F1サンパウロGP スプリント予選 展開:ノリス圧巻ポール、アントネッリ2番手

ノリスは昨年のグランプリでもポールを獲得しており、この地では2年連続のポールポジション。
3番手にオスカー・ピアストリ、4番手にジョージ・ラッセルが続き、5番手フェルナンド・アロンソ、6番手マックス・フェルスタッペンという並びとなった。
■ SQ1:角田裕毅が18番手で敗退、サインツは最下位
気温19℃、路面温度36℃のコンディションで始まったSQ1。各車がミディアムタイヤで挑むなか、序盤はマクラーレン勢がペースを掴んだ。ピアストリが1分10秒286でトップに立つと、ノリスがわずか0.025秒差で2番手。アロンソ、ハジャー、ストロールらが上位につけた。
終盤、路面温度の低下で各車がアタックを強めるなか、フェラーリ勢は苦戦。ルクレールが9番手、ハミルトンが7番手と伸び悩んだ。角田裕毅は13番手で最終アタックを終えたが、後続の更新により18番手に後退。FP1でのクラッシュ後、信頼性とバランス面で苦しんだ様子だった。チームメイトのリアム・ローソンも17番手で敗退。カルロス・サインツJr.はターン1でロックアップを喫し、最下位の20番手に沈んだ。
■ SQ1敗退ドライバー
16位 フランコ・コラピント/17位 リアム・ローソン/18位 角田裕毅/19位 エステバン・オコン/20位 カルロス・サインツJr.
■ SQ2:ハミルトンは11番手で脱落、ルクレールがスピン
SQ2ではアストンマーティンのフェルナンド・アロンソが1分09秒330でトップタイムを記録。マクラーレン勢は安定した速さを見せ、ノリスが2番手、ピアストリが3番手に続いた。だがセッション終盤、シャルル・ルクレールがターン10でスピンし、後続数台のアタックが妨げられる事態に。
これによりメルセデスのルイス・ハミルトンは最終ラップに間に合わず11番手で敗退。アレクサンダー・アルボンも12番手でセッションを終えた。
■ SQ2敗退ドライバー
11位 ルイス・ハミルトン/12位 アレクサンダー・アルボン/13位 ピエール・ガスリー/14位 ガブリエル・ボルトレト/15位 オリバー・ベアマン
■ SQ3:ノリスが圧巻の1分09秒243、アントネッリが肉薄
最終セッションでは、メルセデスのルーキー、アントネッリが1分09秒340で暫定トップに立つも、ノリスがそれを上回る1分09秒271をマーク。さらに終盤のラストアタックで1分09秒243までタイムを縮め、自身のスプリント初ポールを確定させた。
ピアストリが3番手、ラッセルが4番手、アロンソが5番手。フェルスタッペンはバランスへの不満を抱えながらも6番手に留まった。レッドブル代表のローラン・メキースは「マックスはマシンバランスに非常に不満を抱えていた。SQ2の段階で苦しかったが、ソフトタイヤで調整を試みた」と語った。
■ スプリント予選結果
1.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分09秒243
2.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) - 1分09秒340
3.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分09秒428
4.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分09秒495
5.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) - 1分09秒496
6.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分09秒580
7.ランス・ストロール(アストンマーティン) - 1分09秒671
8.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分09秒725
9.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分09秒775
10.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) - 1分09秒935
11.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
12.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
13.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
14.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
15.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
16.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
17.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
18.角田裕毅(レッドブル)
19.エステバン・オコン(ハースF1チーム)
20.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
■ ノリス「笑顔で終われる予選だった」
ランド・ノリス(マクラーレン)はセッション後、「思っていたよりも難しかった。ソフトタイヤでのメルセデス勢が速かったけど、僕たちは必要な仕事をきっちりやれた」と振り返った。
「このサーキットでの予選は本当にトリッキーだけど楽しい。いつも笑顔にさせてくれるんだ」と語り、インテルラゴスでの好相性を改めて印象づけた。
カテゴリー: F1 / F1ブラジルGP
