2021年 F1オーストリアGP 予選:トップ10 ドライバーコメント
2021年 F1世界選手権 第9戦 F1オーストリアGPの予選でトップ10入りしたドライバーのコメント。

F1オーストリアGPの予選は、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンがポールポジション(PP)を獲得。フランスGPから続く3連戦すべてでPPに立ち、ホンダとしては1991年以来の3戦連続PPとなった。

1位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「Q1とQ2の手ごたえはよかったけど、Q3については素晴らしいラップを走れたと思っていないので、完全には満足していない。ここレッドブル・リンクでまたポールポジションを獲れたことはもちろんうれしいし、3戦連続というのもチームにとって素晴らしいものだと思う。ただ、僕はいつも完璧を目指しているので、今日はものすごくうれしいというわけではないし、どこが上手くいかなかったのかをこれから分析していく。ここまで、いつもこうやって成長してきた。僕たちのマシンは力強く、チェコ(ペレス)も3番手にいるので、レースが本当に楽しみだし、一緒にプッシュして多くのポイントを持ち帰りたい。今日のランド(ノリス/マクラーレン)のパフォーマンスは素晴らしかったし、ここまでそれなりに近い場所を走ってはいたけど、明日のレースでのライバルになるとは思っていなかった。ここ数レース、マシンとエンジンがパッケージとしてよく機能しているので、とてもうれしく思っているし、明日に向けては自信がある。ただ、明日は先週よりもタイヤが柔らかく、マネージするのが難しくなる。また、なによりライバルは強力なので、僕らにとって簡単なレースなど一つもないと思っている。今日はグランドスタンドにオレンジ・アーミーが戻ってきてくれたことも本当に素晴らしいことだ。ここまで(無観客のレースが続き)長い時間がかかったし、今日のような光景を見られたことを本当にうれしく思っている」

2位:ランド・ノリス(マクラーレン)
「とても嬉しい! F1の予選でベストリザルトだし、チームとしてだけでなく、僕自身にとっても大きな成果だ。これまでで最高のラップの1つだった。ポールから0.1秒しか離れていないのは素晴らしいことだ。 2番手は僕たちにとって素晴らしい結果であり、明日からスタートするには素晴らしいポジションだ。レースで何ができるか見てみよう」

3位:セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
「オーストリアのホームコースでチームとしてとてもいい結果が出せて、うれしい。マックスと僕はいいスタートポジションで、明日はともにいいスタートを決められればと思うし、それが結果を左右するはずだ。ここまでは大変なレースウイークだった。バランスの向上に多くの作業を強いられ、マシンの全領域を確認して1回の走行ごとに細かな調整を加えていた。ミディアムタイヤでスタートすることになるけど、レースは1ストップか2ストップか分からない。十分なロングランをできたドライバーはいないので、判断は難しい。今日は最終的にいいラップタイムが出せたけど、簡単ではなかった。明日は何が起きるか分からないけど、僕たちのマシンは予選よりもレースのほうがいいと思うので、チームへ多くのポイントを持ち帰れればと思う。最後に、とても素晴らしいラップを披露したランド(ノリス/マクラーレン)にもおめでとうと伝えたい」

4位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
「今週末は先週よりもチャレンジングで、引き続きペースが足りない。クルマを最大限に活用するためにあらゆる努力をしたが、現時点では基礎となるペースが十分ではないし、次のレースでは本当にパフォーマンスを見つけなければならない。マクラーレンがアップグレードをもたらしたかどうかはわからないが、今日はとても速かったし、ランドは素晴らしい仕事をした。僕たちは努力して改善する必要があるけど、まだ長い道のりがある。今日の暑さの中、レッドブルは前進して、僕たちは後退したように思う。明日が何をもたらせるか見てみよう」

5位:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
「ポールを争えることを期待していたけど、今日は手が届かなかった。先週から少し後退したように思う。もしくは他が僕たちよりもゲインしたかだ。本来の場所から0.1~0.2秒逃していると言える。今週、マクラーレンはC5で何かを見つけているし、明らかに彼らのクルマでうまく機能しているように思う。レースペースに関しては、より良い状態にあるはずだ。クルマのセットアップで行ったすべての開発は、レースペースにもう少し目標を定めているので、今日から学ぶ必要がある。そうすれば、確実に明日のチームにとっては良い結果を獲得できると確信している。レースではまだレッドブルとビッグファイトになると思っている」

6位:ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「毎週末、予選では同じようなポジションにつけていて、とても満足している。6番手というのは僕らの力強いパフォーマンスを表しており、今日はいい一日になった。今週末はマシンを快適には感じられていない部分があったので、予選ではどうなるか分からなかった。それだけに、いいパフォーマンスを出せたことがとてもうれしい。明日はソフトタイヤを履くマシンの中では最上位でスタートすることになるので、間違いなく戦略がカギになる。マシンのペースがいいことは示せているので、自信はある」

7位:角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
「今日のパフォーマンスにはとても満足していて、予選での自己ベストになりました。チームにはすごく感謝していて、先週のペースを維持して、最大限の成果を出せるように取り組んでくれました。最後のアタックは、スリップストリームを使っていなかったのに、なかなかいいタイムだったので、この点もうれしかったです。ここオーストリアで2回続けてレースがあることは、僕の学びという点でとても役に立っています。徐々に自信を深めていくことができていて、それが今日のパフォーマンスにも表れていると思います。大切なのは明日です。レース中のコンディションがどうなるかは分かりませんが、ポイント獲得のためにはタイヤマネージメントが重要になるので、その部分に注力していきます」

8位:セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
「明日、ポイントを狙えるのは確かだし、ソフトタイヤでスタートするというアプローチには満足している。ミディアムやハードほど長くは持たないけど、速いタイヤなので、明日何ができるか見てみよう。すべてのセッションで小さな改善を果たしてきたし、今日のクルマはバランスが改善されていた。僕たちは週末を通して競争力があるし、今年初めて2台揃ってQ3に進出した。明日はクリーンエアーで走ることができれば、それなりのレースペースを示せると思う。フェルナンド(アロンソ)のQ2でのラップに影響を与えてしまったことを申し訳なく思う。昨日、すべてのドライバーが、ターン8とターン9でスローダウンすることに合意していたけど、列をジャンプして、最終コーナーでスローダウンしたドライバーがいた。許可されないことだ。それでも僕も下がってしまった。奇妙な状況だったし、本当に避けるのが難しかった。フェルナンドにできることはなかったし、彼に申し訳なく思う」

9位:ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
「かなりスペシャルな予選だった。僕たちは通常土曜日にうまくやっているけど、それは別のレベルだった。マシンに大きな自信を持っていたし、それはQ3ラップをワンショットだけで決めることになったときに本当に助けになった。どんな状況でも9番手は素晴らしい場所だけど、ソフトタイヤで数台前でミディアムからスタートすることで、レースで強いポジションに立つことができ、戦略の決定に関してアドバンテージになることを願っている。チーム全体のために本当に嬉しく思っている。僕たちは勢いを維持することができた。先週の日曜日の苦戦の後、これは完全に値する結果だ。明日にとても興奮している」

10位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
「トップ10以内からスタートは明日のポイント圏内で良いショットを与えてくれるので、今日の予選に満足することができる。後から考えると、もう少し上位からスタートできた可能性があると思う。 Q2でのクルマのフィーリングは良かったし、ラップもうまくまとまっていたけど、Q3はクリーンなラップをまとめる少しトリッキーだった。今日、チームたちは予選でソフトタイヤとミディアムタイヤの両方を検討していたし、コンパウンドは互いに非常に接近している可能性がある。 今回はより柔らかいタイヤコンパウンドでの戦略がより重要になる可能性があるため、それが持ち帰って明日のために考えることだ。宿題をこなして、明日戻ってポイントを争いたい」

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カテゴリー: F1 / F1オーストリアGP / F1ドライバー