F1 アゼルバイジャンGP
F1アゼルバイジャンGPの初日は2回のセッションを通して113回のイエローフラッグ、2度の赤旗中断という大混乱の一日となった。

今年で2回目の開催となるアゼルバイジャンでのグランプリ。首都バクーの歴史ある中心地を抜けて海岸線を進むバクー・シティー・サーキットは、シーズンの中でも屈指の魅力を持った高速市街地サーキットとなっている。

市街地コースのため初日はグリップレベルは低く、2017年F1マシンとタイヤ、ブレーキングの感触を確かめるためにエスケープに逃れるドライバーがクルマが目立った。ウォールに接触するドライバーも数名おり、合計3時間の2回のセッションでのイエローフラッグの合計数は113回にも及んだ。

旧市街のターン8は道幅わずか7.6mという狭さ。フリー走行1回目にはセルジオ・ペレス(フォース・インディア)がクラッシュを喫して赤旗中断。フリー走行2回目にはジョリオン・パーマーが同じ場所でクラッシュして再び赤旗中断となった。世界遺産である城壁地区のためマシンの撤去も慎重に行われて時間を要する。

ターン8に設置されたエスケープロードでは、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)が同時に入り込み、マッサが体制を立て直すまでベッテルが待たされるというシーンも見られた。

フリー走行2回目では、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)がリアから白煙を上げてストップ。フェルナンド・アロンソは無線で「エンジン、エンジン!」と報告してホンダを疑ったが、後にギアボックスの故障であったことが報告されている。

また、セッション終了残り40秒の時点でトップタイムを記録していたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がターンン1で曲がり切れずにウォールにクラッシュ。比較的低速での事故だったが、マシンのリアは大きく破損し、メカニックの仕事を増やすことになった。

初日を終えたF1ドライバーは、一様に土曜日からはイエローフラッグは減ることになると予想している。

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カテゴリー: F1 / F1アゼルバイジャンGP