トニー・フェルナンデス ケータハム 買収
トニー・フェルナンデスが、ケータハムの買収について語った。

ケータハムとの取引について説明していただけますか? より利益をあげることを見越してのことですか?
2つのことがある。F1チームを始める場合、他のビジネスと結びつけずに持続できるとは思っていない。我々がチームを始めた理由のひとつは、F1が新しいブランドを築き、そのまわりでビジネスを構築することにおいて、素晴らしいブランディングのチャンスだと感じたからだ。

もちろん、様々な点でグループ・ロータスはダイヤモンドの原石だと考えていたし、F1チームとともに多くのことができると思っていた。そうはならなかった。しかし、人生の面白いところだが、ある道を進んでいてそれが酷く妨げられれば違う道に変更するものだ。実際、他の道の方がずっと素晴らしく見えたりするものだ。

物事がうまくいっているとき、正しい注目を集められるし、適切な人々が集まり、運も見つけられるものだと思う。確かにここでは運命は勇敢さを支持する。物事をやり直せるなら、むしろこのルートで進めていただろう。

よりシンプルで簡単だ。黒字事業であり、それほど多くの資本を必要とせず、F1チームはビジネスの拡大に多くのことを加えることができる。決まり文句のように聞こえて欲しくないが、あらゆる面で非常に幸せな縁組みだ。

理想では最初から今回のケータハムとの取引をして、市販車ビジネスとケータハムF1チームをやりたかったですか?
いいや。戻ることはできないし、チーム・ロータスとロータス・レーシングと異なることはしなかっただろう。大きな魅力があったし、チーム・ロータスとケータハムの関係は自然にフィットすると思っている。どちらか一方でなければならないとは思わない。両方の仕事ができると思うし、両方が独自の伝統と情熱をもたらしてくれると思っている。

ケータハムの美しさは、ロータス・セブンに関して2つの繋がりがあることだ。セブン、チーム・ロータス、ケータハムでできることはたくさんある。私にとってそれはマーケティングの夢だ。どちらか一方で考えてはいない。

多くの人が、チーム・ロータスを失うからこれをやったのか?と言っている。そうではない。チーム・ロータスのロゴをケータハムに付けるのは素晴らしいことだ。ウィリアムズがルノー・クリオでそうしたとの同様にね。マーケティング面から見ても、それらのクルマでできることはたくさんあるし、異なる方向に進むこともできる。どちらか一方だとは思っていない。適切な評価を得て、両方を使うことができることを望んでいる。

F1にケータハムの名前を関与させる計画はありますか? マシンや全体的なチーム名にしますか?
正直わからない。裁判やその種のあらゆることで、どのようなことが起こるか見守っているところだ。だが、理想的なシナリオはその2つの融合だ。

ケータハムについてどれくらい野心的ですか?現在500台を売っていますが、今後5年間でどのように考えていますか?
5つのモデルについて話している他の人々のようになるつもりはないし、クルマを造り、他のすべての自動車会社よりもうまくやりたい。ずっと自動車メーカーになることを望んでいたが、誰にもそれを話してこなかった。それを目指し、実行し、そして発表した。そうしたかったし、そしてそれについて話している。

我々の実勢は、我々が20万人の乗客で航空会社を始めたということだ。9年で我々は3,100万人を運んでいる。なので、わからない。私がこのビジネスについて十分であるかはわからないが、多くの価値をもたらせると信じているし、その価値を最大化したいと思っている。

ダックスフォードからノーフォークにファクトリーを移動する予定ですか?
わからない。わかっていることは、いつかは全てを一緒にするべきだと感がているということだ。ある日、あなたがF1チームを訪問しに来て、クルマが生産ラインにいるのを見ることができたとしたら素晴らしいと思わないか。そして、その周りにはテストトラックがある・・・それが夢だ。

ということは、長期的にはノーフォークにファクトリーを移動するつもりですか?
ノーフォークかはわからない。シルバーストンかもしれない。ダックスフォードかもしれない。どこでもそれを行うことはできる。わかっていることは、2つを一緒にしたいということだ。場所や時期はわからない。私にとってF1での18カ月は長かった。なので、今後18カ月で何が起こるかは予測できない。

グループ・ロータスとの訴訟の結果はわかりませんし、今後数週間はわからないでしょう。理想的なシナリオという点で、チーム・ロータスという名前を維持できる場合、ケータハムはその一部になるのですか? それとも、ケータハムF1チームというアイデアを進めてきますか?
いやいや。理想は両方だ。人々はロータスは独自のF1チームだと言っているが、どうだろう?マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティがある。人々は、それぞれのブランドが何を表しているかを理解しようとするし、“僕たちはこっちがいい”と言うだろう。私にとってはまったく違いはないし、両方が維持されることを望んでいる。

ケータハムの名前とブランドは、F1チームに掲げるのに十分な強さがありますか?
5年前、レッドブルはどこにいた? 重要なことではない。我々にとっては感動的なことだ。我々はロータスを戻すために懸命に働いた。多くの資金を費やした。起こったことは道徳的に正しいことだとは思っていない。ケータハムは自身の2本の足で立っていることができるが、それらが一緒になればもっと良くなると思う。それは我々の遺産だ。我々はチーム・ロータスを復活させた。

イギリスのアイコン的立場としてのケータハムの情緒的な面は、今回の取引を決定するのに重要な要素でしたか?
特に強い願望はなかった。ちょうど起こったことだ。それを紙に書き留めたとき「ああ、なぜ前にこれを感がなかったのか?」と思うものだ。計画できなことだったが、スタッフは多くの気持ちを抱いて造っている。

ブランド面で、グリーンとイエローのカラーは多くの意味をなしますか?
そうだね。そこには伝統がある。カラーに変更はない。だが、彼らはオレンジを好んでいるが、それについては変更している! グリーンとイエローには意味がある。ロータス・セブンはレーシングカーだ。多かれ少なかれね。ライトウエイトだ。それが我々が話したすべてだ。本当に完璧だ。

GP2チームとケータハムとの関係はいかがですか?
ケーターハムGP2チームという案があることは明言できる。

エアアジア・ブランドと一緒になるのですか?
そうだね。おそらくそうするだろうが、“ケーターハム”にチーム名称を変更して、エアアジアはスポンサーにするにはレギュレーションをチェックしなければならない。なので、エアアジア・ケーターハムだ。それが今の段階での答えだ。だが、いつ、どのように行うかはまだわからない。

あなたの見解では、今回のケータハムの取引は、ロータスの裁判に負けた場合、頼れる選択肢になりますよね?
いいや。我々は訴訟の前にこの取引を行った。それが事実であれば、我々は訴訟のあとに契約しようと言うだろう!

交渉を開始したのはいつですか?
12月だ。そして、4月に取引がまとまった。ずっと自動車メーカーにならなければならないと感じていた。

ケータハムのF1特別仕様車はありますか?
そうだね。すでにあるよ! それは誰でもできることだと思う。ケータハムは我々にレースをもたらしてくれる。我々はTeam Lotus notesやLotus TVでF1に接しやすいようにしてきた。だが、F1レースに行く全員が、そのあとレースをしたいわけではない。彼らはF1カーに乗ることはないだろうが、ケータハムにはカートレベルに関与して、そしてGP2まで行く能力がある。我々はそれに非常に近づけることができると思う。ケータハムのブランド使うことでより多くの人々をもっとレースにもたらすことができると思っている。



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カテゴリー: F1 / ケータハム