2024年F1中国GP 決勝:11位以下 F1ドライバーコメント
2024年F1第5戦中国GPの決勝で11位以下だったドライバーのコメント。

ビザ・キャッシュアップRBにとっては不運なレースとなり、角田裕毅、ダニエル・リカルドともに他車に接触されてリタイア。そのきっかけとなったはもう1台のリタイタとなったバルテリ・ボッタス(ザウバー)のストップによるセーフティカーとリスタートだった。

11位:エステバン・オコン(アルピーヌ)
「予想通り、今日は慌ただしいレース展開で、アクションも接戦も多く、とても楽しかった。全体的には、レースとタイヤをうまくコントロールすることができた。全体的には、レースとタイヤをうまくコントロールできた。ポジティブなのは、ここではより競争力があり、ポイント争いに加われたことだけど、最終的には惜しくもポイントを逃した。今季最高の結果ではあったけどね。チームがコースに持ち込んだ新しいパーツが期待通りに機能し、今週末はパフォーマンスで小さなステップを踏むことができた。アップグレードを急ピッチで進めてくれたチームには感謝しているけど、2週間後のマイアミに続く今後のレースでポイント争いに残るためには、改善を続けなければならない」

12位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
「今日はまずまずのレースだった。風が弱かったので助かったけれど、レースを通してタイヤのデグラデーションと戦っていた。最終的に(エステバン・)オコンをオーバーテイクするペースがなかったし、彼のディフェンスも良かった。マシンの問題は理解しているけど、すぐに解決できるものではないし、パフォーマンスを向上させるためにはいくつかのアップグレードが必要になるだろう。マイアミを考えれば、僕たちのマシンはもっとコースに合っていると思うし、もっといい結果を残せると楽観視している」

13位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「今シーズンのこれまでのパフォーマンスを考えれば、今日の結果は励みになる。レースの展開はとても興味深く、いくつかタイムをロスしたところもあったが、順位を挽回できたことはうれしい。多くのことを学ぶことができた。この週末から分析し、理解しなければならないことがたくさんある。次のマイアミのレースに向けて、これからの数日間、集中的に取り組んでいきたい。すでにアメリカに戻ることを楽しみにしており、そこで初めて新パッケージを装着して走ることができる。それまではチームもハードワークを続け、確実にレベルアップを図っていきたい。今日は中国のファンが素晴らしいショーを見せてくれたし、久しぶりにここに戻ってくることができて最高の気分だった」

14位:周冠宇(ザウバー)
「この週末は素晴らしい経験だった。何年もの間、母国でレースをすることを夢見てきたけど、ついにそれが実現した。スタンドのみんなの情熱と愛情を目の当たりにすることは、これまで経験したことのないことだった。特にインラップでは、多くの人が声援を送り、自分の名前を叫んでくれたことは決して忘れられないものになった。各グランドスタンド、ファンのいるコーナーでは必ず手を振った。通常のレースウイークエンドと同じように扱っていたけれど、この感動は否定できないし、特に最後にパルクフェルメに立ち寄ったときは本当に感動した。中国GPに出走した史上初の中国人ドライバーという名誉を締めくくる特別な瞬間だった。レースはタフだったし、特に第1スティントではグリップがあまりなく、あちこち滑ってしまったけど、うまくリカバリーすることができた。レースを完走することが僕の幸せなのではないんだ。レース中、全力で戦い、何も残さないことが幸せにしてくれる。残念なことに最後尾からのスタートとなり、ポイント圏内に入るのは難しいことはわかっていたけど、ペースなど、いくつかポジティブなことに焦点を当てることができる。もちろんチームとクルーがピットストップで改善し、ほとんどクリーンだったこともね。最後はソフトでのスティントを選択した。止まらなければ今のポジションをキープできることはわかっていたので、ソフトに履き替えてさらに改善できるかどうか試してみるというギャンブルをした。たくさんオーバーテイクできたし、マシンのフィーリングも良かった。この週末のプレッシャーを考えれば、自分の仕事ぶりには満足している。昨日の午後と今日は少し厳しかったけど、すべてを出し切った」

15位:ケビン・マグヌッセン(ハース)
「昨日の予選が悪かったから17番手スタートになってしまったけど、今日はその結果がモロに出た。挽回できるときもあるけど、今日はそれができなかった。1ストップ戦略を試みたけど、ハードのデグラデーションが高すぎたので変えざるを得なかった。新しいハードラバーでコースに出たとたん、裕紀とのアクシデントでパンクしてしまい、ミディアムに交換するためにもう一度ピットインしなければならなかった。望んではいなかったけど、いずれにしろ事実上1ストップをやらざるを得なかった。でもクルマの調子は良かったし、ペースもそこそこあるようだ。スプリント予選と週末初めのスプリントレースでもそうだった」

16位:ローガン・サージェント(ウィリアムズ)
「マシンを適切なウィンドウに収めることに苦労し、難しい週末だった。週末を通じて良いときもあれば悪いときもあった。最も重要なのは、チームとして何がもっとうまくできたかを考えることだ。レース前半は堅実だった。ソフトタイヤでのスタートは力強く、ミディアムタイヤではとてもいい位置につけていた。セーフティカーがなければ、ミディアム、ミディアムで走ることができただろう。ハードタイヤに履き替えたときは、タイヤのスイッチを入れることができず、デグラデーションに悩まされた。セーフティカー違反のペナルティは最終的にはあまり重要ではない。僕から見れば、先にラインを越えたと思っていた。マシンのスピードがあんなに違うのに、どうやって本当の順番を知ることができたのかわからない」

17位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「今日はいい結果を残せるはずだった。レース序盤はソフトタイヤが好調で、いくつかの重要なオーバーテイクを決めてポイント圏内に浮上することができた。VSCのなかでストップするタイミングがうまくいったので、9位は見えていたと思う。その後、セーフティカーが導入されると、連鎖反応的に前方のすべてのマシンが急にスローダウンした。反応する十分な時間がなかったし、ダニエル(リカルド)との接触を避けることもできなかった。結果的にペナルティを受けることになってしまったから悔しいけれど、あの事故は集団の前方にいた誰かが急ブレーキをかけたことが原因だった。フロントウイングを交換した後、僕たちは最後尾を走っていた。僕たちのレースは事実上終わってしまった。ポイントを逃したのは残念だけど、マイアミでのスプリントレースに向けて気持ちを立て直していく」

DNF:ダニエル・リカルド(RB)
「セーフティカーが出る前のスティントではポジションを大きく上げることができていたけど、リスタート時に後ろから強く衝突されマシンにダメージを負ってしまった。走行が難しいと判断したため、リタイアせざるを得ず、とても悔しい。衝突したランス・ストロール(アストンマーティン)のオンボード映像を見たけど、彼のヘルメットはコーナーのエイペックスを向いていて、僕のことは視界に入っていないように見えた。レースがどのような展開になっていたか分からないけど、いいポジションで終えられていたはずだ。自分のせいではない理由でレースが台無しになってしまったことにとても憤りを感じているのと同時に、今日は十分なチャンスがあっただけに逃してしまったことはとても残念だ。ガレージに戻ると、マシンのダメージを見ていたメカニックたちの表情がとても残念そうで、チームにとって悔しい結果となってしまった。この週末は今までよりいいペースで走れていたし、今シーズンが好転するきっかけになるようないい流れをチームのみんなが感じていたはずだ。引き続きベストを尽くし、マイアミGPに挑む」

DNF:角田裕毅(RB)
「今日はとても残念で悔しい結果になってしまいました。ケビン・マグヌッセン(ハース)との接触までは、レースをうまく運ぶことができていました。セーフティカー後のリスタートはうまくいき、5つポジションを上げることができました。自分のできることは最大限に発揮できたと思っていたのですが、思ったよりもペースが上がりませんでした。ほかのマシンに比べてスライドしてしまい、チームは最善を尽くしてくれたのですが、残念ながら本来のパフォーマンスを十分に発揮することができませんでした。ファエンツァに戻り分析をし、原因を見つけたいと思います。リカルド選手もこのレースをよいペースで走れていたのにリタイアとなってしまい、とても残念です。チーム2台とも完走できず、ポイントも獲得できなかったのは悔しいですが、マイアミGPにはさらに強くなって戻ってきたいです」

DNF:バルテリ・ボッタス(ザウバー)
「とても有望な週末は、かなり残念な幕切れとなってしまった。10番手からスタートできたことで、ポイント争いに有利なポジションにつけたし、レースも全体的にうまくいっていたけど、突然ドライブを失いエンジンが止まってしまった。今後数日で徹底的に調査しなければならない。まだ先は長いのに、ポイント圏内に入ったニコ(ヒュルケンベルグ)と争っていた。受け入れるのは難しいけれど、これがレースというものだし、これからも多くのチャンスが巡ってくるだろう。僕たちのペースは向上しているし、チームとして常にいろいろな面で小さなステップを踏んでいる。ウイークを通じて10位前後をキープしてきたし、マシンとアップグレードについて多くのことを学ぶことができた。このようなステップを踏み続けながら、ここ数年とても楽しんできたマイアミでの再びレースをするのを楽しみにしている」

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カテゴリー: F1 / F1中国GP / F1ドライバー