F1
2017年のF1プレシーズンテストが1日(水)、スペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットで3日目を迎えた。

3日目にはラップタイムがついに1分19秒台に突入。メルセデスのバルテリ・ボッタスが1分19秒705でトップタイム。そこから0.247秒差の1分19秒952でフェラーリのセバスチャン・ベッテルが続いた。プログラムの内容や燃料搭載量などは不明なものの、今シーズンはフェラーリがメルセデスの独走を止める可能性に期待がかかる。

また、トラブル続きだったマクラーレン・ホンダもこの日は走行距離を伸ばし、フェルナンド・アロンソが72周を走り込んだ。

1番手:バルテリ・ボッタス (メルセデス)
「今日も良いセッションだったと思う。多くのマイレージを稼げたし、ロングランとショートラン、異なるタイヤコンパウンドの情報収集など予定していた全てのプログラムを完了させることができた。寒いコンディションだった午前中に空力作業を始めて、その後、マシンの異なるセッティングをテストした。今日もかなり率直な一日だったし、ここまでは全員が素晴らしい仕事をしてくれている。クルマの順調に走ってくれているし、フィーリングもどんどん良くなっている。風が強くなかったので今日の方が楽だったし、新車をもう少し経験することができたね。今週はテストはあと1日だ。木曜日はウエット走行の予定なので、明日またさらに走り込むのを楽しみにしている」

2番手:セバスチャン・ベッテル (フェラーリ)
「多いけど、決して十分ではない。それがテストというものだし、アイデアを与えてくれるものだ。そのアイデアだけど、新しいレギュレーションの結果として、クルマは去年とはとても異なっている。ルックスもそうだし、ドライビングという点でもね。空力ダウンフォースが多くなって、僕たちはだいたい10年前のパフォーマンスレベルにいるけど、ウエイトもかなり重くなっている。よりフィジカル的にきつくなっているし、一日の終わりには疲れていると感じるけど、それは冬休み明けの初走行では普通のことでもある。タイヤも違っているし、挙動はより一貫性がある。だいたい予想通りだ。クルマはコーナーで速くなっているし、ドラッグよってストレートでは遅くなっている。でも、走っていて物凄く楽しくもある。結論? どれくらいのポテンシャルがあるかを理解するにはまだ早すぎる。僕たちは他チームが何をやっているかに目もくれずに自分たちのプログラムに集中している。僕たちは出来る限りベストな状態でここにこれるように冬の間ずっと準備してきた。でも、開幕戦までまだ4週間くらいあるし、僕たちのプログラム内でやれなければならない仕事はたくさんある。終盤のストップはまったく気にしていない。僕たちはうまくいかなかったものを試していた。それだけのことだ」

3番手:ダニエル・リカルド (レッドブル)
「僕にとってクルマでの2日目だし、多くのラップを走れたのは良かった。今日はクルマとタイヤについて多くのことを学ぶことができたのは確かだし、本当にダウンフォースを感じられるようになってきている。例えば、ターン3とターン9は今は本当に印象的だ。熱いなかで60周目を走るようになれば、僕たちドライバーがフィジカル面の限界をプッシュしているのを見ることになるだろうね。午後はエキゾーストに問題が発覚した。チェックするのに時間がかかったけど、ほぼ20周を十分に走れたし、それはタイヤを理解するために重要だった。今のところはパフォーマンス走行にはあまり取り組んでいない。来週はもう少しプッシュして、どうなるかを確認したいね」

4番手:ジョリオン・パーマー (ルノー)
「冷えたタイヤで完璧なスタートではなかったけど、それ以外はセットアップという点で週を通して本当に良い進歩を遂げることができた。走る毎に前進していると感じられたし、自分たちのポジションには満足している。エンジニアとドライバーにとって理解しやすいクルマだと思うし、進歩と開発がだいぶ楽なクルマだ。午前中に51周走れたことには満足しているし、僕たちは絶えず学んでいる。それがパフォーマンスにも表れていると思う」

5番手:ニコ・ヒュルケンベルグ (ルノー)
「今日、より多くのラップを走り込めたのはポジティブなことだ。午後の僕の時間はいくつかの小さな問題によってわずかに制限された。でも、貴重な42周だったし、いくつかクオリティの高い作業ができた。僕たちはクルマの理解を絶えず向上させているし、僕自身も細々といろいろなことを学んでいる。明日はウェットトラックでの走行なので面白そうだ。頭を柔らかくしておくよ。午前中のかなり涼しいコンディションでのウェットトラックは面白そうだ。楽しみだし、どうなるかとても興味深い」

6番手:マーカス・エリクソン (ザウバー)
「とても生産的な一日だった。トラブルフリーな一日を過ごせたし、合計で126周を走ることができた。クルマに問題が起きることなく、計画していたプログラムに取り組めたのはとても重要だった。今日は様々なタイヤコンパウンドをテストしたし、ロングランやショートランなど異なる長さのスティントでそれらを比較するのは興味深かった。今日は集中的なプログラムをこなして多くのことを学ぶことができた。クルマの理解を深めるために分析するための多くのデータを得ることができた

7番手:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「ここまでチームにとって最高のテストになっている。ファクトリーのみんなが最後までクルマを造るために懸命に頑張ってくれた。このようなテスト日は常にそうだけど、特に信頼性に関して、出来る限り多くのことをやろうと頑張っている。今日のメインはまったく問題なく初めてのレースランを完了できたことだ。すべてがうまく機能したので満足している。クルマはスムーズに走っているし、この時点ではセットアップアイテムのチェック項目を埋めるために走っているだけだ。これはテストだし、最初の週にタイムを追い求めるようなことはしないものだ。新車を走らせるときは交換できるコンポーネントがすべて揃っているわけではないし、やりたいように全てができるわけでもない。この数日がそうだったようにね。来週はもっとクルマを煮詰めていくチャンスがあるだろうけど、今はマイレージを稼ぐことに集中している。バルテリはここまで素晴らしい仕事をしている。彼のフィードバックは堅実みたいだし、チームともうまくやれているようだ。移籍はスムーズにいっているみたいだね」

8番手:ロマン・グロージャン (ハース)
「あちこちにトラブルが発生して楽な一日ではなかった。予定していたほど多くのラップを走れなかった。プログラムを完了することができなかった。セットアップに関して望んでいたものを見つけられなかったし、作業して、理解する必要のなる部分がいくつかある。全体的にこのクルマは運転していてかなりクールだね。高速コーナーで速く走れるし、ブレーキを遅らせて、コーナーでかなりのスピードを維持できるので楽しいよ。ピレリはタイヤで適切なステップを果たしたと思うし、3周連続でプッシュできる。多くのマイレージを稼げなかったことにはちょっとがっかりしている。特に明日はウェットデイの予定だからね」

9番手:ランス・ストロール (ウィリアムズ)
「良い一日だった。100周近くを走り込めたし、ショートランとロングランを走ったことでクルマに慣れてきている。残念ながら、最後に事故を起こしてしまい、早めに走行をストップすることになってしまった。それでも良い一日だった。チームは満足しているし、僕もクルマの走りに満足している。全員がまだポジティブだ。最後に起こったことは不運だったけど、このようなことは起こるものだし、とにかく前進して、それを最大限に生かしていくだけだ」

10番手:フェルナンド・アロンソ (マクラーレン・ホンダ)
「まず、前半2日間で僕とストフェルの記録した走行距離を、今日は大幅に伸ばせたことが重要だ。多くの情報収集とともにマシンの習熟を進めながら、今日予定していたプログラムを完了することができ、満足している。テスト前半の難しい状況を考えれば、とてもいいことだと思う。マシンの感触はよく、初日のセットアップに比べてかなりハンドリングを改善することができた。現状、マシンはセットアップ変更に対してきちんと反応しているし、さまざまな部分で日を追うごとに少しずつ進歩できると思う。チームは今日のプログラムを完了させるべく、素晴らしいハードワークをみせてくれました。多くの走行時間を得られて、異なるパーツを試したり、複数のセッティング変更を行ったりすることができた。僕たちにとって、間違いなく有意義な一日だ」

11番手:カルロス・サインツ (トロ・ロッソ)
「早めにセッションを終えなければならないなんて本当にじれったいよ! 今日は半日しか走らないので、それを最大限に生かし、良いリズムを掴んで、クルマに多くのマイレージを稼がせることを目指していた。残念ながら、午後の真ん中くらいでドライブトレーンの故障に見舞われてしまった。ストップしなければならず、今日はそれ以上は走れなかった。フラストレーションを感じるけど、テストではときどき起こることだ。ポジティブなままでいることが大事だし、明日と来週のテストで大きくプッシュする必要がある」

12番手:アルフォンソ・セリス (フォース・インディア)
「忙しい一日だったし、僕たちは計画していたほぼ全てをなんとか完了することができた。このクルマは完全に異なるものだし、新レギュレーションの初めての経験は楽しかった。パフォーマンス面でのステップアップを本当に感じられる。クルマに慣れるのにちょっと時間がかかったし、序盤は路面のグリップがとても低かった。午前中は多くの空力テストを行い、午後からはタイヤの理解に集中した。一日の最も重要な目的は出来る限り多くのデータをチームに与えることだったし、71周がこのクルマの理解を深めるために役立つことを願っている」

13番手:ダニール・クビアト (トロ・ロッソ)
「今日は僕にとってはちょっとフラストレーションが溜まる午前中だった。ドライブトレインの問題で貴重な走行時間を失ってしまったからね。僕自身にとっても、チームにとっても残念だ。トータルの周回数を追加するために時間を使うはずだったからね... でも、ポジティブな点は、走っているときのクルマの感触はいいことだ。エンジニアと僕自身によって常にポジティブなことを見つけられている。クルマのフィーリングもラップ毎に改善している。とにかく集中して、すでに行っているように一生懸命に仕事をしていく必要がある」

F1 バルセロナテスト 3日目:メルセデスとフェラーリが1分19秒台を記録
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カテゴリー: F1 / F1ドライバー