キャデラックF1幹部が英GPでドライバー交渉へ ボッタスが最有力候補に浮上
2026年のF1参戦に向けて準備を加速させるキャデラックF1の幹部陣が、来週のF1イギリスGP(シルバーストン)で重要な会合を実施する見通しだ。モータースポーツ・コムの報道によれば、同チームはこの場で複数の候補ドライバー陣営と直接交渉を行うという。

チーム代表グレーム・ロウドンとプロジェクト推進の中心人物であるTWGグループCEOダン・タウリスが現地入りし、最初の1名の契約を「数週間以内」に締結することを目指している。2人目の選定は9月にずれ込む可能性がある。

ボッタスが最有力候補に浮上 ペレスは優先度後退
当初はセルジオ・ペレスが有力視されていたが、直近の交渉の場に姿を見せていないことで、現在の最優先候補からは外れているという。その代わりに急浮上しているのが、元メルセデスF1ドライバーで現リザーブのバルテリ・ボッタスだ。

F1通算10勝を誇る35歳のフィンランド人は、2024年限りでザウバーを離れて以降、レース復帰の意思を公言しており、自身のSNSではキャデラック車に触れながら「いいシートだね。2席あるみたいだけど、どちらも空いてるね」と冗談交じりに語る動画を投稿し、憶測を煽っている。

ドライバーマネージャーのディディエ・コトンとも行動を共にしており、交渉の準備は万端と見られている。

キャデラック F1

経験者コンビか、若手との組み合わせか

キャデラックF1がボッタスとペレスという経験豊富なベテラン2名を起用する可能性も依然残されているが、近年の新規参戦チームでは、経験者と若手のコンビを起用する流れが一般的となっている。

その場合、より有望視されているのがボッタスであり、ペレスは「ベテラン枠」内での優先度も下がっている模様だ。

キャデラックF1チーム

若手筆頭候補はドラゴビッチ
その「若手枠」として最有力とされているのが、2022年F2王者でアストンマーティンのリザーブドライバーを務めるフェリペ・ドラゴビッチだ。

チーム内の政治的事情や優先順位によりチャンスを得られていない現状が続くなか、キャデラック移籍は彼にとって念願のF1レースデビューを果たす絶好の機会となる。

すでにベテランと若手のバランスを重視したラインアップを目指す動きもあり、ボッタスとドラゴビッチのコンビは、チーム内外の関係者からも現実的かつ理想的な選択肢として注目を集めている。

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カテゴリー: F1 / キャデラックF1チーム / F1イギリスGP / バルテリ・ボッタス