F1チーム代表 キャデラックの2026年にむけた「先行者利益」は懸念せず
F1チームの代表であるジェームス・ボウルズ(ウィリアムズ)、マイク・クラック(アストンマーティン)、ローラン・メキース(RB)は、2026年シーズン前にキャデラックが優位に立つ可能性を懸念していない。

F1は、ゼネラルモーターズとアンドレッティF1プロジェクトを引き継いだパートナー企業TWGグローバルからの入札を受け入れ、2026年のグリッドにキャデラックを参戦させることを承認した。

元筆頭株主のマイケル・アンドレッティの指揮の下、名称を変更したキャデラックF1プロジェクトはすでにシルバーストーンに拠点を設け、スタッフの採用活動を行い、2026年のプロトタイプマシンの開発に着手していた。

それを踏まえ、また、現時点ではキャデラックがレギュレーションに縛られない立場にあることを踏まえ、カタールグランプリのチーム代表者による記者会見で、ボウルズ、クラック、メキーズの3人に、2026年のルール変更を前にキャデラックがポテンシャルで先行するのではないかという懸念があるかどうかが問われた。

「そうすべきではないし、そうはしないと私は思う。なぜなら、2026年のルールはまだ完成しておらず、批准が必要だからだ」とウィリアムズF1チーム代表のボウルズは答えた。

「前回のF1委員会では、まだ解決されていない空力要素がいくつか残っている。そして、厄介なのはウェット路面だ」

「それに、2026年に参入する予定であれば、2025年のFIA ATRおよびコスト上限規定の対象となるはずだ」

「つまり、ヘッドスタート(先行者利益)があるということか? 例えば、今年であれば、完全に上限規定の対象外となるポテンシャルがあるということだ。しかし、FIAの規定によってかなりうまくコントロールされていると思う

「来年の規制はFIAが担当する」

キャデラック F1ゼネラルモーターズは2026年にF1グリッドに参戦する

キャデラックは2026年のF1キャンペーンに向けて「重大な課題」を抱えている。

アストンマーティンとRBチームのボスであるクラックとメキーズは、キャデラックが2026年シーズンを前にして本当に先行しているわけではないというボウルズの意見に同意した。

さらに、クラックは、既存10チームに対して、レース出場可能な完全な機能を備えたF1チームを構築する時間がわずかしかないため、キャデラックはほぼ不利な立場にあるとほのめかした。

「まったく異なるレギュレーションのもとで、2026年用のチームを今から立ち上げようとするのは、途方もない作業だと思う」とクラックは語った。

「N-12以前については、いわば統治も存在しない。それ以前に何をするにしても、それはその人次第であり、FIA次第でもあり、誰もそれを規制する手段を持っていない」

「しかし、1月1日からは、すべてを整え、マシンを完成させるのに12か月しかない。それは大きな課題だと思う」

「たとえわずかな先行期間があったとしても、すぐに均衡が取れるだろう。」

メキースもクラックの考えに同意し、「非常にわかりやすい説明だった。2024年を先行期間として考えられる限り、1月1日までにすべてが規則によってうまく管理されるだろう。しかし、その後も課題は依然として大きい。」と述べた。

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カテゴリー: F1 / キャデラックF1チーム