2024年 F1イギリスGP 決勝:11位以下 ドライバーコメント
2024年のF1世界選手権 第12戦 イギリスGPの決勝で11位以下だったドライバーのコメント。

ウェットからドライに路面が変わるなかで時折雨に見舞われるというトリッキーなコンディションで行われたイギリスグランプリ。1回目の降雨で真っ先にインターに交換したシャルル・ルクレール(フェラーリ)を含めたドライバーのギャンブルは失敗した。

ポールポジションからスタートしたジョージ・ラッセル(メルセデス)はウォーターシステムの問題でリタイア、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)はギアボックスの問題でスタートを切ることができなかった。

11位:ローガン・サージェント(ウィリアムズ)
「全体的に良い一日だった。ハイフュージョンで苦労したFP2から、マシンをかなり良い状態に仕上げることができた。特にスリックタイヤでのペースは良かった。乾きつつある路面でインタータイヤの磨耗が激しすぎて苦戦した。難しいコンディションの中で、比較的うまく対応し、まとまりのある走りができた。アレックスが先にスローピットストップしたためにタイムロスしてしまったのは非常に残念だった。もちろん、振り返ってみると、1~2周早くできた決断がいくつかあったかもしれない。それが最終的にポイント獲得の差になったかもしれない。全体的に、今週末の自分の走りには満足している」

12位:ケビン・マグヌッセン(ハース)
「ピットインが1周早すぎたと思う。アルボンのすぐ後ろにつけていたけど、彼がもう1周走り続けて大きく差を広げられてしまった。ソフトタイヤのペースはそれほど良くなかった。すぐにグレイニングを起こしてしまい、良いスティントを走ることができなかった。今日はニコが8ポイントを獲得したのは素晴らしいことだ。チームにとって本当に良い2週間だったし、とても重要なことだ。僕も少しでも貢献できればよかったけど、最後には力及ばなかった」

13位:ダニエル・リカルド(RB)
「今日はドライとウエットのコンディションが混在する、おもしろいレースだった。何度かチャンスもあったけど、残念ながら十分な力がなかった。必要以上に苦戦をしたので、原因を見つけたいと思う。ここ3戦は中団の中で比べるとアップグレード面で少し後れを取っているようなので、今後のレースのために改善しなくてはならない。休みを取ってリセットし、全く違う特色のサーキットとなる次戦のブダペストに備えたいと思う」

14位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
「今日は良いスタートを切ることができたけど、残念ながらレースは僕の期待通りに展開しなかった。15周目から雨が強くなり、さらに強くなるだろうと思ったので、インターミディエイトタイヤに交換するためにピットインした。アグレッシブな選択だったかもしれないが、マシンに乗った感触や天気予報を考慮すると、その時はそれだけの価値があると思えた。残念ながら、そのタイヤが耐えられるほどの雨になったのは数周後だった。その頃にはタイヤが摩耗してしまっていたので、再びピットインしなければならなかった。うまくいかなかったので、レースを見直して、今後のチャンスを最大限に生かせるようにしなければならない」

15位:バルテリ・ボッタス(ザウバー)
「コンディションは非常にトリッキーで、特にウェットなコース上でスリックタイヤを履いているときは大変だった。それでも、大きな判断はすべて正しかったと思う。僕たちたちは常にタイヤ交換を一番最初に済ませ、コンディションをうまく読み取っていた。不必要なピットストップはせず、状況の変化を最大限に生かすことができた。ピットストップも非常にうまくいった。残念ながら、どちらのコンディションでも十分なペースを保つことができなかったけど、それでもスタート時よりも良い位置でフィニッシュすることができた。また、今日はルイス(ハミルトン)が優勝したことも本当に嬉しかった。特に彼のホームグランプリでの優勝はね。彼にとってこのレースがどれほど重要な意味を持つか、そして彼がどれほどこのレースを待ち望んでいたかを知っている。これから数週間、僕たちは改善に専念する。間もなくアップグレードパーツが到着する予定で、それがうまくいけば、他のチームと同様に、さらなる飛躍につながるだろう」

2024年F1 イギリスGP

16位:エステバン・オコン(アルピーヌ)
「今日の結果は、チームにとって厳しい週末を締めくくるものとなった。週末を通して誤った判断を下し、戦うチャンスを自ら手放してしまった。天候が変化しやすいことは分かっていたけど、タイヤの選択で戦略を最適化できず、結果として後退してしまった。 全体的には、忘れてしまいたい週末だった。すぐに立ち直って、思い出深いレースとトラックであるブダペストで挽回しようと思う」

17位:セルジオ・ペレス(レッドブル)
「なにもかもがうまくいかず、賭けに出る選択もしたけど、今日は力が及ばず残念だ。もっと早い段階で雨が降ると予想し、序盤にインターミディエイトタイヤでリスクを取ったけど、タイミングが早すぎたために順位を落とし、さらにタイヤも使いきってしまった。レースを通してポジションを落とし、レースをコントロールするのが本当に大変だった。とても残念な結果となったけど、前に進まなければらない。次戦まで少し時間があるので、チームとして再度整理をし、いくつかの作業に取り組むことができるよい機会になると思う。今はリズムを取り戻すために、クリーンで進歩が見えるレースウイークが必要だ。ハンガリーGPとベルギーGPでは調子を取り戻すことができることを願っている」

18位:周冠宇(ザウバー)
「今日は僕たちの日ではなかった。雨の前に少しでもタイムを稼ごうと思ってソフトタイヤでスタートしたけど、いいペースで走れたものの、残念ながら雨は遅すぎたし、その時にはタイヤはすでに限界を迎えていた。ミディアムタイヤに履き替えたけど、雨が降ってきた時にはインターミディエイトに交換した。でも、最初の段階でレースがすでに台無しになったように感じた。全体的には、バルセロナでのレースと似たようなペースを保っているけど、ポイント獲得争いに戻れるようにするには、まだまだやるべきことがたくさんある。長い道のりになるかもしれないが、早急に問題を解決したい。ヨーロッパでの3連戦を終え、次にブダペストに向かうまでの時間を使って、これまで好成績を残してきたこのトラックで、マシンの改良と改善を続けていくつもりだ」

DNF:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「本当にがっかりしている。リタイアする10周ほど前、ステアリングホイールに温度アラームが表示された。ウォーターシステムの問題と戦っていたけど、残念ながらそれが勝ってしまった。でも、ルイスとチームにはおめでとうと言いたい。彼は素晴らしいレースをしたし、完全にふさわしい勝利だ。僕たちは二人ともチームのためにマシンの開発に全力で取り組んできたけど、それが報われたようで嬉しい。今日はマシンの調子がすごくよかった。天候のせいで長いレースになることは分かっていた。雨が降り出したときは少し苦労した。でも、またペースを取り戻すことができたし、最後まで面白い戦いになっていただろう。それでも、チームとしては素晴らしい週末だった。自分たちの成果を誇りに思うし、夏休み前の最後の2レースを楽しみにしている」

DNS:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「ガレージを出た瞬間にマシンに何か異常があることに気づき、ギアボックスに問題があるのではないかと疑いました。レース開始時に問題が発生する可能性があることはわかっていたけど、結局、フォーメーションラップの直後にマシンをピットに戻さなければならなくなり、リタイアすることになった。パワーユニット交換によるグリッドペナルティのため、ガレージの僕サイドでは妥協した週末になることは必至だた。せめてポジションを挽回するためにレースに参加できなかったのは残念だ。天候が非常に不安定だったのでチャンスがあったかもしれないけど、今日はそうはならなかった。今後も学び続け、同じ問題が再び発生しないようにするために何が起こったのかを正確に分析する必要がある。やるべきことがたくさんある。ハンガリーまでの時間を活用して、より強くなって戻ってくる」

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カテゴリー: F1 / F1イギリスGP / F1ドライバー