F1イギリスGP FP2:ランド・ノリスが初日最速 角田裕毅は15番手に沈む

ノリスは1分25秒816を記録し、2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に0.222秒、3番手のルイス・ハミルトン(フェラーリ)に0.301秒の差をつけてトップに立った。
FP1で最速だったハミルトンはFP2でも序盤から好調を維持し、ピレリのミディアムタイヤで1分27秒280をマーク。一方、ノリスとリアム・ローソン(レーシングブルズ)は交通渋滞に悩まされる場面も見られた。
突風が吹きつける中、各チームは空力バランスの最適化に苦戦。オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は無線で「風が強すぎる」と訴え、序盤10分で暫定トップに立ったが、すぐにハミルトンとアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)にかわされた。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、高速コーナーでのフロントタイヤの応答性に不満を表し、「ハイスピードでフロントタイヤが全然反応しない」と無線で叫んだ。カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)はラフィールドで単独スピンを喫したものの、ダメージはなかった。
FP2中盤には、メルセデス勢がソフトタイヤに切り替えてタイムを伸ばし、キミ・アントネッリが1分26秒383でトップに浮上。しかしその後、ルクレールとノリスがタイムアタックを実施し、ノリスが唯一1分25秒台に突入。ルクレールは「フロント左に問題がある、まだまだタイムを削れる」と訴えていた。
その後、各車はロングランに移行し、ノリスのトップタイムは最後まで破られなかった。
フェラーリのハミルトンとルクレールがトップ3を占め、4番手はピアストリ、5番手にフェルスタッペン、6番手にアントネッリが続いた。7番手はアストンマーティンのランス・ストロール、8番手はメルセデスのジョージ・ラッセル、レーシングブルズのハジャーとローソンがトップ10を締めた。
11番手はウィリアムズのアレックス・アルボン、以下フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ガブリエル・ボルトレト(キック・ザウバー)、エステバン・オコン(ハース)、角田裕毅(レッドブル)、カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)と続いた。
角田裕毅は1分26秒980を記録し、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに対して0.666秒差の15番手に終わった。なお、角田裕毅はFP1を欠場しており、代わってレッドブルから17歳のアービッド・リンドブラッドが出走。リンドブラッドは1分27秒390で14番手につけ、フェルスタッペンとの差は0.498秒だった。つまり、タイム差の面ではFP1のリンドブラッドの方が僅かに小さい結果となった。
17番手はニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、オリー・ベアマン(ハース)、フランコ・コラピント(アルピーヌ)が後方に沈んだ。サインツJr.はスピン後のリカバリーについて審議対象となっている。

2025年F1 イギリスGP フリー走行2回目 順位・ラップタイム
1.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分25秒8162.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分26秒038
3.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) - 1分26秒117
4.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分26秒286
5.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分26秒314
6.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分26秒383
7.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分26秒430
8.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分26秒523
9.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分26秒524
10.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分26秒640
11.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分26秒840
12.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分26秒876
13.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) - 1分26秒904
14.エステバン・オコン(ハース) - 1分26秒941
15.角田裕毅(レッドブル) - 1分26秒980
16.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) - 1分27秒159
17.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) - 1分27秒165
18.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) - 1分27秒174
19.オリバー・ベアマン(ハース) - 1分27秒226
20.フランコ・コラピント(アルピーヌ) - 1分27秒289
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