コルトン・ハータ、2026年にハイテックTGRからF2参戦「目標のF1への一歩」

ハータはインディカーで通算19回の表彰台、9勝、16回のポールポジションを記録し、2024年にはシリーズランキング2位を獲得した。
キャデラックF1チームのテストドライバーを務めるハータは、以前にMSAフォーミュラ選手権(2015年)とユーロフォーミュラ・オープン選手権(2016年)ではいずれも3位、スペインF3選手権でも2位を獲得している。
2026年に再び欧州の舞台へ戻ることになったハータは、次のようにコメントした。
「2026年のFIA F2シーズンにハイテックから参戦できることを本当に嬉しく思っている。これは僕のキャリアにとって大きな転機であり、その挑戦に向けて準備はできている。インディカーで過ごした時間は素晴らしく、成し遂げたことを誇りに思っているが、F2でF1カレンダーと同じ舞台に立ち、世界中の若い才能と競うチャンスを逃すわけにはいかなかった」
「僕は常にF1への扉を開き続けてきたし、この移籍はその最終的な目標に向けた一歩だ。マシン、タイヤ、サーキットを学ぶのは簡単ではないけれど、強い意志と集中力、そして大きなモチベーションを持って臨む。目標は常に上位で戦い、ドライバーとして成長し、F1への最良のポジションをつかむことだ」
「ハイテックは優れた実績と評判を持つチームであり、自分が成長し成果を出すための最適な環境だと確信している。チームが僕を信じ、この機会を与えてくれたことに感謝している」
チームマネージャーのクライブ・ハットンも次のように語った。
「2026年シーズンのFIA F2にコルトンを迎え入れられることを大変嬉しく思っている。彼はすでに高い経験値とプロ意識、そして才能を持っており、我々が通常ジュニアカテゴリーのドライバーを育成する中で培うものをすでに備えている」
「これは彼にとってエキサイティングな挑戦であり、同時に大きな試練でもある。全く異なるフォーマットのレース環境に飛び込み、高い期待の中でF1昇格という明確な目標を掲げる。しかし、彼の決意と集中力は非常に印象的であり、2026年シーズンを通じて彼のポテンシャルを最大限に引き出すことを楽しみにしている」
ハータの欧州復帰は“F1再挑戦計画”の布石か
ハータは長年にわたりF1参戦の機会を模索してきた。過去にはマクラーレンやアルファタウリ(現レーシングブルズ)との接触も報じられたが、FIAスーパーライセンスの取得要件を満たせず、実現には至らなかった。今回のF2参戦は、その資格を正式に満たすための現実的かつ戦略的なステップといえる。
さらに、彼はキャデラックF1チームのテストドライバーとしても活動しており、2026年に新規参入する同チームとの関係性を維持している。ハイテックでの経験を通じてF1マシンに適応する基礎を築きつつ、キャデラックF1への将来的なステップアップを視野に入れているとみられる。
ハータの加入により、2026年のF2は国際的な注目を集めるシーズンとなりそうだ。
カテゴリー: F1 / コルトン・ハータ / FIA F2 / キャデラックF1チーム