キャデラックF1 商業責任者にマイアミGP成功の立役者タイラー・エップ就任

2022年からマイアミGPの社長を務めてきたタイラー・エップが、新設された「グローバル商業戦略責任者」としてキャデラックの商業活動全般を統括する。
エップの指揮下で、マイアミGPはハードロック・スタジアムでの満員開催を実現し、F1史上最大級の米国内視聴者数上位5件のうち4件を生み出した。また、グランプリの契約を2041年まで延長する交渉もまとめ上げている。
キャデラックF1チームCEOのダン・タウリスは次のように述べた。
「商業部門を築き上げる上で、これ以上のリーダーでありビジョナリーはいない。マイアミGPをF1カレンダーの看板イベントに育て上げた実績は、彼が国内外のF1において独自の力を持っていることを示している」
エップは、これまでホール・オブ・フェイム・レーシング(NASCARスプリントカップのチーム)のゼネラルマネージャーや、チップ・ガナッシ・レーシングのチーム運営・事業開発部門のディレクターを務めるなど、豊富なレース界での経歴を持つ。
エップは次のように語った。
「私はキャリアの大半をレースに費やし、近年はアメリカのモータースポーツの在り方を再定義する仕事をしてきました。アメリカ、そして世界において我々のスポーツを結集させる上で、これほど刺激的で有望な機会はありません。キャデラックはアメリカの伝統と独創性を基盤に、F1で世界的な勢力となる準備が整っています。私は最初からこの取り組みに加われることを誇りに思います」
また、エップはNFLのカンザスシティ・チーフスで8年間、副社長(事業開発担当)および上級副社長(事業運営担当)を務め、さらにMLBのサンディエゴ・パドレスではシニア副社長(事業開発)を歴任した経験もある。
チーム代表のグレアム・ロードンもその実績を称えた。
「ゼロからチームを築き上げるには驚異的なリーダーシップが必要であり、我々のビジョンと野心を実現するには特別な人物が欠かせない。タイラーはF1で標準を築く組織を育て上げてきた実績を持ち、その運営力は我々にとって重要な資産になると確信している」
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