シャルル・ルクレール、フェラーリF1新車に手応え「限界を探り始めた」

今回のテストの主目的は、マシンの信頼性評価と、新しいパッケージの特性把握、とりわけパワーユニットとエネルギーマネジメントの理解にあった。
火曜は雨の影響で走行時間を失ったものの、全体としてフェラーリは十分な周回数を重ねることができた。
この日の午前中、ルクレールは約80周を走行し、その後は午後にルイス・ハミルトンが引き継いだ。午後のセッションでも信頼性面で大きなトラブルはなく、チームが期待していた内容を着実に消化した。
ルクレールは、前日までよりも一段階ペースを上げ、マシンの反応を確認したと説明する。進入速度やコーナー中盤のスピードを高めることで、特に高速コーナーでは挙動が変わるため、その変化を感じ取ることが重要だったという。
「今回も良かった。僕たちは自分たちのプログラムに従って進め、やりたかったことはすべてできたし、少しプッシュもした。それがこのマシンの限界を理解し、より深く知るうえで楽しかった。だから満足している。今回も予定していた作業をすべて完了できたからね」
総合的に見て、テストは前向きだったとルクレールは振り返る。初日は雨で難しい条件となり、フェラーリとレッドブルのみがウエットで走行したが、その経験も無駄ではなかったと語る。低グリップ条件でのパワーユニット制御や、部分的なアクティブ・エアロの挙動を把握するうえで有益だったという。
また、ウエットタイヤではトレッド形状の違いから車高が高くなり、空力挙動にも変化が生じる。火曜の主目的ではなかったものの、そうした条件下で得られたデータも、今後シミュレーターでの作業に生かせる基準になる。
「ポジティブなテストだった。もちろん初日は大変だった。完全に新しいマシンで、完全に新しいシステムをあの条件のウエットで走らせるのは簡単じゃなかった。すべてが正しく機能しているか確認するのは本当に難しかったけれど、レースウイークエンドで雨に当たった場合を考えれば、とても有益で貴重な経験だったと思う」
「少なくとも、すでにその基準を持てたのはポジティブだし、残り2日間は良かった。やりたかったテスト、考えていたことはすべて実行できた。あとは最終日の午後にルイスと一緒に、最後に試したかったことを終えられればと思っている。そしてそこからバーレーンに集中していく」

バルセロナでの走行を終え、ドライバーたちはマラネロに戻り、2週間後に控えるバーレーンテストに向けた準備と、スペインで集めたデータの詳細分析に入る。ここからは、サーキットで得たデータと、これまでシミュレーターで構築してきたモデルとの本格的な照合作業が始まる。
理想はデータがすぐに一致することだが、バルセロナとバーレーンの2回のテストを通じて、シミュレーターの精度を高めていくことが重要になる。その過程で空力面やメカニカル面の理解も進み、セットアップ面でパフォーマンスを引き出す作業が本格化する見込みだ。すでにその段階に目を向けられていること自体、信頼性に関する初期評価が前向きである証でもある。
「来週は丸々マラネロにいて、テストデータの分析を行う。シミュレーションもたくさんするし、バーレーンに向けた準備も始まる。いくつかの走行を行い、何より大事なのは相関作業だ。実際のマシンを走らせた今、その感覚をシミュレーターと比較して、できるだけ近づけていく。そうすることで、バーレーンに良い基準を持ち込めるようにしたい」
新世代マシンと新しいパワーユニットについては、まだ学ぶべきことが多い。エネルギー回生がいつ始まるのか、どう管理するのが最適なのか、ブレーキング時にどこまで介入できるのか。MGU-Kがこれまで以上に積極的にエネルギー回収を行うことで、ブレーキングに難しさを感じているドライバーもいる。
「F1にとって、とてもエキサイティングな時代だと思う。これだけ多くの変化があって、僕たちドライバーも適応しなければならないし、チームも同じだ。この新しいパッケージをどう最大限に生かすかを見つける必要がある。特にエネルギーマネジメントは、これまで以上に重要になっている。だからワクワクしているけれど、まだ始まったばかりだ。バーレーンで何を学べるのか楽しみにしつつ、今は自分たちに集中していく」
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