ダニール・クビアト F1 スクーデリア・トロ・ロッソ
レッドブルのF1アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ダニール・クビアトには新しいトロ・ロッソのドライバーあるブレンドン・ハートレーとピエール・ガスリーよりも天性の才能があったが、“スピードを失ってしまった”と語る。

ダニール・クビアトは、今シーズン終盤にトロ・ロッソのF1シートを失い、レッドブルのドライバープログラムからも外された。

当初、マレーシアGPと日本GPでピエール・ガスリーと交代させられたダニール・クビアトは、カルロス・サインツがルノーに移籍したアメリカGPで一旦はトロ・ロッソに戻ったが、メキシコGP前にリリースされた。

ダニール・クビアトには、ピエール・ガスリーやブレンドン・ハートレーよりも才能があったと思うかと質問されたヘルムート・マルコは「そうだね、完全に合意する」と Autosport にコメント。

「残念ながら、彼はトロ・ロッソとの最初の年にはそれを示していたし、レッドブル・レーシングとの初年度も示していた」

「その後、彼のパフォーマンスは大幅に低下していった。彼はブレーキとタイヤに問題を抱えていたが、ダニエル(リカルド)にはそれがなかった。つまり、彼には精神的に何かが起こったということだ。彼はスピードを失い、気楽にやれなくなった。我々にはそれが何であるかはわからないがね」

「我々は多くのことを試したが、彼のスピードは戻ってこなかった。残念だが、何が起こったのか我々にはわからない。レースのスタートでもあまりに事故が多かった。彼はそれにもあまりうまく対応できなかった」

「彼は自分の殻に閉じこもり、誰にも何をするべきかを教えてもらおうとはしなかった」

レッドブルは、ジュニア時代からダニール・クビアトを支援し、2012年にフォーミュラ・ルノー・アルプスシリーズ、2013年にGP3でタイトルを獲得、2014年にトロ・ロッソからF1デビューさせた。

翌年にはセバスチャン・ベッテルがフェラーリに移籍したことでレッドブル・レーシングに昇格したが、2016年にマックス・フェルスタッペンと入れ替えるかたちでトロ・ロッソに降格させられた。

ヘルムート・マルコは「GP3のモンツァとスパで彼がライバルを完全に上回ったときのことを覚えているので悲しく思う」とコメント。

「トロ・ロッソでも最後尾からスタートしてフィールドを駆け抜けていったレースがあった(2014年イタリアGP)。彼は(キミ)ライコネンにブレーキングに失敗したときに攻撃を仕掛けた。いくつかセンショーナルなレースをしていた」

ダニール・クビアトは、2018年のウィリアムズのドライバー候補に残っているが、セルゲイ・シロトキンとの契約がまとまらなかった場合のバックアップオプションとして考えられているとされている。

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カテゴリー: F1 / ダニール・クビアト / レッドブル・レーシング / トロロッソ