アウディF1代表ウィートリー「2026年は謙虚に挑む 長期視野で臨むべき旅」
アウディF1のチーム代表ジョナサン・ウィートリーは、自身が率いるチームが2026年のF1初参戦に向けて「謙虚なアプローチ」を採っていると語った。

ドイツの自動車メーカーであるアウディは、現在ザウバーF1が運営するチームを引き継ぐ形で、F1にワークスチームおよびパワーユニットサプライヤーとして参戦する。これはF1が新たな技術レギュレーションに移行するタイミングに合わせた動きだ。

ウィートリーはレッドブルF1を離れた後にアウディのプロジェクトを率いる立場となり、現在は元フェラーリ代表のマッティア・ビノットとともにチーム運営に取り組んでいる。

以前はアルファロメオの名で参戦していたザウバーF1は、ここ数年にわたって厳しい戦績が続いていた。

しかしウィートリーは、アウディとしての新たな体制と方向性によって、その状況を好転させることができると自信を見せる。

「すべては可能だ」とウィートリーは『ビヨンド・ザ・グリッド』ポッドキャストで語った。

「私はマッティアの物事の捉え方が好きだ。多くの人が“課題”と表現するものを、彼は“チャンス”と捉える」

「そして、2026年から2029年にかけて、我々が自らを証明できるチャンスは何度も訪れるだろう。それは長い旅になる」

「我々のアプローチは謙虚なものだ。戦う相手には大きな敬意を払っているし、適切なレベルでF1に参入するために、できる限りのことをしている」

アウディ F1

ウィートリーが語るビノットとの関係と役割分担
なお、今回のアウディ・プロジェクトは、ウィートリーとビノットが初めて手を組む機会というわけではない。両者は約20年前、レッドブルがフェラーリエンジンを搭載していた2006年にも協力関係にあった。

現在、ビノットはアウディにおいてシャシーとパワートレインの統合を担う最高技術責任者および最高商業責任者という立場にある一方で、ウィートリーは現場運営を中心とした役割を担っている。

「マッティアとは長い付き合いだ」とウィートリーは述べた。「レッドブルが2006年にフェラーリエンジンを使っていたことを覚えている人もいるかもしれない」

「そのとき初めてマッティアと出会った。彼はエンジンプログラムの責任者で、我々はすぐに打ち解けた」

「関係は非常に円滑だ。お互いが専門とする分野には強い興味を持っていないというのもあるかもしれない」

「マッティアの役割は非常に重要だ。シャシーとパワートレインの融合を統括して、究極のアウディF1マシンをつくりあげる責任を負っている」

「一方、私の仕事はマシンがファクトリーを出たあとの部分。サーキットでの運用、商業面、広報、そしてレースオペレーションを担っている」

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カテゴリー: F1 / アウディ