BMW マリオ・タイセン
マリオ・タイセンが、来年BMWのモータースポーツ・ディレクターのポジションを退くことが明らかになった。後任にはトヨタF1チームでチームマネージャーを務めていたイエンツ・マークアートが就任する。

1999年からBMWでモータースポーツ・ディレクターを務めてきたマリオ・タイセンは、来年が2012年にDTMに参戦する前に後継者に引き継ぐには適切な時期だと述べた。

「我々は、今回の移行を非常に慎重に計画し、準備してきた」とマリオ・タイセンは語る。

「BMWモータースポーツの再編成とDTMプロジェクトの決定により、トラック上での成功した将来への道筋を計画してきた」

「BMWモータースポーツのリーダーシップを新しい手に任せるには今が最高の時間だ。このエキサイティングな仕事のためにイエンツ・マークアートが適任なのは間違いない」

イエンツ・マークアート は、来年の1月1日にBMWに加わってマリオ・タイセンとともに6カ月間働き、マリオ・タイセンは6月30日付でディレクターの座を正式に退く。

イエンツ・マークアートは、イルモアでF1とカートのエンジン開発を行い、2000年にエンジン開発を通してトヨタF1チームに加入。2008年からチームマネージャーを務めた。

「BMWモータースポーツを率いることは夢のような仕事であり、非常に大きな信頼を示している」とイエンツ・マークアートはコメント。

「BMW M3による耐久イベント、広い層を基盤としたカスタマースポーツプログラム、才能あるジュニアレーシングのプロモーション、そしてとりわけDMTプロジェクトなど、全てが魅力的な挑戦だ」

「マリオ・タイセンがあらゆる点で支えてくれることはわかっているし、仕事を始めるのが待ち切れない」

トヨタ・モータースポーツの木下美明は「当然、イエンツを失うことは悲しいことですが、我々は彼がこのチャンスを掴まなければならないと感じた理由を理解していますし、今後の彼の幸運を祈っています」とコメント。

「イエンツは、我々のF1プロジェクトへの重要な貢献だけでなく、ハイパフォーマンス・エンジニアリング・サービスの主要な提供者としてTMGで重要な役割を担ってきましたし、彼の努力には非常に感謝しています」

「我々はかねてからイエンツの決断に気付いていました。我々は、TMGがサービスプロバイダーとして構造を強化し、非常にポジティブな初年度を基盤に置けるように対策を講じています」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / BMW