バルテリ・ボッタス 1999年のBARのF1マシン『BAR 01』でデモ走行

このノスタルジックな瞬間は、V10エンジンの轟音と90年代後半の大胆なデザインの車が特徴だったF1の過ぎ去った時代を思い出させた。
轟音を響かせるV10エンジンとともに、時をさかのぼる旅
現在のハイブリッドターボエンジンに慣れ親しんだボッタスは、V10エンジンを搭載したF1の荒々しさを再発見することができた。1999年にF1初参戦を果たしたブリティッシュ・アメリカン・レーシング(BAR)が投入したBAR 01は、ルノー製ユニットをベースにしたスーパーテック製V10エンジンを搭載していた。 2つのパーツ(ラッキーストライクと555)に分かれたカラーリングが当時物議を醸したが、このシングルシーターはユニークなキャラクターで記憶されている。日本のファンからは「キカイダー」と呼ばれていた。

メルセデスの発祥の地であるブラックリーへの敬意
現在、メルセデスチームはブラックリーの拠点からパドックを支配しているが、頂点に立つまでに、この組織はいくつかの変遷を経験している。BAR、ホンダ、ブラウンGP、そして最終的にメルセデスと、英国の工場ではモータースポーツ界のビッグネームが次々と出入りしてきた。また、オーストラリアグランプリとの提携により開催されたこのイベントは、大気中の時代から現在のハイブリッドエンジンに至るまでの技術進化が、モータースポーツにどれほどの変化をもたらしたかをファンに再認識してもらうことも目的としていた。
ボッタスにとって忘れられない体験
過去を愛し、ヴィンテージ文化を好むことで知られるバルテリ・ボッタスは、間違いなくこのイベントを楽しんだ。メルボルンとF1ファンが、パフォーマンスが機械の轟音とドライバーの才能によって表現されていた時代に、数周の間だけタイムスリップした感動的な瞬間だった。
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