末ずっといい感じだった。ブレーキにいくつか問題を抱えていたし、このトラックではコンペティティブではなかったし、レイアウトも僕たちには合っていなかった。7位フィニッシュできたのはかなり良かった。一時は3番手にいて、ちょっと興奮してしまった。レースは楽しかったし、素晴らしい午後だった」

8位:カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)

「なんてクレイジーなレースだ! スタートからすでに難しかった。ターン1に着いたとき、ダニールがコースに復帰してくるのが見えて、彼とのクラッシュを素早く避けなければならなかった。クラッシュしていたらチームにとって大惨事だったね! スピンしてしまったけど、払わなければならない犠牲だった。それ以降は落ち着いて耐え続けたし、ミスを犯すことなく最後尾から8番手まで挽回した。かなり多くのことが起こったので、集中し続けるのが難しかったと言わなければならない。セーフティカー、赤旗... だから、最終的に今日の結果には満足していると言えるよ!」

9位:フェルナンド・アロンソ (マクラーレン・ホンダ)

「僕たちの競争力が最も劣るサーキットの一つで、ペナルティーのために19番手からスタートしたにもかかわらず、今季初のチャンピオンシップポイントを獲得したことは信じられない結果だ。全くのサプライズだった。レースが僕たちにとって有利な展開になったのは、何台ものリタイアと、多くのアクシデントがあったためだ。僕自身はあちこちでウォールにかすりながらも、なんとかクラッシュせずに済んだ。それでも、今日は表彰台、もしくは勝利さえもかけて戦える可能性はあったと思う。最初にセーフティカーが導入された際には、ダニエル・リカルド(レッドブル)の後方にいた。その後、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がヘッドレストに問題を抱え、ピットストップを余儀なくされた。セバスチャン・ベッテルはペナルティーを科せられ、キミ・ライコネン(フェラーリ)はリタイア。そして、フォース・インディアの2台はチームメート同士で接触した。その結果、僕たちは自動的にいいポジションに繰り上がった。僕たちがさらなるチャンスを得られなかったのは、レースで十分なスピードがなく、そのポジションを守ることができなかったためだ。ただ、今日はシーズン初のポイントとなる2ポイントを獲得した。そのポイントは遠慮なくもらおう」

10位:パスカル・ウェーレイン (ザウバー)

「10位に満足している。昨日の予選でQ2に進出し、今日チームのためにポイントを獲得できたことは間違いなく僕たちが今週末に予想していたよりも良い結果だ。レースは何度かの中断によって決まったし、僕たちは次のレースへの予想に現実的なままでいなければならない。僕たちは改善を果たしているけど、通常の状況ではポイントを獲得することはできなかっただろう。それでも、10位はチームの素晴らしい頑張りのおかげだ。僕たちは全力を尽くしたし、最も必要なときに献身を示した」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1アゼルバイジャンGP