レッドブルF1育成の岩佐歩夢、2戦ノーポイントでF2ランキング3位に後退
レッドブルF1の育成ドライバーである岩佐歩夢は、FIA F2 第4戦アゼルバイジャンのフィーチャーレースを12位でフィニッシュ。ランキング首位から陥落した。

FIA F2選手権第4戦アゼルバイジャンは4月30日(日)、フィーチャーレースを迎えた。予選の順位通り、岩佐歩夢は9列目17番手からのスタート。午前11時25分、天候は晴れ、気温21℃、路面温度31℃のコンディションでフォーメーションラップがスタートした。

岩佐歩夢は多くのドライバーがスーパーソフトタイヤでのスタートを選択したのに対し、ミディアムタイヤでスタートするストラテジーを採用した。序盤、タイヤを痛めたくない岩佐歩夢はポジションを落とすが、6周目からタイヤ交換を行うマシンが続出し、ポジションを上げていく。9周目には、スーパーソフトタイヤでスタートした全車がピットインを終え、ミディアムタイヤでのスタートを選択した2台が1-2となり、岩佐歩夢は2番手に。10周目にコース上に止まったマシンが出たためにバーチャルセーフティカー(VSC)が導入される。その際、岩佐歩夢にVSCの手順違反があり、5秒のタイムペナルティーが科された。

2番手を走行する岩佐歩夢は、タイヤマネージメントを行いながら周回を重ねる。タイヤ交換を終えた後続が徐々に差を詰めてくるが、15秒ほどの差を保ちレースは終盤戦に入った。24周目にトップがピットイン、岩佐歩夢はトップに立つが25周目にピットインしタイヤ交換とペナルティー消化を行った。14番手でレースに戻った岩佐歩夢はペースを上げてポジションアップを目指すが、順位を上げるにはいたらずフィニッシュ。上位車がペナルティーを科されたため順位が繰り上がり12位でフィーチャーレースを終えた。

スプリントレース、フィーチャーレースともに0ポイントで終わった岩佐歩夢は、シリーズランキング3位に後退。次戦からのヨーロッパラウンドでの巻き返しを目指す。

「結局、ポイント獲得もならず、週末を通して残念な結果に終わりました」と岩佐歩夢はコメント。

「プライム(ミディアム)でのスタートはギャンプル的な作戦でもあり、それを採ったのは2台だけでしたが、早い段階でセーフティが出ることもなく、もう1台は入賞し自分もペナルティーの5秒がなければトップ10内はいけたので、悪くはなかったと思います」

「ペナルティーはVSC解除の際の加速のタイミングが少し早かったためで、それは完全に自分のミスでした。常にギリギリのタイミングを狙っていて、今回コーナリング中に解除というあまりよくないタイミングであったためにわずかに早過ぎてしまいました」

「マシンは少し改善され、グリップ感もよくなりましたが、乗りにくい状態は続いていて、プルプッシュではミスが出やすい難しいレースでした。この後、バルセロナでテストがあるので、マシンについては今回の分析をしっかり行って、今後速さを取り戻せるよう努力したいと思います」

岩佐歩夢 ホンダF1

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カテゴリー: F1 / 岩佐歩夢 / FIA F2