2025年F1 イギリスGP 予選:トップ10 ドライバーコメント

イギリスGP予選では、マックス・フェルスタッペンが見事な最終アタックでポールポジションを獲得。マクラーレン勢やメルセデスのジョージ・ラッセル、フェラーリの2人が僅差で続き、トップ6がコンマ2秒以内にひしめく大接戦となった。
中団勢では、ハースのオリバー・ベアマンが今季最上位のタイムをマークしQ3進出を果たすも、FP3の違反による10グリッド降格が痛手に。アストンマーティンのフェルナンド・アロンソやアルピーヌのピエール・ガスリーも、混戦の中でしっかり上位を確保した。
1番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「今日はポールを獲得できてとても嬉しい。昨日はかなり難しい一日だったから、これは予想外だったけど、今日のパフォーマンスには満足している。今週は厳しい展開で、アンダーステアとオーバーステアの両方を修正するためにいろいろ試してきた。予選では風に苦しんだし、天気も変わりやすかったが、終盤にはバランスが安定してきて感触が良くなった。我々は他チームよりも明らかにダウンフォースが低かったので、ストレートでは速さがあった。Q3と最終ランではすべてをまとめることができた。最初のコーナーではグリップとバランスが改善されているのを感じ、ターン6と7でもその感覚が続いた。すでにコンマ3秒上回っていたので、最後のセクターでは絶対にミスしたくなかった。アップグレードのポテンシャルを引き出せたことも素晴らしく、チームにとって大きな後押しになる。明日は難しいレースになると思う。ここでは常にタイヤの摩耗が厳しいので、タイヤマネジメントが重要だ。我々が競争力を発揮して、良いレースができることを願っている」
2番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
「明日はフロントロウからのスタートになる。Q3の最初のラップは素晴らしかったし、2回目のランではどうすればもっと速く走れるかを考えたけど、うまくまとめることはできなかった。今週末はずっと接戦だから、明日もきっと僅差になるだろう。でも勝負するだけの速さはある。今週末はパフォーマンスを少しでも引き出すために色々試してきたし、チームは僕たちを今のポジションまで持ってきてくれた。本当にエキサイティングなレースになると思う」
3番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
「素晴らしい予選セッションだった。シルバーストンはとても速くて、走っていて本当に楽しいし、3番手には満足している。今日の僕たちにはほんのわずか速さが足りなかったが、それでも良い一日だった。ここでは本当に小さな差が結果を分ける。昨日も百分の何秒の差で大きく順位が変わっていたし、それが続いている。明日は面白くなると思う。僕たちとマックスだけじゃなく、フェラーリやジョージも絡んでくるだろう。とても楽しみなイギリスGPになるよ」
4番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「今日は4番手でとても満足している。今週末はトップと比べてペースが劣っていたから、今日の結果を最初から提示されたら喜んで受け入れていたと思う。Q3で新品のソフトタイヤは1セットしかなかったから、そのラップにすべてを賭けた。うまくまとめられたと思うけど、ポールからはわずかに0.1秒、フロントロウともほんの数百分の差だったので少し悔しい。とはいえ、日曜の表彰台争いに向けて良いポジションだ。明日の天気予報は不安定で、状況次第ではチャンスがある。金曜よりも気温が低くなりそうなので、ロングランのペースも良くなるかもしれない。とにかく全力でホームの観客にいいレースを届けたい」
5番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
「とても競争の激しい予選だった。Q2は強かったが、Q3の最終ラップで狙っていた改善ができなかったので、最終的には5番手スタートになった。週末を通じてチームが素晴らしい仕事をしてくれたことを誇りに思う。プラクティスではポジティブな兆しがたくさんあった。明日は簡単なレースにはならないが、シルバーストンには特別なものがある。この素晴らしい観客の前で全力を尽くすのが楽しみだ」

6番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「今日の予選には満足していない。Q3の最終ラップで最終コーナーにミスがあり、1~2テンポ遅れた。そのせいで少なくともコンマ1秒か2秒は失ったと思うし、それがあればフロントロウにも届いていたかもしれない。だから悔しい。これからはすべてをまとめることに集中する。今季は予選よりレースのほうが強いので、明日はチャンスがあるかもしれない。ただ、3列目からのスタートだと序盤で前に出ないと、タイヤの摩耗が後に響く。明日はそのバランスをしっかり見極めて、チームのためにいい結果を持ち帰りたい」
7番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
「ここまでの週末は簡単ではなかったけど、予選ではまずまずのパフォーマンスが出せた。ラップ自体は特別なものではなく、セクター2では苦戦したけど、それ以外は悪くなかった。高速コーナーでは安定性が足りず、こういう高速サーキットではそれが信頼感に響くし、タイムも失う要因になる。最終アタックではリアのグリップが足りず、自信を持って攻め切れなかった。それが結果にも出ていると思う。明日はオーストリアでの3グリッド降格があるから理想的な状況ではないけど、天気次第でチャンスはあると思う。金曜よりも涼しくなりそうだから、クルマにとっても有利に働くかもしれない。何が起きるか分からないから、状況を見て対応していきたい」
8番手:オリバー・ベアマン(ハース)
「今日は良い予選だったし、クルマの感触もとても良かった。期待していた通りのパフォーマンスが出せたし、それを土曜にしっかり示せたのは嬉しい。チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれたので、それだけにFP3のミスとペナルティが痛い。クルマは間違いなくQ3に入る実力があったし、いい予選ができたということはレースペースも良いということ。そこはポジティブに捉えている」
9番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
「今日の結果には満足しているし、再びQ3に進めたのは嬉しい。FP3は赤旗であまり走れなかったので、予選に入る時点ではセットアップに自信がなかった。でも今週末投入したアップグレードも含めて、良い方向には進んでいると思う。最終的にうまく予選をまとめられたし、明日は7番手スタートになる見込みなのでポイント獲得に向けて良い位置にいる。天気も注視しないといけないが、雨が降れば展開が読めなくなるから歓迎したい。周囲には速いクルマも多いけど、長いレースになるし、良い結果を狙っていくよ」
10番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「今日はとても満足している。チームにとっても僕にとっても週末はここまで厳しかったし、昨日も今朝のFP3もペースがまったくなかった。でもチーム全体で協力して変更を加え、パッケージの最大限を引き出そうとした結果が出た。正直ここまで苦戦していたサーキットでQ3進出できたのは本当に嬉しい。風が強くて常にクルマに満足できる状況ではなかったが、Q1はギリギリ通過して、Q2では本当に良いラップが出せた。明日は8番手スタートになるし、ポイントを狙える位置だ。簡単ではないだろうが、全力で戦う。雨の可能性もあるから、チャンスを逃さず行きたい」
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