デビッド・クルサード 「予算上限は小規模F1チームの助けにはならない」
元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、2021年にF1に予算上限が導入されても小規模なF1チームの助けにはならないと考えている。

2021年のF1世界選手権からF1史上初めて財政規制が導入され、各チームは1シーズンあたり1億7500万ドルを超える支出は禁止される。仮にそれを破った場合にはチャンピオンシップからの除外という厳しい裁定も示唆されている。

しかし、デビッド・クルサードは、予算上限が導入されても当面チーム間の格差は埋まらないと考えている。

「年間予算の見直しが必要だという意見には賛成だ。なぜなら、どのチームもひとり勝ちを狙っているが、スポーツとして成立させるためには競争が必要だからだ。ファンは誰が勝つか分からない不確実性を期待してレースを観戦している。それでもトップチームとそうではないチームが生まれるだろう。コストキャップを導入しても、小規模なチームの助けにはならないはずだ。なぜなら、彼らの予算は設定される上限に満たないからだ」とデビッド・クルサードは語る。

「レギュレーションが変更されるとビッグチームがさらに強くなりがちだ。なぜなら、変更に対応できるリソースがあるからだ。つまり、ビッグチームは2020シーズンを戦いながら2021シーズンのマシンを開発できる。しかし、小規模なチームにはできない。このため、コストキャップ導入直後はチーム間格差が生まれるはずだが、その差は徐々に縮まるだろう」

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カテゴリー: F1 / デビッド・クルサード