元FIA F3ドライバーのズデニェク・ホヴァネツが21歳で死去

ベネズエラ生まれで、チェコとポルトガルで育ったホヴァネツは、2021年と2022年にシャルーズ・レーシング・システムからFIA F3選手権に参戦したことで知られる若手ドライバーだった。
カートからFIA F3まで駆け上がったキャリア
ズデニェク・ホヴァネツ・ロペスは2004年10月9日、ベネズエラ・プエルト・ラ・クルスで誕生。幼少期に父親の母国チェコのプラハへ移住し、2018年にはポルトガルへ移り住んだ。
同年にポルトガル国内選手権ジュニアクラスで9位となりカート競技を本格的に開始。2019年にはX30カテゴリーで6位に入り、スペイン・カート選手権にも参戦した。
2020年にシングルシーターへ転向し、F4 UAE選手権ではXcel Motorsportから参戦。3位表彰台を2度獲得してランキング7位となった。その後はイタリアF4選手権にBhaitechから参戦し、フルシーズンではなかったもののランキング17位を記録。イモラでの5位が最高成績だった。
2021年はF3アジア選手権でリージョナルF3デビューを果たし、その後はダブルRレーシングからユーロフォーミュラ・オープンに参戦。18レースで33ポイントを獲得し、ランキング15位となった。
シーズン終盤にはチェコのシャルーズからFIA F3選手権へ昇格。レシャド・デ・ジェラスの後任として8レースに出場し、全戦で完走を果たした。最高位は20位でランキング34位だった。
Boss GPや耐久レースにも挑戦
2022年はMMインターナショナル・モータースポーツからBoss GP選手権に参戦し、フォーミュラクラスで6戦中5勝を挙げる活躍を見せた。
しかしシーズン途中でBoss GPを離れ、再びシャルーズからFIA F3へ復帰。当時のチームは苦戦が続き、ホヴァネツは4戦に出場して2度リタイア。最高位はシルバーストン・フィーチャーレースでの24位、ランキング40位でシーズンを終えた。
現役最後のレースは2023年9月のアルティメット・カップ・シリーズ(エストリル)だった。TS CorseからLMP3クラスに参戦し、元シャルーズのチームメイトであるエアトン・シモンズ、ポルトガル・モザンビーク出身のペドロ・ペリーノとともに11位総合、クラス4位でフィニッシュ。年間ランキングはLMP3クラス15位となった。
一方で、実現しなかった計画もあった。2021年にはポルトガルGT選手権でフェラーリ458チャレンジをドライブする予定だったほか、2023年にはGetSpeedからGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ耐久カップへの参戦が計画されていた。また2025年にはARCAメナーズ・シリーズのデイトナ合同テストにFast Track Racingから参加予定者として名を連ねていた。

「優しさとユーモア」で愛された青年
ホヴァネツはポルトガル・ポルト近郊のコレージオ・ノヴォ・ダ・マイア校の卒業生だった。
周囲からは思いやりがあり、ユーモアのある人物として親しまれ、レース活動の傍らロードカーの整備を楽しみ、クラシックピアノの演奏も学んでいたという。
訃報は現地時間7月21日に発表された。地元メディアによると、通夜は7月22日にポルトガル・マトジニョシュで営まれ、葬儀は23日に執り行われる予定となっている。
21歳というあまりにも早すぎる別れとなったホヴァネツの訃報に対し、モータースポーツ関係者から追悼の声が寄せられている。
カテゴリー: F1 / FIA F3
