キャデラックF1 ボッタス&ペレス起用「経験とリーダーシップでチームを築く」

キャデラックのチーム代表のグレアム・ロードンは「経験豊富なレーサーを迎えることは、我々の強い決意を示すものだ」と語った。
彼らは勝つために必要なものをすべて知っているし、チームを一緒に築き上げる意味を理解している」とコメント。さらに「彼らのリーダーシップ、フィードバック、本能、そしてスピードは、我々がチームを形にしていく上で極めて重要だ」と評価した。
チームCEOであるダン・トーリスは「ボッタスとペレスは単なる accomplished racers(実績あるレーサー)ではなく、ビルダーであり、協力者であり、プロフェッショナルだ。この瞬間は単なるラインナップ発表ではなく、アメリカ・モータースポーツにおける新章の始まりだ」と強調した。
また、ゼネラルモーターズのマーク・ロイス社長は「新たに迎えた2人のドライバーは、キャデラック・レーシングファミリーにとって理想的な存在だ。彼らは豊富な経験と勝利への揺るぎない情熱を持ち込み、我々は共にアメリカ・モータースポーツの新しい遺産を築いていく」と述べ、両者の起用に大きな期待を寄せた。

バルテリ・ボッタスの経歴とコメント
フィンランド出身のボッタス(35歳)は、メルセデス在籍時に通算10勝を挙げ、2017年から2021年にかけてチームのコンストラクターズ選手権5連覇に大きく貢献した。その後はアルファロメオ/キック・ザウバーで3シーズンを戦い、2025年はメルセデスのリザーブドライバーを務めていた。「キャデラックF1チームと話し始めた時から、特別なものを感じた。これは単なるレースプロジェクトではなく、長期的なビジョンだ。ゼロから築き上げ、F1にふさわしいチームにしていく機会はそう多くない。だからこそ、この挑戦は自分にとって非常に特別なんだ」
「世界最高峰のチームと仕事をしてきた経験から、すでにこのプロジェクトに同じプロフェッショナリズムとハングリー精神を感じている。キャデラックはアメリカ・モータースポーツの象徴であり、その物語がF1という世界舞台に広がることは感慨深い。アメリカのスピリットを世界のサーキットで示すことを楽しみにしている」

セルジオ・ペレスの経歴とコメント
メキシコ出身のペレス(35歳)は、これまでザウバー、マクラーレン、フォースインディア/レーシングポイント、そしてレッドブルで活躍。2022年と2023年にはレッドブルのコンストラクターズタイトル獲得に貢献し、通算6勝を記録した。2024年シーズン終了後にレッドブルを離脱し、一時的にF1を離れていたが、キャデラックで復帰する。「キャデラックF1チームに加入することは、僕のキャリアにとって非常にエキサイティングな新章だ。最初の会話から、このプロジェクトの情熱と決意を感じ取ることができた。チームを一緒に築き、やがて最前線で戦うための一員になれることを誇りに思う」
「キャデラックはアメリカ・モータースポーツの伝説的な存在であり、この素晴らしいブランドをF1に導くことは大きな責任だが、必ず果たせると確信している。アメリカ大陸全体からの声援を背に、皆を誇りに思わせたい」
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