F1
F1チームは、2月5日(水)に開催されるストラテジーグループの会議で新型コロナウイルスの感染拡大で中止の憶測が高まってる2020年のF1中国GPの運命を議論する。

中国を中心に感染が広がる新型コロナウイルス。中国本土での死者は425人、感染者は2万人を超え、WHO=世界保健機関は新型コロナウイルスについて、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」だと宣言しており、FIA(国際自動車連盟)は、3月21日に三亜で予定されていたフォーミュラEのレースを中止することを決定している。

F1上層部とFIAは現在も状況を監視しているが、中国での問題はエスカレートしているため、4月19日に武漢からわずか800kmの距離で開催されるF1中国GPの実行可能性には疑問の声が高まっている。

多くのF1チームが拠点を構えるイギリスの外務省は、先週金曜日に初の感染者が確認され、中国本土全体での“最も重要なな旅行以外のすべて”を取りやめるよう勧告。大手航空会社ブリティッシュ・エアウェイズは中国本土とイギリスを結ぶ全ての直行便を当面の間、運休すると発表している。

レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、月曜日にロンドンで開催されたメディアイベントで、水曜日に予定されている会議に先立ち、FIAとF1の決定を信頼する必要があると語った。

F1チームスタッフを中国に送ることに抵抗はないかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「現時点では、そこに着くことができないため、誰も送ることができない」とコメント。

「FIAが規制当局、リバティメディアがプロモーターだ。彼らはF1ドライバーだけでなく、すべてのスタッフ、そして、メディアのすべての旅行メンバーの健康と幸福に対する責任がある」

「そして、彼らはレースを遅らせる、延期する、またはキャンセルするという約束をする前に、必要なデューデリジェンスを行う確信している。だから、我々は彼らの判断と知識を信頼しなければならない」

「だが、もちろん、我々は状況に非常に注意を払っており、水曜日のストラテジー会議では次の最新情報を入手して議題に挙げられる」

F1中国GPは、レース日程を9月27日に開催が予定されているF1ロシアGPと日程を交換する可能性が検討されていると噂されている。これが可能であれば、中国は状況が落ち着くまで時間を稼ぐことができ、22戦でF1カレンダーを維持することに役立つ。

だが、ロシアのオフィシャルは日程を変更することは利益をもたらさないとして、そのような見通しを除外している。

ロシアGPのスポークスマンは「2020年ロシアGPの日付は昨年10月に設定されており、変更はされていない」と語っている。

レッドブルのF1ドライバーを務めるマックス・フェルスタッペンは、F1中国GPを取り巻く状況についてあまり心配していないと述べた

「現時点ではあまり良く見えないけど、それでもまだ先のことなので、今はそれについてあまり心配していない」とマックス・フェルスタッペンはコメント。

「クリスチャンが言ったように、僕たちはただ決定を待つだけだし、何が起こるか見てみよう。申し訳ないけど、僕は人生で物事をあまり心配しする方ではない。人生は一度きりだ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / F1中国GP