フェラーリF1 シャルル・ルクレールのFP2欠場を発表 シャシー交換が必要に

ルクレールは、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われたFP1の開始20分以内にターン3でブレーキングをミスし、シケインをショートカット。壁との距離を誤った結果、左側のウォールに接触し、赤旗中断を引き起こした。
当初は軽微な接触と思われていたが、チームによる検査の結果、予想以上に深刻なダメージが判明。フェラーリはFP2直前に「FP1でのクラッシュにより、SF-25のサバイバルセルを交換する必要があるため、シャルル・ルクレールはFP2を欠場する」との声明を発表した。
なお、F1の規定により、ルクレールはFP3からの走行再開が許可されている。
金曜のロングランデータが不足、ハミルトンにも影響
FP2を欠場することで、ルクレールはレースシミュレーションやセットアップ調整の機会を失うこととなる。フェラーリにとっては、特に高燃料での走行データが不足する痛手となる。
また、ルクレールの不在はメルセデスのルイス・ハミルトンにも影響を及ぼす可能性がある。FP2で両者が異なるタイヤプランを担当するはずだったため、比較データの収集が困難になると見られている。
スカイスポーツF1のマーティン・ブランドルはFP2前に次のように述べた。
「土曜じゃなくて今日でよかったと思う。あのクラッシュ、見た目以上に大きなダメージだったね。ホイールが外れて戻ってくる時に、ドライブシャフトやギアボックスのあたりを壊してしまう。フロントも同様だ。これはただの小クラッシュではないよ」
「高燃料ランを担う1台を失うのはチーム全体にとって大きな痛手だし、ルクレールとハミルトンの週末にも影響する。だからこそ、明日のFP3は彼らにとって極めて重要になるだろう」
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