キミ・アントネッリ「メルセデスF1はエンジンだけじゃない シャシーも強力」

2026年シーズンのF1はここまでメルセデスが5連勝を達成。パドックではその成功要因として強力なパワーユニットがしばしば話題に上るが、現在ドライバーズランキング首位に立つアントネッリは、それだけが理由ではないと強調した。
「W17の強さはエンジンだけではない」
モナコ市街地コースは、長いストレートが少なく低速コーナーが連続するレイアウトのため、パワーユニット性能の影響が比較的小さいサーキットと考えられている。
そのため、これまでエンジン面で不利とされてきたチームにとっては、今季初勝利を狙う絶好の舞台になるとの見方もある。
しかしアントネッリは、メルセデスがモナコでも依然として有力候補であると考えている。
「僕たちのチームは本当に素晴らしい仕事をしている」
「残念ながら多くの人は僕たちのエンジンのポテンシャルばかりを語る。でも、僕たちのシャシーも本当に優秀なんだ」
「コーナーでもとても速いし、タイヤの消耗も少ない。シャシーの観点から見ても、僕たちは非常に良い状態にある」
カナダGPまでの5戦でメルセデスが見せてきた安定した速さは、パワーユニットだけでなく、コーナリング性能やタイヤマネジメント性能の高さにも支えられているというのがアントネッリの見解だ。
フェラーリF1の追撃には警戒
今週末のモナコGPでは、各パワーユニットメーカーに適用される可能性があるADUO(性能調整措置)の内容も注目されている。
アントネッリは、その恩恵を受ける可能性が高いメーカーのひとつとしてフェラーリを挙げ、今後の勢力図が変化する可能性を認めた。
「どのチームがADUOを受けるのか分かることになる。そのひとつがフェラーリのようだ」
「もし対象チームがこの機会をうまく活用できれば、確実に差は縮まるだろう。それにフェラーリはシャシー面でも良い状態にある」
アントネッリは、フェラーリのSF-26について、プレシーズンテストの段階からシャシー性能の高さは示されていたと評価している。

鍵を握るのはパワーユニットの進化
一方で、現時点では決勝でのタイヤデグラデーションがフェラーリの課題だと指摘した。
「現時点ではフェラーリはレースになると少し苦戦しているように見える。特にデグラデーションが出る状況ではそうだ」
「ただ、もし開発版のエンジンを投入できれば、確実に近づいてくるだろう」
「とはいえ簡単ではない。エンジンからパワーを引き出すのは決して容易なことではないからだ」
「それでも、もし正しい解決策を見つけることができれば、彼らはかなり接近してくると思う。そして僕たちにとって脅威になる可能性がある」
モナコでも揺るがない自信
アントネッリの発言からは、ライバル勢への敬意と警戒を示しながらも、現在のメルセデスの総合力に対する強い自信がうかがえる。
モナコGPはエンジン性能の影響が小さい特殊なサーキットだが、アントネッリはW17の真の強みはパワーユニットだけではなく、優れたシャシー性能とタイヤの使い方にあると考えている。
「今のところ、僕はチームが行っている仕事に非常に自信を持っている。それがドライバーとして大きな力になっている」
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