F1 ロシアGP 決勝:ドライバーコメント
2014 FORMULA 1 RUSSIAN GRAND PRIX
優勝:ルイス・ハミルトン (メルセデス)
「良い一日だったし、素晴らしい週末だった。まず、この素晴らしいチームの仕事に貢献できたことをとても誇りに思う。メルセデス・べンツが初めてコンストラクターズ選手権で優勝したのは大きな業績だ。英国とドイツにいるスタッフに心からおめでとうと言いたい。これは僕たちにとっての歴史だ。今日は、レースを通じてタイヤを管理しなければならなかった。燃料の管理は悪くなかった。クルマの感触は素晴らしかったし、あまり攻める必要はなかった。終盤、ニコが後ろにいたときは彼のタイムに合わせなければならなかったけど、それができた。ここロシアでの週末を楽しみ尽くした。素晴らしい場所だ。ここは、今年のこれまでの会場のなかでもお気に入りのひとつだ。最初のレースで優勝できたのはとてもクールだね。ファンも素晴らしかった。ロシアにこんなにたくさんのファンがいるなんて知らなかったけど、グランドスタンドの人たちはみんな楽しそうだったね! オーガナイザーは、レイアウト、路面、イベント全体で素晴らしい仕事をした。彼らに敬意を表したい」
2位:ニコ・ロズベルグ (メルセデス)
「僕たちはワールドチャンピオンだ! 最高に嬉しいし、チームとメルセデス・ベンツ・ファミリーのためににも良かった。今日、僕たちは歴史を作った。頑張ってくれたみんなに感謝した。それから、これを実現するためにパートナーである夫や妻を送り出してくれた家族にも感謝したい。このチームで困難な時期のことをよく覚えている。だから、今こうしてF1で圧勝できるのは素晴らしい。でも、同時に複雑な気持ちだ。今日は僕にとって本当にタフなレースだった。1コーナーで全てを台無しにしてしまったんだ。ブレーキを遅らせすぎた。あれは不必要だった。両方のフロントタイヤにフラットスポットができて、バイブレーションによって走り続けることができなかった。ピットに戻らざるを得ず、プライムタイヤに交換してからのペースは素晴らしかった。レース中盤にデグラデーションがひどくなり始めたと感じた。でも、すぐに安定化したし、かなり攻めることができた。その後ボッタスをオーバーテイクすることができた。レース終盤にも攻めることができたけど、チームからペースをコントロールするように伝えられた。タイヤがダメになることを心配してね。2位はダメージを最小限に抑えられる結果だ。この圧倒的なチャンピオンマシンで、今年ラスト3戦を走るのを本当に楽しみにしている」
3位:バルテリ・ボッタス (ウィリアムズ)
「今日は、勝利を賭けてメルセデスと戦うというメンタリティでレースに臨んだ。でも、レースでの彼らのペースはちょっと驚きだったし、最終的には3位でまた表彰台を獲得できたことに満足する必要がある。序盤はハミルトンのペースについていったけど、第1スティント中盤にリアタイヤがタレ始めて、ギャップを作られてしまった。第2スティントでロズベルグがあれほど接近していたとは思っていなかったし、彼に抜かれたときにはちょっと驚いた。でも、いずれにせよ、あの時点では彼の方がペースが良かった。僕のプライムタイヤは、スイッチが入るまで10周かかっていたし、どのみち彼には抜かれていた。終盤のラップではタイヤが良くなってきて差を縮められたけど、彼とのギャップはあまりに大きかった。ランキング4位に上がれてとても嬉しいし、僕たちは素晴らしい勢いとともにアメリカGPに向かうことができる」
4位:ジェンソン・バトン (マクラーレン)
「まあ、それほど悪い一日ではなかった。クルマから最大限を引き出せたと思う。1周目のターン3はフェルナンド(アロンソ)と大接近したときはちょっとヒヤッとしたけど、それ以外はなかなか順調なレースだった。1セットのタイヤでこんなに長く走れるなんて不思議な感じだ。プライムはいつまででも持ちそうだったね。そういう点ではちょっと“昔ながら”のレースに戻ったみたいだった。オースティンの路面もここととても似ているので、タイヤがどれだけ持つか楽しみだ。僕たちにとって厳しい1年だけど、ここ数戦のグランプリで明らかに改善している。4位と5位という今日の結果はここ最近のベストだし、ケビンと僕が獲得した22ポイントはコンストラクター選手権でとても役立つ。そうは言っても、表彰台の最上段に立たなければ満足することはない。それがF1の考え方だ。でも、信じて欲しい。今日はクルマから最大限を引き出せたし、レースペースも良かった。近いうちにもっと良いリザルトを出せるだろう」
5位:ケビン・マグヌッセン (マクラーレン)
「11番グリッドからできるだけポジションを上げるためにスタートから全開で攻めると決めていた。うまくいったよ。1周目はとても良かったし、すぐに5番手まで上がることができた。でも、その後は特にレース後半で燃料をかなりセーブをしなければらならず、かなり犠牲を払った。それでも、僕にとってはそれほど波乱のない午後だった。のんびりとサンデードライブを楽しむような感覚だった。燃料をセーブするためにコーナーの200m手前からパワーを落としていた。誰も追いついてこなかったのには本当に驚いた。たぶん、後ろの人たちも同じ問題を抱えていたんだろうね。なので、5位フィニッシュには満足している。ジェンソンも予選・決勝で4位だったし、これは2つの面で素晴らしいリザルトだ。僕たち2人で貴重なコンストラクターズポイントを稼げたし、僕たちのクルマが着実に改善しているということでもある。良い週末だった。思ったよりも僕たちには速さがあったし、それはとても良かった。この調子を残りのシーズンで維持できるようにここから本当にハードにプッシュしなければならない」
6位:フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)
「今日のレースは、週末の序盤に設定されたパターンに沿ったものになったね。クルマはスタートからフィニッシュまで機能したけど、僕たちは競争的ではなかった。レース全体で燃費のマネジメントという点で要求が厳しかったし、特に終盤は燃料をセーブしなければならなかった。ピットストップではフロントジャッキが機能しなかったけど、その問題がなくても、同じポジションでフィニッシュしていただろう。マクラーレンの方が速かったからね。スタートが順位を上げるチャンスだとわかっていたのでリスクを冒した。でも、そのあとは、僕のレースペースはこれまで通りで、これ以上は無理だった。大量ポイントは獲得できなかったけど、最後の3戦でも全力を尽くす。まだコンストラクターズ選手権3位も可能だからね。でも、現時点で一番重要なのは、できるだけ早くジュールに関する良いニュースを聞けることだ」
7位:ダニエル・リカルド (レッドブル)
「最初の数周はかなりてんてこまいだったし、スタートでいくつかポジションを失ってしまった。僕たちはそれを調べてみなければならない。今はほぼシーズンの終盤だけど、僕たちはあまり良いスタートができていないので、ちょっとフラストレーションを感じている。レースのスタートで、すでにタイヤには予選によるブリスターがかなりあったし、あまり良い状態ではなさそうだったし、第1スティントはうまくいかなかった。壊れはじめていたので、かなり早めにピットストップしなければならなかった。プライムではタイヤはうまく持ってくれた。僕たちには良いペースがあったし、アロンソに匹敵することができたけど、抜くことはできあんかった。メルセデスにおめでとうと言いたい。彼らはシーズンを支配していたし、彼らには脱帽だ」
8位:セバスチャン・ベッテル (レッドブル)
「良いスタートが切れたし、ダニエルとのバトルはタフだったけど、そこから先はスピードがなかったし、予選と同じ問題を抱えていた。多くが孤独なレースだったし、序盤は面白かったけど、その後は忙しくなかった。タイトルを獲得したメルセデス、おめでとう。彼らはタイトルに相応しい」
9位:キミ・ライコネン (フェラーリ)
「かなり厳しいレースになることはわかっていた。後方からのスタートでは順位を上げるのは難しいとわかっていたけど、スタートはうまくいった。残念ながら、ストレートで、トロ・ロッソにウォールに追いやられた。強くブレーキを踏まなければならなかったので、多くのクルマに抜かれたし、それ以降は他のクルマに前をふさがれて、良いレースをするチャンスがなくなってしまった。クルマのハンドリングは良かったし、前がクリアならばペースは良かったけど、トップスピードに欠けていたので、ストレートでオーバーテイクしようとしたり、燃料をセーブしなければならなかったりすると、望んだように攻めることができなかった。僕たちは今年は優勝を狙うのは難しいとわかっているけど、それでも次戦のオースティンから全力を尽くし続けるつもりだ。あのトラックは非常に要求が厳しくて面白いので、ここと同じトラブルがなければよい結果を狙えるはずだ。でも、一番望んでいることは、僕たちの祈りがジュールに届くことだ」
10位:セルジオ・ペレス (フォース・インディア)
「非常に厳しいレースだったし、とても苦労して獲得したポイントだ。レースを通してプッシュするためにベストを尽くした。でも、燃料戦略はほぼギリギリだった。特に僕はミディアムでレースをスタートしたので、ソフトタイヤを履いたグループについていくために本当にプッシュしなければならなかった。ソフトを装着した第2スティント全体でフェリペ(マッサ)から防御しなければならなかったので、燃料をセーブするのが難しかったからね。厳しい午後だったけど、今後のレースではもっと良い状態になることを願っている」
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