2025年F1 オーストリアGP 決勝:11位以下 ドライバーコメント
2025年F1 オーストリアGPの決勝で11位以下だったドライバーのコメント。6月29日(日)にレッドブルリンクで2025年のF1世界選手権 第11戦 オーストリアグランプリの決勝レースが行われた。

ポイント圏外となった11位以下でも、接戦やトラブルが相次いだ。ハースのオリバー・ベアマンは中盤に失速したが健闘の11位。レーシングブルズのアイザック・ハジャーは序盤の接触でフロアを損傷しながらも粘りの12位となり、チームとしては惜しくもダブル入賞を逃した。

アルピーヌのピエール・ガスリーとフランコ・コラピントはともに苦しいレース運びとなり、14位にはアストンマーティンのランス・ストロールが入った。角田裕毅は複数の接触と10秒ペナルティに見舞われ16位完走。レッドブル勢はマックス・フェルスタッペンがオープニングラップでリタイア、アレクサンダー・アルボンも途中でマシントラブルによりストップし、ウィリアムズは2台とも完走扱いにすら至らなかった。

11位:オリバー・ベアマン(ハース)
「全体的には良いレースだったし、大きく順位を上げることができた。ソフトタイヤでの最初のスティントは良いスタートになったけど、その後の2スティントは難しかった。特にミドルスティントではペースが全然出せなくて、そこがレースの分かれ目になった。最後のスティントでは少し改善できたけど、ミディアムタイヤへの交換が早かった分、距離が長くなって厳しかった。最終的に11位で終えられて、エステバンとともにいいレースができたと思う。今日のレースペースには満足している」

12位:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
「今日はフラストレーションの溜まる展開だった。レース中盤まではすごくいいペースで走れていたし、ポイント圏内は十分に狙えていた。戦略もうまくいっていたし、自分でも速さを感じていた。だけどターン1でフロアにダメージを負ってしまって、そこからは1周ごとに1秒以上もロスしていた。非常に厳しいレースになってしまったけど、ガブリエルの6位を見てもわかるように、今日はダブル入賞も狙えたレースだった。金曜から土曜にかけて速さを引き出せるようチームが大きく改善してくれて、みんなに感謝している。数日後にはまたシルバーストンでレースがあるから、すぐに気持ちを切り替えて臨みたい」

13位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「最終的にはとても残念な午後になってしまった。全体的にグリップが足りず、どのスティントでもかなり苦しんだ。何かマシンにダメージがあったのかもしれないし、そうでないのかもしれないが、詳細に見直す必要がある。レース序盤はソフトタイヤで素晴らしいスタートを切れて、1周目の終わりには6番手まで上がれた。それだけに、その後の展開が本当に厳しかった。フラストレーションの溜まるレースだったが、すぐにシルバーストンが控えている。エンストンのホームレースでもあるし、気持ちを切り替えてこの週末のリベンジを果たしたい」

14位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「この週末が厳しいものになることは分かっていた。フリー走行ではまずまずのペースを見せられたけど、気温が上がるとその流れを維持することができなかった。グリッド後方からのスタートはやはり難しく、レース序盤からタイヤのデグラデーションにも苦しんだ。戦略を変更せざるを得なかったし、結果的にポイント圏に近づくこともできなかった。次のシルバーストンに向けて、この週末の内容をしっかりと分析して準備を進めたい」

15位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
「今日はとにかく暑くて、苦しいレースだった。スタートはうまくいったけど、レースが進むにつれてマシンのバランスが崩れてしまい、うまく機能しなかった。特にタイヤのデグラデーションがいつも以上に激しくて、それが全体のペースにも響いた。ターン4で角田選手と接触があり、そこでも少しタイムを失ってしまった。彼からは後で謝罪があったけど、その接触でマシンがダメージを負ったようで、その後は感触が変わっていた。シルバーストンまでは時間がないけど、エンストンのファクトリーに戻って、全体をしっかり見直したい」

オーストリアグランプリ F1 2025年のF1世界選手権

16.角田裕毅(レッドブル)
「まず最初に、フランコに謝りたいです。あの接触はちょっと無理な動きで、自分のミスでしたし、チームにもダメージとタイムロスを与えてしまって本当に申し訳ないです。今日は全体的にかなり厳しかったですし、今のこのマシンで自分がどこを間違えているのか、正直なところ分からなくなっています。予選のワンラップでは少しずつ良くなってきているんですけど、決勝のロングランではタイヤがすごく早く劣化していく感じがあって、ラップごとにどんどんグリップがなくなってしまいます。まるで路面がタイヤをどんどん食っていくような感じで、なぜそうなるのか、今はまだ原因が分かっていません。この問題については、しっかりチームと一緒に振り返って、別のアプローチを考えていきたいと思っています。なんとか改善したいですし、自分の技術面でも考え方でも、何か変えないといけないと思っています。本当に悔しいですけど、この状況を変えるには自分が努力するしかありません。何が鍵なのか、テクニックなのかアプローチなのか、いろいろ試しながら見つけていきたいです」

DNF:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
「とても悔しくてがっかりした日になった。スタートは素晴らしかったし、うまく波をかいくぐって良い位置につけられた。ピエール(ガスリー)を抜いたときのオーバーテイクも良かったし、そのあとも後続を引き離していた。だけど、カナダと同じような問題がまた起きて、ピットの直後にリタイアすることになってしまった。このところ3戦連続のリタイアで、序盤戦と同じマシンなのに信頼性が落ちてきていることは本当に心配だ。原因を徹底的に調べる必要がある。暑さの影響もあるのかもしれないが、いずれにしてもレース中に問題が出てしまうのは避けたい。次のシルバーストンはチームにとっても大事なレースだし、もうポイントを逃すわけにはいかないので、全力で改善策を探していく」

DNF:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
「1周目のキミとの接触は不運だったけど、誰かが故意にやることじゃないし、あれはただの事故だと分かっている。彼は一緒に歩いているときにも謝ってくれたし、その後も僕の部屋に来てもう一度謝ってくれた。僕たちは仲が良いし、彼は本当に才能ある素晴らしいドライバーだと思っている。ローソンの6位は素晴らしい結果だが、僕らにとってはポジティブなことが少ない週末だった。予選ではイエローフラッグの影響でアタックできなかったし、決勝でもすぐにリタイアになってしまった。全体的にペースも足りていなかった。チームがどれだけ努力しているかはよく分かっているし、今回のすべてをしっかり分析して、クルマをもっと理解する必要がある。このサーキットでは過去に素晴らしい結果をたくさん残してきただけに、ホームグランプリでこの結果だったのが一番悔しい。だけど、気持ちは変わらない。これからもベストを尽くしていく」

DNF:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
「今日の展開にはとてもがっかりしている。スタート後はポジションをキープすることに集中していたけど、ターン3でミスをしてしまった。ブレーキング自体は遅くなかったけど、ローソンを避けようとしてリアがロックしてしまい、そのあとフロントもロックしてしまって、マックスとの接触を避けることができなかった。レースの展開を試すことすらできなかったのが悔しいし、チームにも申し訳ない。マックスのレースも台無しにしてしまって、本当に謝りたい。大きなミスだったと思っているし、もしあれがなければいい結果が狙えたはずだ。幸いにもすぐ次のレースがあるから、気持ちを切り替えてシルバーストンに集中したい」

DNS:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
「昨日も今日もトラブルが多すぎた。今週末は自分の本来のペースを全く見せることができず、本当に悔しい。だからこそ、今こそ冷静に集中して、チームとしてより一層努力していく時だと思う。この難しい時期から学び、立て直していきたい。もし週末をクリーンに戦えれば、もっといい結果が出せるはずだと確信している。次は我々のホームレースであるシルバーストンだし、すべてを出し切って最大限の成果を目指す」

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カテゴリー: F1 / F1オーストリアGP / F1ドライバー