F1 モナコ
2017年 フォーミュラ1 第6戦 モナコGPのフリー走行が25日(木)、モンテカルロ市街地コースで行われた。

伝統のモナコGPがいよいよ開幕。ワイド&高速化された2017年F1マシンとタイト&ツイスティなモナコのコースとの相性に注目が集まったが、初日から速くもコースレコードが更新され、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が1分12秒720をマーク。

また、インディ500に参戦するフェルナンド・アロンソの代役として1戦限りのF1復帰を果たしたジェンソン・バトンは、ブランクを感じさせない走りでチームメイトのストフェル・バンドーンからわずか0.03秒差の12番手で午後のセッションを終えた

メルセデス

ルイス・ハミルトン (8番手)
「今日は最高の一日ではなかった。実際にはプラクティス1は本当に良かったし、僕たちは最速だったけど、プラクティス2ではタイヤからグリップを引き出すことにとにかく苦しんだし、かなりスライドしていた。なぜタイヤが機能しなかったのかわからないけど、2つのセッション間では昼と夜くらいの違いがあった。土曜日にむけてやらなければならない仕事があるのは確かだけど、チームが何とかしてくれると確信している。モナコはいつも走っていて素晴らしいけど、今回はここで走ったなかでも最高のクルマだ。フェラーリは今回もとても速いし、レッドブルも今週末は良さそうだ。土曜日にリアルな戦いをするのを楽しみにしている」

バルテリ・ボッタス (10番手)
「プラクティス2は難しかったし、1発のペースに苦しんでいた。プラクティス1とプラクティス2の間でいくつか変更を施したけど、間違った方向に進んだのは明らかだ。それが僕たち二人ともが苦しんでいた理由だ。モナコではクルマが適切ではなければ多くのタイムを失う。セットアップで取り戻そうとしたし、感触は良くなったけど、その時点でhもうタイヤで多くのタップを走っていた。少なくとも、ここでのセットアップ面で何をやってはいけないかについて学ぶことはできた。残念だけど、全てを分析して、土曜日にもっと強くなって戻るために明日丸一日ある。トップ争いはまた接戦になると確信している」

レッドブル

ダニエル・リカルド (2番手)
「クルマの感触に関係なく、このトラックをドライブするのはいつも本当に楽しい。現時点で僕たちはかなり良さそうだね。いくつか良いラップをまとめることができたし、どこを改善する必要があるかもわかってるので、初日のポジションとしてはとても満足している。僕たちにはここで優れたダウンフォースがあるし、クルマのリアも今年ここまでで一番うまく機能しているように感じる。タイヤに熱を入れることができれば、土曜日はかなりいいところにいけると思う。クルマのリズムとセットアップには満足している。自信が得られているし、最初の2つのプラクティスを終えて、僕たちは調子を取り戻したと感じている。現時点でクルマのセットアップ面であまりやりすぎる必要はないと思う。たぶん今夜は小さな調整だけになるだろう。新車で初めてここを走ったけど、ちょっとタイトになったように感じるし、速いラップをプッシュするときは考慮する必要があると思うけど、言ったようにいつもと変わらずとても楽しいよ」

マックス・フェルスタッペン (6番手)
「今日はかなりストレートな一日だったと思うし、クルマのバランスもOKだった。あまり大きな変更は施さなかったし、パフォーマンスには満足している。まだいくつか改善する必要があるし、今夜そこを見つけて、明日は上位にいられることを願っている。2回目のプラクティスでは赤旗によって走行が妨げられたし、新品タイヤで十分なチャンスが得られず、本来の速いラップのポテンシャルを示すことができなかった。過去数年間で木曜日に最速である必要はないことを学んでいるし、小さなミスでウォールに衝突してセッションが終わってしまうので多くの集中力が必要だ。モナコの予選はとても重要だ。レース中にトラフィックに引っかかってしまったら、オーバーテイクして順位を上げるのはかなり難しい、トライスルのはとてもリスキーでもある。タイヤを正しいウィンドウに入れることができれば、大きな助けになる。今日はその部分をあまりうまく管理できなかったので、明日そこに取り組んで、予選に備えるつもりだ」

フェラーリ

セバスチャン・ベッテル (1番手)
「午後のセッションにはかなり満足している。セッションのスタートでは小さな問題が発生して、調査のために余分な時間が必要になったけど、そのあとは順調に進めることができた。モナコでこのクルマを走らせるのは楽しい。過去よりも速くなっているからね。幅も広くなっているし、午前中はバリアに何度かキスしてしまったけど、ダメージなく続けることができた。全体的に良い一日だった。まだ木曜日だし、はっきりとした勢力図を掴むには土曜日を待たなければならないけど、すでにクルマに良いフィーリングを持てているのは素晴らしいことだ。午前中の最初の走行にはとても満足できたし、それ以降はあまり変更する必要はなかったけど、午後にクルマを改善することができた。クイックラップの感触はいい。ロングランはトラフィックがあったので判断するのがちょっと難しい。ここからは微調整が重要になってくるし、そのための時間はある。クルマをもっと競争的にするためにまだやらなければならないことはある。その一方で明日はトラックでのいくつかの活動がある。時間があるのでいつもよりリラックスしているけど、休日ではないのは確かだ!」

キミ・ライコネン (3番手)
「今日はだんだん良くなっていったし、それが重要だ。僕たちはスムーズに前進を果たした。ロングランでのクルマの感触は良かったけど、ショートランはまだもう少し改善させなければならない。いくつか変更を施して、常に良くなっていた。常にもっといい感触を得るためには細かな部分に取り組んでいく必要があるし、土曜日に結果を出すためにプッシュしていくだけだ。僕たちとかなりの多くのクルマが僅差なのは確かだし、良い仕事をしていく必要がある」

フォース・インディア

セルジオ・ペレス (7番手)
「まだ完全にはクルマに満足していないことを考えれば、両セッションをトップ10でフィニッシュできたのは良い結果だ。予選までにやらなければならない作業はたくさんあるけど、もっとパフォーマンスを引き出して、土曜日は本当の強さを発揮できると確信している。今日はタイヤを適切なウィンドウに入れるのが難しかったし、ミスをする余地がない場所なのでとても厳しかった。全てのデータを分析するための時間は今夜と明日があるし、予選とレースに向けて適切なセットアップに仕上げていきたい」

エステバン・オコン (15番手)
「コックピットの中からのモナコは初めての経験だったし、感動した。ここで初めてF1マシンを走らせるのが簡単ではないけど、多くの周回を走り込めたし、このサーキットについて自分なりに学べたと思っている。今朝は段階的に進めていけたし、自分たちが取り組んだ内容には満足している。FP2はもう少しプッシュして、何度かウォールをこすってしまった。幸い、大きなダメージはなかったし、プログラムを続けることができた。土曜日にクルマに戻って、予選でどの場所につけられるか楽しみにしている」

ウィリアムズ

フェリペ・マッサ (13番手)
「実際、今日は典型的なモナコの初日だった。全てを理解しなければならなかった。タイヤ、バランス、新車と新しいルールに慣れなければならなかった。でも、今日は学習の一日になるだろうと思っていた。ハッピーというのは今日を表すのに適切な言葉ではない。僕たちは素晴らしいポジションとは言えないからね。でも、僕たちはこのトラックで以前よりはいいと思う。かなり多くのチームとの戦いになるのは間違いない。でも、自分たちにやれる全てのことをやっていくつもりだし、土曜日の予選に備えて改善するために全てを理解できることを願っている」

ランス・ストロール (16番手)
「トラックは素晴らしいし、クルマにも本当に満足している。でも、最後にクラッシュしてしまった。基本的に限界を探ることに集中していたんだけど、ちょっと汚れた部分にはみ出して、リアのコントロールを失ってしまった。典型的なストリートサーキットのミスだ。かなり素早くサーキットを学べたし、そこまでは一日に満足していた。ここでの良いことはタイヤがかなり長持ちしそうなところだ。何周もプッシュできる。FP3ではそのエリアでリズムを掴んでいくつもりだけど、何が駄目だったかは頭のなかではかなりはっきりとしている。土曜日に改善できる小さなエリアを見つけていくつもりだ。僕たちにはそれができると思っているし、良い一日を過ごせるはずだ。8コーナーと最終コーナーの2つを改善する必要があると思うけど、プレイステーションでゲームをするたびにその2つのコーナーでうまくいかないので本当にイライラするよ。現実でもその2つのコーナーだからね!」

マクラーレン・ホンダ

ジェンソン・バトン (12番手)
「今朝インスタレーションラップを走行したときに、思わず笑顔にならずにはいられなかった。F1マシンに乗れなくてさみしかったかと聞かれると、そうでもない。ただ、マシンに乗り込んだ際に、その瞬間を楽しめていることは確かだ。今日はロングランもショートランも含めて、フリー走行を心から楽しむことができた。FP2では、マシンに本当に慣れるまでに少し苦労した。昨年よりもすいぶん遅いタイミングでブレーキを踏み、昨年はもっと高速でコーナーを走行している。慣れるには時間がかかるけど、明日エンジニアとデータを確認すれば、土曜日にさらに改善できると確信している。ピットを出た途端、すべてがとても自然に思えた。最も変な感じがするのは、他のマシンの後方にいるときや、他のドライバーを先に行かせるときだ。ライバルのマシンに目を向けると、昨年よりもとても大きいことに驚く。その後、自分がバリアに近寄りすぎているのではないかと思って、すこし不安な気分になるけど、それでもマシンはレーシンググローブのように、ピタリと路面にフィットしている。どの順位を目指すのかは、あまり考えていない。今はポジションが非常に入り混じっているけど、土曜日にはまたすべて変わるだろう。予選でメルセデスのマシンから0.1秒差につけることはないと思うけど、チームのメンバーは、僕がどういう状態で予選に臨むのかを理解してくれている。もう少し僕に合うようにマシンを改善し、さらに自信を持てるようにするために、なにをすべきなのかはみんなわかっている。土曜日にはパフォーマンス面で前進できることを願っている」

ストフェル・バンドーン (11番手)
「今日は、なかなかいい一日だった。今日ののラップタイムを見れば、中位グループがどれだけ拮抗しているかがわかる。それがまさに僕たちのポジションだ。つまり、マシンのパフォーマンスを限界まで引き出すには、今週末に自分たちのもとに転がり込むチャンスの一つひとつを最大限に活かす必要がある。さらに0.1秒~0.2秒削ることが、土曜日の予選では大きな違いとなる可能性がある。マシンには、かなりいい手応えを感じている。土曜のFP3の前に、マシンに対して少し調整を加えることになると思う。それによって、わずかながらもさらに前進できることを願っている。ここで一番大事なのは、週末を通してマシンを向上させて、予選に十分に備えることだ。それに向けていい状態に持っていくことは可能だと思う。今週末のさらなる改善を楽しみにしていてもらえればと思う」

トロ・ロッソ

ダニール・クビアト (4番手)
「生産的な金曜日だった。今日は多くのラップを走れたし、その全てが良いクオリティだった。今は土曜日までに分析するための有益なデータがたくさんある。マシンバランスには満足しているし、すでにかなり競争力がありそうなのは良いニュースだ。今後も今の勢いを維持して、予選とレースに向けてクルマを準備していく必要がある」

カルロス・サインツ (5番手)
「少しずつスピードを上げて、クルマに自信を持てるように異なる構成を試したり、モナコの木曜日にするべきことをやれたと思う。今日の2回のフリー走行を終えて、全てにかなり満足していると言ってもいいだろう。もちろん、木曜日から土曜日の間に多くのことが変わるかもしれないし、今日の結果に浮かれてはいけないけど、良い出発点であるのは間違いない! 残りの週末を楽しみにしているよ!」

ハース

ロマン・グロージャン (9番手)
「何とかトラブルを避けることができた。中団はとてもタイトだ。全てのセクターをまとめる必要がある。クルマをもっと改善するためにやれる作業はあると思う。でも、全体的にみんなの作業に満足している。土曜日が楽しみだ。ここはドライブが難してチャレンジングだけど、その分楽しい」

ケビン・マグヌッセン (14番手)
「今日の出来にはとても満足している。プログラムはすべて完了させることができた。クルマの感触も悪くないし、土曜日の予選が楽しみだ。ここはとても速い。驚くべき感覚だし、ドライブするのが本当に楽しい。競争力を発揮できるように願おう」

ルノー

ニコ・ヒュルケンベルグ (17番手)
「午前中はペースをつかめなかったけど、メカニックたちが仕事をこなしてくれたおかげで午後は進歩できた。最初に走行時間を失ってしまっていたから、少しだけ遅れはあったけど、午後は何も問題なかった。最速タイムを求めるよりもパーツとセットアップの評価に集中していたので、土曜日はもっとタイムが伸びるはずだ」

ジョリオン・パーマー (18番手)
「モナコは勢いをつけてラップを重ねることが重要だ。その点で午前中はポジティブだったけど、午後はあまり良くなかった。僕にもクルマにもまだペースは残されているので、次にトラックに戻るのが待ち切れない。ここではFP3と予選まで1日待たなければならないけどね。午後は不運だったけど、まだこの先の週末には多くのポテンシャルが残されている」

ザウバー

マーカス・エリクソン (19番手)
「明らかに理想的な1日ではなかった。FP1はギアボックストラブルによって多くの走行時間を失った。特にモナコのようなラップ毎に良いリズムを見つけていく必要のあるトラックでは本当に痛手だ。スタッフはFP2に向けてクルマを準備するために懸命に頑張ってくれた。午後のセッションは走行に関しては良かったけど、今のところペースにはまだ満足していない。バルセロナでは前進したけど、ここでは全体的なグリップに苦労している」

パスカル・ウェーレイン (20番手)
「全体的に難しいプラクティスデーだった。モナコでは、今の僕たちのポジションよりもっと期待していたのは確かだ。だから、今日のパフォーマンスには満足していない。土曜日と日曜日に向けて改善できるようにその原因を理解する必要がある」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー / F1モナコGP