F1
2007年3月14日
Albert Park Circuit, Melbourne Australia

今シーズンに備えたウインターテストでのSAF1チームの成果には満足していますか?
「とても満足している。信頼性もぼくたちに味方したし、テストでレッドフラッグの状況を招くようなことはこれまで一度も起きていない。それは本当に良かったと思う。他のチームはテストを中断するような事態を何度も引き起こしていたからね。特にまだ早い段階なので、これはぼくたちに有利なことのひとつだと思う。ブリヂストン・ポテンザタイヤでの作業も大きく前進した。最初は気温が低くて、グリップも低かったので、ぼくたちのチームも含めて誰もが苦しんでいたが、ぼくたちはその状況を抜け出すことができた。今は前よりもずっと快適に運転することができる。ぼくは新しいタイヤに合わせて、少しドライビングスタイルを変える努力をした。パドックの誰もが同じような状況だったと思う。」

2007年に向けてのマシンの準備は?
「先月のバーレーンのテストの最初の週に、いくつかの新しい空力パーツをテストした。冬の間にチームは空力部門を拡大していて、いくつか感心するような進歩があった。バーレーンでは特に長距離走行の時に新しい空力パッケージがタイヤの負担を軽減していることが分かった。マシンのバランスもずっと良くなった。琢磨がその翌週にとてもいいテストを行っていて、さらにマシンはアップグレードされている。チームはどんどん作業を進めているので、いい結果が出ると思う。」

ワンメイクとなったブリヂストン・ポテンザタイヤで2007年のF1はどう変化しますか?
「一般の人の立場から考えれば何も変わらないと思う。同じメーカーのものだが、タイヤはまだ2種類ある。レースでは異なるコンパウンドのタイヤを使うので興味深い。レース中に必ずそれぞれのタイプを1セット使わなければならないんだ。これはファンにとってはいいことだと思う。もちろん、メーカー同士の‘タイヤ戦争’は見られないが、F1なので、当然限界ギリギリというところまで行くだろう。昨年よりもタイヤは少しスローだが、マシンは常に改良されているし、ブリヂストンもチームを満足させるために頑張るだろう。速ければ、ぼくたちは満足だからね!」

今年は誰と対戦することになると思いますか?
「最初の挑戦相手は琢磨だ。スタートから彼にできるだけ近づいて、今年は最後まで彼と戦っていく。そして、1年が終わる頃には、ぼくたち二人とチームの努力によってマシンが改善されていて、グリッド後方のぼくたちの射程距離内にいる他のチームに挑戦できるようになっていたらいいと思う。これまでのテストのことを考えると、スパイカーやトヨタといったチームになるんじゃないかな。」

再び琢磨と一緒に仕事をしてどうですか?
「本当にナイスだね。ニューフェースばかりの新しいチームというのもいいが、その中に琢磨のような知り合いがいるのもいい。仕事の相性がいいというのも、以前の経験から分かっているしね。2001年のF3ではレースで戦っているし、もちろんB·A·Rホンダではチームメイトだったので、ここに彼がいるのはうれしいよ。」

2007年の目標は?
「メルボルンでレースを完走して、チェッカーフラッグまでたどり着くことが最初の目標だ。F1ではまだ達成できていないことなので、そこから前進していきたいと思う。チームにポイントを持ち帰ることができたら、ぼくにとっては夢みたいな年になる。だから、ぼくの目標は1年を通してマシンを改善していくことと、シーズンの終盤にはポイント争いの戦いができるようになっていること。個人的な目標としては、最後のレースをぼくの最高のレースにしたい。1年を通して常に自分を向上させていきたい。」

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カテゴリー: F1 / アンソニー・デビッドソン / スーパーアグリ