バルテリ・ボッタス 「メルセデスF1からベッテルは検討していないと聞いている」
バルテリ・ボッタスは、メルセデスF1から2021年のドライバーとしてセバスチャン・ベッテルと契約することは検討していないことを伝えられていると語った。

先月、4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは今シーズン限りでフェラーリF1を離脱することを発表。フェラーリF1は後任としてマクラーレンからカルロス・サインツを獲得したことを発表し、ベッテルの将来については憶測が広がっている。

古巣レッドブルは、セバスチャン・ベッテルの復帰を除外しているが、メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、チームが契約を結んでいるドライバーが優先としながらも、ベッテルは複数いるドライバー候補の一人であると発言。ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスとの現行契約は今シーズン末で満了することもあり、ベッテルのメルセデスF1移籍の可能性が報じられている。

トト・ヴォルフは「メルセデスのドライバーを優先し、彼らとの交渉にまずは集中している。ルイス、バルテリ、そしてジョージ・ラッセルといったジュニアドライバーたちだ。現在、エステバン・オコンはルノーに所属している」と述べた。

「メルセデスのドライバーなかで解決法を見い出せなかった場合のみ他に目を向ける。セバスチャンは、その場合には非常にいいポジションにいると言える」

2017年のメルセデスF1加入したバルテリ・ボッタスは、1年ごとの契約しか結ぶことができておらず、毎年、残留をかけて戦わなければならなかった。ボッタスは、シート喪失のプレッシャーの元でドライブすることを望んでいないことを示しており、ルノーF1やレッドブルとの交渉が噂されている。

しかし、バルテリ・ボッタスは、それらの噂を否定。メルセデスからセバスチャン・ベッテルを“検討していない”と伝えられていると主張した。

推測について質問されたバルテリ・ボッタスは「いいや、気にするようなことはない」と Sky Sports F1 にコメント。

「僕たちは、状況はどうなっているのか、契約面ではどうなるのかについて自分のチームに対しても正直にやってきた。彼らはセブのことは検討していないというかなりストレートなメッセージを受け取ってるし、僕も『大丈夫、心配はしていない』と伝えている」

バルテリ・ボッタスは、過去3シーズンと同じようにメルセデスF1との将来について不確実性に直面している。メルセデスF1は以前のボッタスとの契約更新について少なくとも7月まで発表を待っていた。昨年は8月29日まで発表されなかった。

バルテリ・ボッタスは、今年の初めに自分の最高のパフォーマンスを妨げる推測で“気を散らされる”ことを避けるために、シーズンの早い段階で契約を成立させたいと強調していた。

バルテリ・ボッタスは、まだ今シーズンが開幕してさえいないのに、2021年に自分がセバスチャン・ベッテルにシートを奪われるという噂を聞いたときは“笑った”と語った。

「僕にとっては毎年同じことだ」とバルテリ・ボッタスは説明する。

「僕にとっては他のシーズンと何も変わらない。常に話し合いがあり、状況は同じだった」

「1回のレースもしていないのに僕のシートを大勢が争っているなんてかなりおかしなことだと思う。何度か笑ってしまったよ」

「今シーズンに向けて明確な目標を定めているので、その点に関してのプレシャーはない。それだけだ」

「シーズンが始まれば何が起こるかはわからないけど、自然に状況が定まっていくだろう。そのことに関して何のストレスも感じていない」

6回のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、メルセデスF1との新しい契約にサインすることが広く期待されている。メルセデスF1は、シーズンが再開次第、迅速に交渉が解決することを望んでいるとしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / バルテリ・ボッタス / セバスチャン・ベッテル / メルセデスF1