F1 バーレーンテスト
今シーズン1回目のインシーズンテストが18日(火)、F1バーレーンGPが開催されたバーレーン・インターナショナル・サーキットでスタートした。

トップタイムを記録したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。序盤に電気系トラブルが発生したメルセデスだったが、問題を解決した後は予定通りにプラグラムをこなし、97周を走行した1分31秒358を記録した。

フェラーリは、セバスチャン・ベッテルがピレリのタイヤテスト、アントニオ・ジョビナッツィが通常のテストを実施。ジョビナッツィが93周を走行して2番手タイムとなる1分31秒984を記録した。3番手にはダニエル・リカルド(レッドブル)、4番手にはロマン・グロージャン(ハース)が続いた。ハースはカーボン・インダストリー製のブレーキをテストした。

マクラーレン・ホンダは、インスタレーションラップ後にERSにトラブルが発覚。パワーユニットの交換を行い、オリバー・ターベイが最終的に17周を走行。1分35秒011で最下位だった。

1番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)

「今日は本当に暑かったし、風も強くてトリッキーだったけど、かなり多くの作業を終えることができた。タイヤの理解を深めることに集中しつつ、特にレース中のスーパーソフトコンパウンドでのロングランを改善できるようにクルマのリアに取り組んだ。僕たちには特定のゴールがあるし、チームと一緒にそれを成し遂げられたことはポジティブだ。ソチはもっとスムーズなコースだし、タイヤにもそれほど厳しくないので、それなりに長持ちさせられるはずだ。ソチではタイヤの使い方よりもクルマペースに集中できるといいね」

2番手:アントニオ・ジョビナッツィ (フェラーリ)

コメント未発表

3番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)

「空力開発はいい感じだった最初の1時間でかなり多くのデータを集めることができたし、すべて計画通りに進めることができた。スタッフにとっては重要なことだけど、ドライバーにとってはただ走り回るだけで、あまありスリルはないけどね! その後はソフトタイヤで数周を走り、いくつかメカニカル変更を施した。興味深かったね。その後、スーパーソフトで数周走った。いろいろと発見できるものはあったと思う。セットアップに関してはレース週末よりも多くのことにトライできるし、そういう変更がどういう結果をもたらすのかを確認するのは興味深い。午後はロングランを予定していたんだけど、パワーユニットのトラブルに阻まれてしまった」

4番手:ロマン・グロージャン (ハース)

「かなり良い1日だった。やりたかった作業はほぼ全てできたので、かなり良い感じだし、本当にポジティブだ。プログラムの大半を終えられたのは素晴らしいことだ。おかげで、この後ファクトリーで調べていく予定の多くのデータを集めることができた。それがあれば、今後、自分たちが何をやりたいのかを理解していくために役に立つ。これはテストだし、パフォーマンスを追求しているわけではないけど、今日の作業には満足している」

5番手:フェリペ・マッサ (ウィリアムズ)

「まぁ、今日は半日だからね! 正直、コース上はかなり風が強かった。走るたびにコンディションが変わっているような感じだったし、クルマに施した変更をすべて理解するのはかなり難しかった。楽なテストではなかったけど、仕方ないことだ。全体としては周回数を重ねられたので、それを生かしてクルマをさらに理解して改善していけることを願っている」

6番手:ニコ・ヒュルケンベルグ (ルノー)

「かなりいい感じの1日だった。午後のスタートで少し時間をロスしてガレージで過ごすことになったけど、それ以外は興味深いアップデートもあったし、生産的な1日にだった。クルマに加えたものはすべてうまくいっているように思うし、僕たちが望んだように機能しているの。全体としてはクルマを改善できたし、さらに理解を深められることができた。今日はいろいろと興味深いことも見るかった。良い1日だったし、全体的にはかなりポジティブだ」

7番手:ランス・ストロール (ウィリアムズ)

「あまり多くの変更は施さずに微調整だけで自分のドライビングを調整しながら複数のタイヤセットを使って走れたのでかなり良かった。クルマの感触を確かめるには少しずつ変更を試す必要がある。シンプルな作業に専念することが重要だ。僕としては、走行の機会を得られれば、その全てが有益だし、クルマから得られることも常にある。やれることが制限されていない今日のようなテストはとにかく良い経験になる。ウィリアムズは僕にはそれが必要だとわかってくれているし、自分もそうだと思っている。もちろん、競い合ってベストを尽くすために走ってはいるけど、レーシングドライバーとしての自分の力を最大に生かせるようになるには理解して学ぶ必要がある」

8番手:ショーン・ゲラエル (トロ・ロッソ)

「今日は絶対に忘れない一日だ。ついにF1カーを走らせることができた。全てのドライバーにとって夢だし、その夢をスクーデリア・トロロッソと叶えられたことはさらに特別だ。なんて素晴らしい感覚だろう! 今年のクルマはビーストだし、とても速いよ! 一日を通して落ち着いていられたし、僕たちは確実に進歩を果たした。多くのラップを走り込むことができたし、クルマにもすぐに慣れることができた。パワーと全体的なグリップは素晴らしいし、僕がドライブしているF2カーと比較した最大の違いは、ブレーキング時と縁石に乗ったときのグリップの2つだと感じた。正直、ドライブしていて本当に楽しかったし、これを実現してくれたみんなに感謝したい! 今は数カ月後のハンガリーでのテストでまたSTR12に乗るのが待ち切れない」

9番手:セバスチャン・ベッテル (レッドブル)

コメント未発表

10番手:アルフォンソ・セリス (フォース・インディア)

「僕にとってはシンプルな1日だったけど、レース距離以上を走れることができた。バルセロナで最後にクルマをドライブして以降、かなり大きく変化しているし、最初の数周は学習が必要だった。幸い、今日は空力プログラムからスタートしたので、改めてクルマに慣れるための時間を得ることができた。午後にはパフォーマンスランもできたけど、毎回トラフィックにはまってしまい、クルマの力をすべて発揮できなかった。このようなタイヤで走った中では温度がかなり高かったし、タイヤを管理したり、労わる方法を理解するためにとても有益だった。全体としてはクルマの感触もとても良くなったし、自分のパフォーマンスにも満足している」

11番手:マーカス・エリクソン (ザウバー)

「とても良いテスト日だった。プログラムを完了できたし、誰よりも多くの周回数を走れたからね。かなり多くのセットアップを試せたし、適切なウィンドウでタイヤを機能させられることに懸命に取り組んだ。そのおかげで、かなり良い進歩を遂げられたと思うし、今後数レースにむけてとても有望だと思う。今シーズンこれまではチャンスがなかったけど、セットアップ面でもいくつか異なるセッティングを試している。ここでもパフォーマンスを改善できそうな興味深いデータを得られた」

12番手:オリバー・ターベイ (マクラーレン・ホンダ)

「F1マシンに乗ることを楽しみにしていた。前回テストしたのは2年前なので、ここバーレーンで走行するチャンスをくれたマクラーレン・ホンダに心から感謝している。今朝、問題が発生したために、コース上での走行時間をかなり失ったことは、残念だった。ただ僕にとっては、F1マシンで走る一周一周が有益だし、再びドライブできてよかった。今日の最後に走行した際には、マシンの感触を十分に掴むことができた。これからMTC(マクラーレン・テクノロジー・センター)に戻り、マシンとシミュレーターを同期させる作業に取り掛かるけど、ファクトリーでの開発に役立てることができればと思う。僕はシミュレーター業務を数多く担当するので、シミュレーターと実際のサーキットでの走行を同期させることが非常に重要となる。今日は限られた走行となったものの、得られたものはあったと感じている。チームのメンバーは、ガレージで本当に懸命に仕事をしてくれた。僕をまたコースに戻れるようにしてくれたことに、感謝している。自分にとっての今日のポイントは、マシンとタイヤのパッケージ全体がどのように機能するのかという感触をつかむことだった。チームのテストドライバーの役目を担うのは今年で8年目だけど、前回ドライブした2015年のマシンと、今のマシンでははまったく異なるように思うし、自分がマシンに乗って走行して得られる知識はチームに有益なものになると感じている。明日、ストフェルの走行プログラムを見ることも非常に役に立つと思うので、明日のテストも帯同する予定だ。今回のテストの準備として、ここ3ヵ月間は精力的にトレーニングをしてきた。新しいマシンは前回のマシンよりもドライブが難しくなったことはわかっていたけど、マシンに乗る準備は十分にできていたと感じていた。高速コーナーは非常に速く、ダウンフォースのレベルは以前のマシンよりもずいぶん高いように感じました。今年のマシンは、ドライブするのがさらに楽しいクルマであることは確実だ」

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カテゴリー: F1 / F1ドライバー