キャデラックF1 CEO「セルジオ・ペレスの目に再び光が戻った」

タウリスは、MLBドジャース対フィリーズ戦の始球式を務めたペレスの登場に先立ち、ドジャースタジアムでAS USAを含む少数のメディアの取材に応じた。
キャデラックにとってこの新しい挑戦とは?
「これはF1にとって全く新しいチームだ。我々は11番目のチームになる。みんなが、ゼロからF1チームを立ち上げてグリッドに並ぶことがどういうことかを目にすることになる。そして我々はチェコと共にそれを実現する。経験豊富なドライバーを迎え入れることができて、これ以上ないほど興奮している。F1に誰を連れてくるべきか考えたとき、経験は欠かせない要素だった。チェコには才能があり、実績があり、経験がある。我々のチームにもF1で働いてきた豊富な経験を持つ人材が揃っている。初めて全員が一緒に取り組むことになるが、チェコと共にチームのケミストリーを築けることがとても楽しみだ。来年、彼がどんな活躍を見せてくれるのか待ちきれない」
ペレスを説得するのは難しかった?
「お互いにワクワクしていた。ロンドンで秘密の会合を持ったんだ。カメラもメディアも誰もいなかった。そこで初めて本当の意味で向き合うことができた。私にとってその経験がすべてを決定づけた。そしてチェコの視点から言えば、彼はこれまでにない形でチームのサポートを感じたと思う。彼の目に再び光が戻ったんだ。その会合を終えたとき、我々二人とも『これは正しいチャンスだ』と確信した。簡単だったとは言わないが、まさに“一目惚れ”だった」
メキシコGPではどんな姿を見せたい?
「今年、行くのが待ちきれない。我々はまだ走らないが、グリッドに立つことができる。世界中でチェコのファンが私に声をかけてくれるんだ。『チェコが大好きです、私たちはメキシコから来ました』『一緒に写真を撮ってもいいですか?』とね。これは彼のファン層がどれほどグローバルで、どれほど熱心なのかを示している。我々は本当に感謝している」

ペレスを人としてどう見ている?
「素晴らしい人物だ。彼の仕事に対する姿勢、復帰への意欲。彼がクラブハウスのシミュレーターでドジャースの選手たちのラップタイム記録をすべて更新しているのを見たよ。もちろんそうなるべきだがね。彼は本当にいいやつだ。今は再びジムに通い、体を鍛え、準備を整える時期だ。来週はシャーロット、その後はシルバーストンでF1チームと共に作業を進める予定だ。やるべきことは山ほどある。彼の情熱と仕事への姿勢を見ていて、これらすべての要素がチェコと組み合わさるのが楽しみで仕方ない」
メキシコのファンの後押しに期待することは?
「メキシコのファンの情熱は想像以上だった。チェコへのサポートは本当に素晴らしい。インディカーのレースでパト・オワードに会ったとき、『君の国のファンは本当に情熱的だ』と伝えたよ。どこに行ってもその情熱を感じる。ファングループには本当に感謝している。チームとしては最高の結果を届けたい」
ロサンゼルスでF1グランプリが開催される可能性は?
「オリンピックがすぐに来る。すぐにレースが行われることはないだろう。すでにアメリカには3つのレースがある。24戦という非常にタイトなカレンダーだ。しかし未来は分からない。もっと大きくなる可能性はある。L.A.は素晴らしい街であり、大きな舞台だ。特にメキシコやラテン系コミュニティのファンが多いので、ここは素晴らしい場所だと思う」
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