レッドブルF1育成の岩佐歩夢、2位表彰台「トップに立つチャンスはあった」
レッドブルF1育成の岩佐歩夢は、FIA F2選手権第8戦オーストリアのフィーチャーレースで2位表彰台を獲得した。

快晴となったレッドブル・リンクは、F2フィーチャーレース開始の午前9時55分、気温は17℃、路面温度は25℃のコンディション。雨の心配はなく、タイヤ戦略がカギとなる展開が予想された。

岩佐歩夢は予選の順位通り8列目16番手からのスタート。予選上位陣はスーパーソフトタイヤでのスタートが多く、岩佐を含む中団勢はソフトタイヤを選択しピットインをレース後半に行う作戦をとった。

好スタートを切った岩佐は第1コーナーまでにポジションを上げて14番手に。そしてその後も3台をオーバーテイクして、1周目を11番手で終えた。6周目、上位車2台がコースアウトして岩佐は9番手に浮上。レース序盤に入賞圏内までポジションアップに成功する。9周目からスーパーソフトタイヤでスタートしたドライバーがタイヤ交換を開始し、ステイアウトの岩佐はポジションを上げ、11周目には3番手を走行。タイヤをマネジメントしながら前との差を詰めていく。

28周目、岩佐はタイヤ交換のためにピットイン。岩佐がピットアウトするタイミングとほぼ同時に、コース上にストップするマシンが出てバーチャルセーフティカー(VSC)が発動された。岩佐は9番手でレースに戻ったが、その後セーフティカーが導入されると上位にも2回目のタイヤ交換を行うドライバーが出て、岩佐は6番手にポジションを上げた。

33周目にレースが再開され、フレッシュなスーパーソフトタイヤの岩佐はハイペースで追い上げを開始する。33周目、34周目と続けてオーバーテイクを決めて4番手に上がり、表彰台圏内が目前となった。その後コース上にストップするマシンが出て2周に渡りVSCが発動される。VSCが解除された36周目、岩佐は再びペースを上げて37周目にファステストラップをマーク。38周目、39周目にペースの落ちた上位車をオーバーテイクして2番手に上がると、トップの背後に迫った。ファイナルラップでトップを狙いアタックしたがわずかに届かず、0.4秒差の2番手でチェッカーフラッグを受けた。

2位とファステストラップで19ポイントを加算した岩佐はシリーズポイントを101とし、ランキング3位は変わらないものの、2位に4ポイント差と迫っている。

岩佐歩夢 レッドブル ホンダF116番手スタートの岩佐歩夢が2位表彰台を獲得。最終周トップに迫るもわずかに届かず


「(VSCやSCなど)かなりラッキーな部分はありましたが、2位という結果はよかったと思います」と岩佐歩夢はコメント。

「スプリントレースで得たポジティブなところや自分たちの持っているパフォーマンスを活かしたストラテジーがうまくいきました。タイヤ交換の前、前のクルマのダーティエアで離れましたが、タイムを落とすことなくタイヤを保たすことができたのがよかったです」

「ファイナルラップ、これから映像で確認しますが、トップに立てるチャンスがあったように思います。ターン6がポイントだったと思うので、詳しく見直します」

「7月の4戦の始めとして、いいスタートが切れたと思います。今回のレースで、改めて攻めていかなければいけないということを実感しました。ドライビングもマシンのセッティングもチャレンジしなければ、いい結果は得られないということです。その積み重ねがシリーズランキングなので、攻めの姿勢でこれからも臨みたいと思います」

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カテゴリー: F1 / 岩佐歩夢 / FIA F2